2006年

フィンランドに日本人の優しい時間が流れる『かもめ食堂』



心地よい時間が、ゆったりと流れていく映画『かもめ食堂』。

フィンランドで、日本人がおにぎりを出す。
想像したことのない組み合わせです。

日本人とフィンランド人。
何とも居心地のよい空気感が漂っています。

いろんな匂いのする映画。
フィンランドの町の匂い。海の匂い。森の匂い。
本屋さんのカフェの匂い。市場の匂い。

そして、かもめ食堂の匂い・・・コーヒー、シナモンロール、おにぎり、とんかつに豚のショウガ焼き。
そこには美味しい匂いがあります。
人と人のあいだに流れる小さな幸せがあります。

映画館を出ると、「ガッチャマン」の歌を無意識に口ずさんでいました。
全部歌えるよ。。。ちょっと幸せな気分。観た人にはわかってもらえるはず。

かもめ食堂』のパンフレットは、スーツケースの型をしています。みんな買っていました。


ラウル・デュフィ展


大好きな画家のひとり、ラウル・デュフィ。
中でも好きな作品は、「30歳あるいはバラ色の人生」です。
以前、滋賀県の美術館で開催されていた『パリ市近代美術館展』ではじめて見ました。
私自身、当時31歳。
30歳は、こんなにも美しいバラのような年代なんだ。
うれしくなったのを憶えています。
今回、大阪でのデュフィ展は、水彩画とテキスタイルデザインが中心でした。
芸術家としての幅の広さを感じました。
デュフィの水彩画は、いろんな色が重なり合って、独特の世界を創り出しています。
デュフィの作品にインスパイアされたのか、昔よく通っていた画材屋さんへ。
透明水彩の絵の具を選んでいました。
久しぶりに描いてみようかな。


僕らの八百屋チョンガンネ ― 野菜や楽しさ、売ってます。


韓国で大繁盛の青果店「若さここにあり・・・まるごと大自然」。
お店を経営するイ・ヨンソク氏とそこで働くスタッフたちが汗を流していきいきと働く姿が描かれた本です。
この青果店の愛称は「チョンガンネ」。
「若者たちの家」といったニュアンスの言葉だそうです。
「チョンガンネ」の永遠のテーマは、いかに仕事を楽しめるか。
ここのスタッフは、お客さまを喜ばせ、楽しませるパフォーマンスを繰り広げ、まるで遊びながら、
お金を稼いでいるように見えます。
「一見、世のなかは、苦労しないでも渡り歩けるように思えます。
他人の仕事もまた、楽に見えるし、適当にやっている気がするものです。
でも、ここでは野菜ひと束、果物ひと箱を売るために、二十、三十の準備が必要なのです。
どんな仕事でもそうでしょう。
手をかければかけるほど、輝きは増すのですから」ヨンソク氏の言葉。
八百屋は決して楽な仕事ではありません。
いい汗を流し、楽しみは与えられるものでなく、自ら創り出すもの、というスタンス。
そこから得られる彼の充実感が、エネルギーとなって、スタッフやお客さまに伝わっていくのを感じました。
「楽しみながら働く」ということ。
今一度、自分自身に、問いかけてみたくなる一冊です。
若いって素晴らしい!
僕らの八百屋チョンガンネ―野菜や楽しさ、売ってます。』 イ・ヨンソク+キム・ヨンハン著


親友は、時に鏡となってくれる


二十年来の親友と久しぶりの再会。
ふたりで何かをする時、ふたりとも計画を立てないタイプです。
今回は、中途半端に計画をして再会しました。
中途半端は、やはり中途半端になりました。
中途半端でも、その後を一緒に楽しめる親友です。
いつまでも、ゆったりとした関係でいたい人です。
彼女の私に対する考察力には、鋭いものがあります。
とても的確に表現してくれます。
自分を再確認できる、私を映す鏡のような言葉で表現してくれます。
いつも、ありがとね。


靴を履いたマルチーズ


犬と散歩している?犬を散歩させている?人を見かけない日は、めったにないような気がします。
今日、靴を履いて歩いているマルチーズ犬を見かけました。
ちょっと歩きにくそうに、ヒョコヒョコ歩いていました。
四つの小さな足に、白地にピンクのかわいい靴。
靴を履かせて、また脱がす。
けっこうな手間だと思います。
家に帰って、足の裏を拭くほうが、ラクな気がしますが。
犬が「靴履かせて!」と言うわけもなく、飼い主さんが、そうしたいのでしょうね。
犬は、ペット、家族の一員、しかし、動物です。
肉球でしっかりと歩いてほしいなぁ。
あのマルチーズの肉球は、生まれた頃のように、ピンク色だったりして。そんなわけないっか。


ヨドバシカメラのレジで


ヨドバシカメラのレジで、「マツモトキヨシ」のポイント・カードを出してしまいました。
店員さんに言われるまで、気づきませんでした。
キヨシのカードは、けっこう目立ちます。
あぁ、はずかしいなぁ。
すると、隣のレジでも、
「ヨドバシカメラのポイント・カードお願いします」という店員さんの声が。
隣のレジをチラリと覗いてみると、
おじさんが、「ヤマダデンキ」のポイント・カードを出していました。
ヨドバシカメラの店員さんは、一日にどれくらい自社以外のカードを見ることになるのだろう?
そんなことを考えてしまいました。
私もホテルのフロント勤務時代、
チェックインのお客さまに、競馬の馬券のマークシートを手渡されたことがありました。
清楚な印象の女性のお客さまでした。
旅行会社の宿泊クーポン券と間違えたのです。
「顔から火が出る」ってこういうことね。彼女は顔を真っ赤にしていました。
お客さまと接するお仕事は、お客さまの意外な一面を垣間見ることができます。


地道に、淡々と


うれしいニュースが舞い込んで来ました。
私は、ある市民団体の活動に少しだけ参加させていただいています。
その団体の活動が評価され、多額の寄付を受けることに!
自分のことのように、それ以上に、うれしい気持ちでいっぱいになりました。
自分達の目指すビジョンに向かって、地道に、淡々と、活動し続ける。
認めてくれる人たちが、ちゃんといる。
世の中、そう捨てたもんじゃない。神様は、ちゃんと見てくれています。
世の中は、めまぐるしく変化していきます。そういう時代だからこそ、
私も、地道に、淡々と、自分のビジョンに向かって進んでいこう。
力強く、うれしいニュースでした。


かもめ食堂


小林聡美主演のテレビドラマ 『神はサイコロを振らない』が昨日で最終回でした。
最終回の最後のほうで、家の近くを流れる小川(よく茂った緑や石畳に囲まれ、小橋が架かっている)
でのシーンがありました。
たぶん、最終回だけでなく、何回もあったと思います。
その時、アッと思い出しました。
数年前のドラマ『すいか』にもよく似たシーンがあったことを。
“神は~”もよかったけれど、“すいか”も大好きでした。
言葉のひとつひとつがじんわりと心に染みるドラマでした。
たぶん、年代も近く、等身大で演じる小林聡美が好きなんだと思います。
これまた、“神は~”の最終回でやっと気づいたのですが、
ともさかりえ、ラーメン屋台のもたいまさこ・・・『すいか』と出演者が同じだと。
そういえば、家の中のシーンも同じように落ち着ける雰囲気でした。
そして、小林聡美主演の心待ちにしていた映画が上演されます!!
タイトルは、『かもめ食堂』。
舞台は、フィンランドのヘルシンキ。
小林聡美、もたいまさこ、片桐はいりの共演です。
片桐はいりも『すいか』に出演していましたね。個性的な刑事役で。
好きなドラマや観たい映画って、どういうわけだか、ちょっとしたところでつながっているものなんですね。
ひとつ前(3月14日)の日記に登場した“杉さまに悩む彼女”が、近くにいれば、きっと一緒に観に行こう!
お互いにわけもなく、はりきっていただろうな。
DVD 『かもめ食堂』 


杉さまに悩む彼女



東京で暮らす友人からハガキが届きました。
思わず笑ってしまいました。

「さいきんのあたくしは 毎年コーレイの杉さまに
悩まされております。寒がりのあたくしなのに
ポカポカ陽気の日ほど こわくてお外に行けへん!
洗たくする時もベランダで
左のようになってます(笑)
いつ通報されるかとビクついてまぁす」

彼女からのハガキの本文と手書きイラストです。
(本人の了承を得て掲載しています。)

彼女は、半端じゃなく、ホンマもんの花粉症です。毎年、ほんとにつらそうです。
原形そのままっぽい数種類の漢方をオブラートに包んで流し込む姿が浮かびます。

自分のしんどさを笑いにかえて届けてくれた彼女に拍手~!
実物も見てみたいな。


春よ、来~い!


今日の午前中は、気持ちのよい晴天だったのに、午後からは雪と雨が交互に。
とっても冷えましたね。
そんな空模様を眺めていると、実家の愛犬ルルのことが気になりました。
ルルの毛色はシルバーです。
トイプードルなので、クリクリ巻き毛でチャーミングです。
一時期、ルルを預かってもらった友人に言わせると、
「飼い主(私)と違って、ルルは色っぽいねん」。
ルルのことをほめて(?)もらえると嬉しい。
軽く親バカです。
そんな彼女も今年で12歳になります。
つい最近、実家に帰った時、ルルも歳をとったなぁと感じました。
お腹あたりの肌がところどころ見えているのです。
ピンク色のやわ肌があらわに。
犬も年齢を重ねると、薄毛になってくるのですね。
たしかに、シルバーとピンク、配色はやわらかくて春らしいのですが・・・。
ルルのためにも、早くあたたかい春が来てほしい。
空を眺めながら、ふと思いました。


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