2012年

匂いに自然を感じる


近くにオープンしたばかりのコーヒー販売店で、試飲させてもらいました。
お店の人に、コーヒーはよく飲むかどうか聞かれ、
以前は毎日コーヒーを飲んでいたけれど、今は紅茶を飲むことが多いと正直に話すと、
それだけで、豆を選んでくれました。
コーヒーを淹れてくれているとき、今までに嗅いだことのない良い匂いが漂ってきました。
味もスッキリしていて、紅茶ではないけれど、紅茶を飲むのに近い感覚でした。
久しぶりに美味しいコーヒーをいただきました。
コーヒーや紅茶に限らず、匂いは、大事だなと思います。
匂いは、心身ともにリラックスさせてくれます。
豊かな時間の流れを感じさせてくれます。
そして、もうひとつ大事なこと。
私は、匂いに自然を感じます。
大自然の中にいなくても、
私たちのまわりのちょっとした匂いが、豊かな自然をもたらしてくれます。
1杯のコーヒーから、自然とのつながりを感じました。


ネガティブ思考


コーチングをしていると、よく思うことがあります。
ネガティブ思考の人はいるけれど、
その人自身がネガティブな人なんて、一人も存在しない、
ということです。
ネガティブな人とは、「ネガティブな思考にはまっている状態」の人であって、
決して、その人の存在がネガティブなのではありません。
どういうふうに生きていけばよいのか、わからない
自信がない
モチベーションが上がらない
楽しいことなんてひとつもない
ネガティブ思考状態のときは、
ネガティブな考えが、見事なまでに数珠繋ぎに出てきます。
どんどん数珠繋ぎに話していって、話して話して・・・
すると、自分のことに気づき始めます。
負けず嫌いな性格
最後まで粘り強くやり通す
人と関わるのが好き
ネガティブ思考がフィルターとなって、フィルターを通った後に出てくるものは、
ありのままの自分を認める思考、自己肯定感です。
自分の中にある考え(ネガティブであろうと、ポジティブであろうと)を話すことで、
人は、主体的になっていきます。
主体的になると、自分に責任を引き寄せます。
自分自身に責任を持つと、“本当の”選択と行動をします。
ネガティブ思考は、主体性を高める大事な要素のひとつだと思います。
ある一面を切り取って、ネガティブ思考の状態はあっても、
ネガティブな人なんて、いないのです。


自分で映す鏡


先日、久しぶりに歯医者さんへ行って来ました。
奥歯に小さな黒い部分を見つけて、もしや虫歯では~?
レントゲンと診察で、虫歯は無いとのこと。ホッ。
奥歯の黒い部分は、歯石でした。
今回の受診で、
自分では、しているつもりの歯磨きが、できていないことが分かりました。
上下の奥歯4本が、まったく磨けていなかったのです! ガ~ン!!
一番奥の手前の歯までは、磨きすぎぐらい磨いているのに、
上下奥歯4本は、存在しないかのように、磨いていなかったのです。
今は、意識して、いちばん奥の歯も磨いています。
しかし、今までどおりに磨くと、歯ブラシがいちばん奥まで届かないので、
歯ブラシをぐいっと奥まで差し込んで、違和感たっぷりで磨いています。
習慣になるまで、違和感のなくなる日まで、地道に続けます。。。はい。
もうひとつ、衝撃的だったのは、
左上奥に親知らずがあって、右と左の歯の数が違う、ということでした。
舌で触ってみると、確かに左のほうが1本多いです。
今までまったく気づかなかった新事実。
やはり、たまには(できれば定期的に)、専門家に診てもらって、
専門家に鏡となってもらい、自分の状態を確認することの大切さをしみじみ実感しました。
自分で映す鏡では、自分の体にもかかわらず、客観的に観察しきれないものですね。
自分の見たいようにしか見ていないのですから。。。
そして、晴れて、私の歯のファミリー入りを果たした奥歯4本、
これからは、大事にケアしていきたいと思います。
今までの分も、・・・これからも、お世話になります。


メディカル・ランナー


ある医療者のクライアントさんは、
今年の大阪マラソンに “メディカル・ランナー”として参加するそうです。
メディカル・ランナーとは、
ランナーが倒れた瞬間から心肺の蘇生を開始する役割、と聞きました。
参加のランナーと一緒に走りながら、まわりのランナーの様子を見ながら、自分も走る。
このクライアントさんは、スタートから12キロを走るそうです。
自分が倒れるわけにいかないので、ランニングしたりと少しずつトレーニングしていると聞いて、
やはり医療現場で働く人は、真面目な人が多いことを再認識しました。
特に、コーチングに興味のある人は、責任感が強くて、真面目な人が多いです。
話は変わりますが、
資格や免許を活かした仕事に就いていると、
それに縛られて、なかなか他の世界に飛び込めない、とか、これしかでいない、とか、
自分で自分に制限をかけている人が多いように思います。
このクライアントさんのように、資格を活かして、
メディカル・ランナーとして参加し、貢献し、大阪マラソンを体感することもできます。
資格を持った自分自身を、別の分野でも発揮しながら、他の人にはできない体験ができます。
資格を持っているからこそ、できることもある、ということです。
私はランナーとして参加できたとしても、できないのが、メディカル・ランナーです。
資格を持っていることの良さにも目を向けてみたいものです。
資格に縛られているのではなくて、
自分で自分を “ 資格 ”という縄でぐるぐる巻きに縛っている。
そのことに気づいたならば、縄を自分で解くことができます。
資格に限らず、日常のいろんなことに言えますが。
苦しいなと思ったら、自分で巻き付けた縄を、まずは見てみましょう♪


地面の底がぬけたんです


地面の底がぬけたんです~ある女性の知恵の73年史~ 』  
ハンセン病患者の藤本としさんの著書を読みました。
この本を読むきっかけになったのは、
もういいかい ~ハンセン病と3つの法律 』 というドキュメンタリー映画です。
著者の藤本としさんは、麻痺や、手の指も失い手のひらのみ、失明しています。
過酷な人生でありながら、
藤本としさんの文章からは、過酷さよりも、精神の自由、心の豊かさが伝わってきます。
私の心の辞書には載っていない、情感豊かな言葉の持ち主です。
過酷な体験こそが、
読む者の心を清めるような美しく瑞々しい言葉の数々を生み出したようにも感じます。
ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧 新版 』でも書かれているように、
人としてのあらゆる自由を奪われても、誰一人として、精神の自由までをも奪うことはできない。
このことの意味を、藤本としさんからも教えていただきました。
『地面の底がぬけたんです』 の中で、特に心に沁みた “ ピンセット ” をご紹介します。
発想の、想像の、素晴らしさを味わってください。
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ピンセット
 私はたいへん調法なピンセットをもっています。
このピンセットはどんなに小さいものでも、またどれほど大きなものでもちゃんと鋏み取ってきて、
これは困ったというものはありません。
この利器がいつから私のものになったのか、いつごろから使い始めたものか、
とんと覚えはありませんが、ともかく最初は鈍感でなかなか働こうとしなかったことは確かです。
 
 それがこんなに使いやすくなったのは、全く習うより馴れろで、
私の心が自然に操作のこつを覚えこんだのかもしれません。
それともいつの間にか、先輩たちの知恵をまなび取ったものでしょうか。
明と闇とのさかいで、逆境から教えられたものでしょうか。
 ともあれ、私がこのピンセットを使って、毎日鵜の目鷹の目で、
芥のなかから拾い出しているもの、それは喜びなのです。安らぎなのです。
しあわせなのです。微笑のきっかけとなるものなのです。
私はこれらを重ねて、その日その日の太陽を作ろうとしているのです。
今日のピンセットは、このようなものを集めました。
 久しくベッドで苦吟していた友の、元気になった声を浴場で拾い、咲き初めた梅をたずねて、
かぐわしい匂いの中からいのちの美を摘み、老人の愚痴をその身になってきいてあげて、
おおきに・・・・・・この言葉を貰い、拭き掃除して叱られたが、
その言葉のうらから労りの砂金を取り、仏へ捧げた筈の合掌から、心へ大きな支柱をいただき、
二通も届いた手紙からは、それぞれに湧き出る愛念の泉を汲みました。
 しかし未熟の私は、まだ殆どの珠玉を見落としているのに違いありません。これからです。
これから私の腕が冴えれば冴えるほど、ピンセットは飛鳥の速さで何かを摑んでまいりましょう。
私は生涯このことに専念するつもりです。
芥即太陽、このことがしんから自分の感じとなる日まで。
(昭和三七年)
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成長


成長には、いくつかの種類があるように思います。
ひとつは、
子どもから大人への成長です。
それは、体の成長や、スポンジのように新しいことを吸収する成長。
身長が伸びるように、上へ上へと伸びて成長します。
30歳代ぐらいまでは、上方に伸びていく感覚が私にはありました。
40歳代に入って、
もうひとつ別の成長を感じるようになりました。
それは、上へ伸びていく成長ではなく、空間を満たしていく、横に伸びていく成長です。
子どもの頃のように、新しいものを吸収して伸びるのとはまた違い、
今までの経験の蓄積からの考え方や物事の捉え方が、他の考え方や捉え方と融合したり、
古い考え方を手放して、新しい考え方に持ち替えたりと、
自分の考え方・捉え方が、やわらかく広がっていく成長です。
高みを目指して成長するだけが成長ではなく、
自分のまわりにも目を向けて、横に広がって伸びていくのも成長だと思います。
しっかりと根を張り、自分にくつろぎながら、隅々まで、成長していく感覚です。
人生あと半分。
今日は、成長について、少しだけ成長した自分がいます。


好きなことをする


携帯電話の手続きのため、ショップに行きました。
担当してくれたスタッフと、スマートフォンの話になりました。
彼は今までに、10機種ぐらい機種を変えて使ってみたそうです。
もちろん、お客様に説明するため、というのもありますが、
彼自身、携帯が好きだからだそうです。
「好きなことを仕事にされてるんですね。いいですねー」
と私が言うと、
しみじみと彼の口から出た言葉は、
「好きでないと続かない仕事です」

好きなことをする。
とても大切なことです。
好きな仕事をしていると、仕事だという感覚がなくなります。
仕事の中に、好きなことを発見すると楽しくやりがいを感じます。
好きなことを(仕事に)している人と接すると、こちらも気分が良くなります。

好きなことをする自分に躊躇せず、好きなことをやり続ける。
好きでないことをやり続けるより、チャレンジだと思います。


変化・成長・いのち


花瓶に生けてある葉物(グリーン)は、もう8ヶ月以上、花瓶の水だけで元気にしています。
水を入れ替えるのが、毎朝の気持ちよい日課となっています。
あたたかくなり出した1週間ほど前、グリーンに変化が表れました。
茎から白い根が生えてきていたのです。
ふっくらとした、みずみずしい(水の中ですが)新しい根が、ちょこんと顔を出し始めました。
毎日毎日、少しずつ伸びてきています。
「成長を見守る」という楽しさが、毎日の日課にプラスされました。
植物は、土に植えられていなくても、ちゃんと分かっているのですね。
気温が上がり、暖かくなると、
誰かに何か言われなくても、自ら成長し始めます。
身近なところで、至るところで、今まさに、いのちが輝いています。


第2回 主体性を高めるグループ・コーチング ~相手のことを理解する~


“主体性”を軸に、さまざまな視点から、人間関係やコミュニケーションについての
考え方やあり方の領域を広げていくグループ・コーチングです。
今回のテーマは、『相手のことを理解する』です。
私たちは、他者との関係がうまくいっているとき、お互いに理解しあえていると感じます。
もちろん、うまくいかないときもあります。
そんなとき、私たちは、“相手に自分のことを理解されていない”と感じます。
裏を返せば、相手も、“あなたに自分のことを理解されていない”と感じているのではないでしょうか。
私たちは、“相手に理解してもらおう”と相手の考え方や行動が変わるのを期待しがちです。
しかし、主体性の高い人は、相手のことを理解しようとします。
その積み重ねが、良好な人間関係へとつながります。
相手を理解するためのトピックや、人生をより豊かにするためのエッセンスを織り交ぜながら、
少人数で、ゆったりじっくり、楽しくあたたかく、他者と自分に向き合います。
主体的に生きることは、人間関係を築く土台となり、あなたの人生に豊かさをもたらします~
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【日  時】  2012年6月9日(土) 13:30~16:30 (13:15開場)
【参加費】  5,000円   
【会 場】  ドーンセンター 4F 小会議室4  大阪市中央区大手前1-3-49 
       京阪【天満橋駅】下車。1番出口より東へ約350m
       地下鉄谷町線【天満橋駅】下車。1番出口より東へ約350m
       JR東西線【大阪城北詰駅】下車。2番出口より土佐堀通り沿いに西へ約550m 
       http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
【定 員】   6名 (定員になり次第締め切り) ※残席2名
【お申込み】 セミナー予約フォームからどうぞ
        ※メッセージ欄に「参加日」をご記入ください
        ◇後ほど、メールにて参加費のお振込先をご連絡いたします
        ◇お振込みをもってお申込完了とさせていただきます
          返金はできませんのでご了承ください
☆チラシはコチラから ⇒ファイルをダウンロード


気心の知れた関係


先日、高校時代の友人を訪ねて倉敷へ。
出産のお祝いです♪
共通の高校時代の友人と一緒に、
前日は岡山で一泊し、翌日二人で倉敷の友人宅へ向かいました。
出身地の和歌山の話や、
お決まりのように、高校の卒業アルバムを見ながら、思い出話で盛り上がりました。
思い出話もいいのですが、
それ以上に、それぞれの仕事を通しての体験談が、面白くて、刺激を受けました。
友人ふたりは、精神科医と、テレビ局の報道デスク。 私は、コーチ。
ふたりの話は、とても興味深く、楽しく、
自分の仕事の素材を思いついたり、自身を振り返る時間となりました。
そして、なによりも、笑顔になります。 
話が面白いというのもありますが、
やはり、十代の頃からの気心の知れた関係だからかもしれません。
もちろん、主役である赤ちゃんと遊びながら、私たち三人も、会話で、いっぱい遊びました!


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