2024年12月
内側も大掃除
年末に大掃除をするように、私たちの内側も大掃除して
新しい年を迎えたいものです。
そこでふと思い出したのが、
スリランカ上座仏教長老 アルボムッレ・スマナサーラ著
『こころを清らかにする言葉』のなかの言葉です。
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自分のことを不完全だと心から思っている人には
精神的な悩みがありません。
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私たちはどうしても
「きちんとやらなければ」
「仕事も家事もちゃんとしなければ」
「間違ってはいけない」
「人からよく思われたい」
「完璧にしたい」
など「完全」でありたい気持ちを大なり小なり持っています。
しかし、ちょっと考えてみると分かることですが
完璧な人って存在しますか? どこにいます?
そんな人はどこを探してもいません。
どんな偉業を成し遂げた人でも、完璧な人ではありません。
誰もがデコボコしています。
アルボムッレ・スマナサーラ長老はこうも言っています。
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呼吸ひとつ、食事ひとつとっても、人は死ぬまで地球に依存しています。
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地球という大きなところから見ても、人は不完全です。相互依存の関係です。
人の営みから見ても、誰かがしてくれている仕事のおかげで
快適に生活できています。
また自分がする仕事によって、誰かの何かがよくなっています。
互いに補い合う相互依存の関係です。
互いに不完全でよいという目で世界を見ることができる。
弱い自分や不完全な自分を認めて肯定できる。
このように、いま心から思えなくても、このように思うことも選べるんだと
いうことを心に留め置く…それだけでも少し心が軽くなりますよ。
自分のことを不完全だと思うのは、自分をダメだと思うことではありません。
ありのままの自分でいいんだと思えるということです。
すると、これは悩んでも、これは悩むほどのことでもないと思えてきます。
そして、悩みが悩みでなくなるというところに行き着きます。
大掃除、まずは玄関を掃き清めたくらいでしょうか?笑
深呼吸
今年も残すところ2週間となりました。
ついこの前まで夏だった感覚が強く、年末の実感がないのは私だけでしょうか。
梅雨の時期の気圧の変化もそうですが、
冬も室内と室外の寒暖差によって自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなります。
自律神経は基本的に自分の意思でコントロールできませんが、
唯一『呼吸』を通してのみ整えることできると言われています。
「息をゆっくり長く深く吐く」
深呼吸を繰り返すことで心身ともに落ち着いてきます。
ストレス反応を鎮めるための効果的な方法のひとつとして挙げられるのも
「吐く息を、吸う息よりも長く強くする」ことです。
また、深呼吸はヒートショックの予防にもなります。
入浴時、服を脱ぐ前に、深呼吸をすると血圧が安定する効果があるとのことです。
「息をすることは生きること」…当たり前のことほど大事にしたいですね。