カーテン越しに始まった会話
“人の行動は、興味深いものだ” という体験をしました。
ある打ち合わせでの出来事です。
打ち合わせの席は、片面がカーテンで仕切られていました。
私はとりあえず椅子にかけて待つことに。
そこに、打ち合わせの相手(Aさんとします)がやって来ました。
このAさん、どういうわけか、カーテンの向こうから上体だけをのぞかせています。
テーブルを挟んで、私の前の席に座るのかと思いきや、フェイントです。
カーテンの陰越しに、半分体を出して(顔は全部出していました)、会話が始まりました。
こんな状況あり??
おもしろすぎる!!
この状況で、打ち合わせ内容に入るの?
ろくな話ができないでしょう。
まず、Aさんにカーテンの陰から出てきてもらうのが先です。
Aさんと共通の話題を探し出しました。
けっこう専門的なことでしたが、前職のホテルでの経験が功を奏しました。
思わぬところで発揮できました。
経験に無駄なことはひとつもないものですね。
この共通の話題で、Aさんは、カーテンの陰から抜け出しました。
でも、立ったまま話しています。
もう一歩です。
Aさんの価値観に触れてみました。
がっちりヒット!
いろんな資料を持ち出してきて、椅子に座って饒舌に話し始めました。
打ち合わせに入るまで、少し時間はかかりましたが、後はスムーズに進みました。
今回は、人の行動変容を目の当たりにしました。
カーテン越しの会話 → 立ったままの会話 → 座っての会話 → 打ち合わせに入る
Aさんは、シャイな人でした。はじめだけ。
初対面の私を警戒していたのかもしれません。
行動の変化には、会話がおおいに影響する、ということを学びました。
それにしても、興味深く、楽しい体験でした。