駅のエレベーター
駅のホームに降りると、
ショッピングカー(買い物用手押し車)を押したおばあさんがいました。
階段を下りようとする様子を見た女性が、
「向こうにエレベーターありますよ。あれで下りたほうがラクですよ」
と声を掛けていました。
大抵のホームにはエレベーターが1台。
エレベーターの位置を知っていて、一番近い車両に乗って降りれば、
そんなに問題ありません。
階段とエレベーターは離れています。
おばあさんにとっては、エレベーターは遥か彼方。
思うように動かない足では、階段を下りるよりマシでも、距離的にキツイでしょう。
この駅は改札を出で、さらに階段を下りて、やっと地上です。
改札を出て、またまたエレベーターに乗らないと地上にはたどり着けない。
そのエレベーターまで、さらに20メートルぐらいあります。
おそらく、エレベーターは後で設置されたのでしょう。
建物の構造上、端のほうにしか設置できなかったのかもしれません。
(あくまでも推測です)
1年前に新しくできた駅では、改札を入って、すぐにエレベーターがあります。
その奥にエスカレーター。
そのまた奥に階段、という並びです。
障害者や高齢者が使いやすいように設置されています。
ショッピングカーを押したおばあさん目線で見ると、
私が今まで見ていた駅とは違う駅の構造が目の前に現れました。
そして、古い駅と新しい駅の構造の違いも知ることができました。
いろいろ問題はあっても、
社会はよい方向に進んでいると信じています。
優しい気持ちになれる社会。
すべての人の心の中にすでにあるのだと信じています。
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