人の考えの二元性
コーチとして独立した初期の頃に読んた本を
コロナ禍の今、初心に戻って読み返しています。
『生き方のコーチング』
ローラ・バーマン・フォートガング著
この本のなかに
人の考えには、どんなものにも二元性がある。
どんな考えにも、ポジティブな面とネガティブな面があるのだ。
そのどちらに焦点を当てるかを決めるのは、あなた自身である
とあります。
流れはこうです。
1) ポジティブとネガティブの両面を考える
2) どちらに焦点を当てるか決める
ポジティブな面とは「拡張的な考え」であり
ネガティブな面とは「限定的な考え」のことです。
この本から例を引用すると
限定的な考え…A「誰も信用できない」B「この歳でふつうそんなことはしない」
拡張的な考え…A+「私は誰を信用すべきか、正しい判断を下すことができる」
B+「この歳でも私にはできる」
AとA+、BとB+の両面を出す → どちらに焦点を当てるか決める、この順です。
私たちは、二元性という原則を見事にすっ飛ばします。
はなから、片方の面しか存在しないと思い込みがちです。
またこうも書かれています。
人が限定的な考えを抱く理由の一つは、それが私たちを変化から守ってくれるから、
限定的な考えにしがみついていれば、変化という不安にさいなまれなくて済むからだ。
拡張的な考えを現実のものとして考え始めた時、限定的な考えに戻りたくなってしまうのは自然なことなのだ。でも、逃げてはいけない。ここが踏ん張りどころだ
痛いところを突かれますね。
拡張的に考え始めると「変化という不安」を避られないとうことです。
であれば、不安や不安材料を整理して、安心の量を増やして、変化の流れをつくる。
流れをよく見て、よい流れをつくる。
コロナ禍、私たちは変化の真っ只中にいます。
変化はストレスを伴います。
安心して変化するためのサポートをするのがコーチングです。
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