量と質


Eテレ「100分de名著」という番組の
古代ローマの哲学者セネカの著書『生の短さについて』の回が
とても印象に残っています。

番組の内容を一部引用ながら書きます。

私たちは「人生は短い」とよく言います。

しかし、セネカは
「人生が短いのではない。人が短くしている」
私たちは人生(時間)を無駄にしている、と言います。

えっ!?どういうこと?ですよね 。

この言葉の背景は
「人はいつどうなるかわからない。そのことを忘れずに生きろ」
ということだそうです。

阪神淡路大震災から26年、東日本大震災から10年、
当時を振り返って、いつどうなるかわからない…本当にそう思います。

私たちが時間を浪費するのは
生が有限であることを忘れている、とセネカは言います。

生が無限とは思っていませんが、確かに常に有限と思って生きてもいません。
震災や災害時に、生の有限を再認識します。

また、私たちには「時間」と「時(とき)」があります。

「時間」は、誰にとっても平等に分け与えられていて同じように進みます。

大切な人と過ごすと時間の長さではなく、時間の深さを感じることがあります。
これを「時(とき)」と呼びます。

量的な「時間」でなく、質的な「時」を感じる必要がある、と言います。

質的な時が、人生の質になるなら、
やはり人の評価ではなく、自分の納得のいくものにしたいですね。
一度きりの人生ですから!

人にどう思われるかをあれこれ考えるのは、「時」ではなさそうです(笑)
時間の浪費であり、人生を無駄にしている…です(笑)

これは「時間」?「時」?
自分に向き合うと、本当の人生が見えてくるきっかけになります。

解説者の言葉で印象深かったのは
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「休む」というのも「仕事」ですよね。
「休む」という仕事がわからなくなってくると
私たちはうまく仕事できないんだと思います。
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「働き方」を考えるのも大事ですが
「休み方」を考えるのはもっと大事なことだと思います。
どちらも「質」が鍵です。

良い人生にしましょう!

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