やめろと言われても


やめろっと言われても~♪ ヒデキ!!
西城秀樹をご存知でない世代の方、ごめんなさい。

今回は、やめられないのには理由がある、というお話です。

NHKラジオ『子ども科学電話相談』のなかで
「ゲームやお菓子をダメと言われると、ついついやってしまいたくなる」
という小学5年生からの相談がありました。

そこで、専門家の先生が『カリギュラ効果』のお話をされていました。
昔、『カリギュラ』という残酷な内容の映画があって
ある場所では公開禁止なり、禁止されていない場所に大勢が観に行った。

禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことを
『カリギュラ効果』と言うそうです。

先生の話では、
「ゲームしちゃダメ」と言われると、ゲームしている様子が浮かぶ。
「やめろ」と言われると、実は「やる」ということを頭の中で想像してしまう。

それをやめようとするから、逆にやる準備を脳の中がやってしまっている。

ゲームをやめようと思って、やめるのは実は難しい。
どういうことかと言うと、「やめろ」と言われるとむしろ頭は「やろう」とする。
「やめる」というのは、頭の中でなかなか思いつきにくい。

ゲームをしたくなったら「やめる」ではなくて、
「本を開く」「笑っちゃう」「腹筋する」だとか
「~~する」という何かすることを決めて、する。

禁止・やめるは、動作として頭に浮かばない。

だから、「行動を想像する」のをやる。
できれば、ゲームと同じような楽しいことをやる。

このようなお話をされていました。

「チョコレートを食べる」
「チョコレートを食べない」

確かに、どちらもチョコレートが浮かびます。
「食べない」も「食べる動作」を想起してしまいます。
食べるのをやめるは、なかなか想像しにくいです。
やめても、口の中にチョコが入っています(笑)

言われたことを
「悪い方に△△と考える」
「悪い方に△△と考えない」

「悪い方に△△と考えない」も、悪い方に考えてから
考えないでおこうとするので、悪い方に△△を考えるをやめるのは難しいです。

私たちの頭の回路は、私たちの与り知らないことになっています。

大事なのは「やめる」ではなく、「行動を想像する」

「チョコレートを食べる」は、甘~い誘惑に負けないで
「お茶を飲む」「口をモグモグ動かす(想像で食べちゃいます!)」
「ストレッチする」などできそうです。

「悪い方に△△と考える」、これは「思いきり笑う」をしたいです。
「冗談を言う」「歩く・走る」「美味しいものを食べる」なども浮かびます。

先に陥りやすいパターンを想定して、そのときの行動を準備しておくこともできます。

「~~しないでおこう」よりも、「○○をしよう」を増やしていくと
いろんなことが好転するきっかけになりそうです。

また、この先生は
「ゲーム依存は、どんどん他の好きなことが減っていくのが問題。
ゲームが問題じゃなくて、ゲーム以外に対する興味や関心、楽しみが
どんどん減っていくのが問題」とも話されていました。

世の中やまわりを好奇心をもって見る目は、いつまでも持っていたいものです。

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