学びコラム

何のためにあるのでしょう?


課題や困り事、悩みをどのように捉えていますか?

少し言い方を変えてみます。
そもそも
課題や困り事、悩みは、何のためにあるのでしょうか?

何か目的があるからですよね。
目的とは、何かがよくなるためにありますよね。

何かがよくなるために
課題や困り事、悩みが生まれます。

何かをよくしようとすると
自然発生的に、課題や困り事、悩みが生じます。

よくなる必要がなければ、現状のままでよいのですから
課題や困り事、悩みは発生しません。

何かがよくなるため。
何かをよくしたい。

プラスのために、生じるもの。
それが課題や困り事、悩みです。

「何かがよくなる」という「プラス」の未来のために
今の課題や困り事、悩みがある。

こう捉えてみると
課題や困り事、悩みが、今までと違って見えてきませんか?

捉え方は、見る方向によって大きく変わりますよ!


「人」も「肉」も同じ


スーパーマーケットの特売日、国産の牛肉が安くなっていたので
思いきってサーロインを買いました。(特売でも「思いきり」が必要です)

せっかくのステーキです。
美味しく食べたいと思いますよね?

そこで、スマホで “美味しいステーキの焼き方” を検索して
スマホを見ながら、焼き方の手順通りに焼き始めました。

結果、ステーキを焦がしてしまいました…
結果、ステーキが硬く焼き上がりました…

こうなった理由は
スマホのレシピの手順に気を取られて
お肉をちゃんと見ていなかったからです。

やり方にばかり意識が行ってしまって
お肉そのものをちゃんと見ていませんでした。

完全にやり方に頼ってしまって
自分の目でよく見て、自分の頭で考えて
焼こうとしていませんでした。

人の話を聴くときもそうですが
その人をよく見ていないと
その人の状態や気持ち、話の内容など
その人が発信していることをきちんと聴き取れません。

人をよく見る。

肉をよく見る。

同じことなのだと心の底から思いました。

何事もよく見る。
そして、自分の頭で考える。

しっかり見ていれば、何をするべきかは自然と分かるはずです。

これからは、やり方に頼りすぎないで、自分の目でよく見るようにと
硬く焦げたサーロインステーキが身を持って(笑)教えてくれました。

硬く焦げたステーキも美味しかったです。
(よく見て焼いていれば、もっと美味しかっただろうな… 結局のところ後悔かい!)


「集中」から「拡散」へ


何か問題が起きるとします。

すると、その問題を解決しようと
問題解決思考が発動します。

解決すればいいのですが
解決しない問題もあります。

私たちは、問題に一点集中して、
焦点を当てていることが多いと思います。

なかなか解決しない問題には
「集中」から「拡散」へ。
一度、問題から離れてみます。

問題から離れて
『いろんなことの組み合わせで物事が運ばれていく』
という目で物事を捉える。
問題の周辺も視野に入れてよく見る。

もっと言えば、問題を問題と捉えない。
そのうえで、もっと広い範囲、
まったく関係なさそうなところもよく見る。
見えないところも想像する。

すると、解決に向かう何かを見つけたり
問題が問題でないことに気づいたりします。

目に見えていることだけで判断しない。
とても大事だと思います。


感情と上手につきあうためのメンタルヘルス・セミナー【参加者の感想】


11月の主催セミナーは
【感情と上手につきあうためのメンタルヘルス】を開催しました。

感情を客観視するのは難しいと感じる方は多いと思います。

そんな感情を客観的に捉えるコツを少し体感していただきました。

気分よく穏やかに過ごす対話を重ねていくことで
皆さんの表情がより明るくなり、リラックスした自然な笑顔が印象的でした。

以下、参加者の感想(掲載了承くださった方々)をご紹介します。

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<セミナーを通じて、気づいたこと、得たものは何ですか>
・プラスの感情のスペースをどのように広げたらいいのか、自身の感情についての振り返り方
・日常的に湧き出している感情をプラスとマイナスというスペースに分けて俯瞰して観るということ。こうすることで習慣化された自分自身の感情がどのようなものか理解できた
・感情のスペースを分けるという発想をしたことがなかったのですが、これからは感情を整理しやすくなると思いました
・他の方の話を聞いていて、今まで気づいていなかった自分の習慣になっている感情に気づけたことが大きかった
・小さなプラスの感情が増えるコミュニケーションを増やしていくと、マイナスの感情のスペースが縮んでいくのを体験できてよかった
・直接的ではないのに感情が変化する方法を知ることができた

<今日の気づきや学びをどのように活かそうと思いますか>
・毎日の仕事や生活の中で、イライラしたりマイナスの感情が大きくなったときに、立ち止まって少し冷静に考える余裕を持ちたいと思います!
・小さなポジティブなことを意識し、積み重ねようと思います
・自分の感情にも他人の感情にも振り回されないためにも、今日学んだことを日頃からやっていきたいです
・自分の感情のスペースの状態をイメージできるように意識したい
・習慣を変えるのは難しいと思うが、習慣の外に目を向けるようにしていきたいと思う

<その他、感想やご要望など、ご自由に>
・浜端さんや参加されていた方のお話しを聞くことが出来て、自分が経験したことのないことをについて考えたり学んだりすることができました。ありがとうございました。また機会があればセミナーに参加したいと思います
・始まる前は初対面の方々と、しかもオンラインで話すのは緊張するのではと思っていたけれど、終始話しやすい雰囲気で安心して参加できました。参加してよかったです
・次回のセミナー期待しています

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ご参加ありがとうございました。

次回は来年1月14日と28日の土曜日に開催します。
テーマは『相手の考えを引き出すコミュニケーション』です。
お気軽にご参加ください。


オンラインセミナー【相手の考えを引き出すコミュニケーション】


2023年1月、オンラインセミナーを開催します。

よりよい人間関係を築くための
相手の考えを引き出すコミュニケーション・セミナー

「相手に考えていることを話してもらったり、
もう少し言葉にしてもらうことができると、
もっとよい対応ができるのではないだろうか?」

「よく考えてもらえるようなコミュニケーションがとれれば、
相手の成長につながるのではないだろうか?」

かかわりの何かが違う気がするけれど、何が違うのか分からない。
そう思うことはありませんか?

その糸口として、今までと少し違う視点をプラスすることをおすすめします。

見方や考え方を広げることで
違和感や行き詰まり感のあるコミュニケーションによい流れが生まれます。

こんな方におすすめです
✦相手の考えがよくわからないまま、話を進めてしまう
✦人を理解する力を高めたい
✦教育や指導する立場の方
✦自分で考え行動する人を育てたい
✦対応の幅を広げたい 
✦職場やチームのコミュニケーションをよくしたい
✦かかわり方がパターン化している 

気楽にご参加ください。思いきってのご参加も大歓迎です!

<セミナー内容>
☆ 考えてもらう前に忘れやすい大事なこと
☆ 考えや思いを「引き出す」の捉え方 
☆ 一括りにしがちな「考える」の順番と流れ   
☆「すること」と「しないこと」  

◎セミナーは、少し対話も交えながら進めます。
 他の参加者のお話を聞くことで気づきや理解が深まります。

<日 時>
1月14日(土)14:00~16:00
1月28日(土)14:00~16:00
※両日とも同じ内容です。参加日をお選びください

<会 場> オンライン開催(Zoom使用)
※PCのカメラとマイクをオンにしてご参加ください

※Zoomは、パソコンやスマホを使用して、オンラインで会議やセミナーができるアプリです。
主催者からの招待リンクをクリックするだけで、どこにいても参加することができます。
※つながるかどうかや操作がご不安な方は、当日または数日前に試行もできます。試行のご希望日時もお気軽にお申し付けください。

<定員> 各日 15名様

<参加費> 各日 3,500円(税込)

<お申込み> セミナー予約フォームからお申込みください

※セミナー予約フォームから、各開催日の2日前までに
 お申し込みください。定員になり次第受付を終了いたします

☆セミナーのチラシPDFはコチラをご覧ください


「止めてる」だけでは?


たとえば、ダイエットを始めるとします。

大抵、食事を変えたり、運動したり、と「すること」を決めます。

「すること」を決めるのと同様に「やめること」を決めるのは重要です。

甘い物をやめています。
禁酒しています。
ご飯のおかわりやめています。
私はちゃんとやめることも決めていますよ!

こんな声が聞こえてきそうですが
もしリバウンドを繰り返しているなら
「やめている」のではなく、ただ「止めている(とめている)」だけかもしれません。

甘い物、お酒、おかわりを「やめている」のではなく
ダイエット中は「止めている」だけなのかもしれません。

リバウンドしないためには
「止める」ではなく、「やめる」ことを決めるのはとても大事だと思います。

「すること」「やめること」の両方を決めて取り組むことで
ダイエット後の新しい習慣が身につきます。

ここでは、ダイエットに例えましたが、他のことでも言えることだと思います。


人間本来のスピードとは


人を育てる立場の方とお話していると
対象の相手に「考える力をつけてほしい」と
思っておられるのをよくお聞きします。

考える力が弱くなっているのでしょうか?

私は、考える力の前に、
考える機会が少なくなったと感じています。
______

世の中のいろんなことのスピードが、年々加速しています。

速くなることで、より便利に快適に楽に暮らせるようになりました。

「時短」という言葉は、スピード化の象徴だと思います。

何事にも両面あるように
スピードが速くなることにも、メリットとデメリットの両面があります。

スピード化のデメリットとして失いつつあるのが
「考える」ということです。

生活面では、それほど考えなくてもスムーズに進むことが増えました。

よく考えなくてもよい。
深く考えなくてもよい。

様々なちょっとしたことがより便利になって
考える機会が大幅に減りました。

そんなに考えなくても、日常生活が送れてしまいます。
______

「考える力をつけてほしい」「自分で考えてほしい」と思っても
相手も私たちも、よく考える機会が少なくなっているので
すぐによく考えることができない、とも考えられます。

すぐに、その場で、よく考えてほしいと思ってしまうとすれば、
この考え方自体が、スピードが速くなっている象徴です。

また、私たちは、「よく考えることができない速さ」のなかで
仕事をしているのかもしれません。

人間が生み出した世の中のスピードは
人間本来のスピードとは違う気がしてなりません。

人間という「動物」
「動く物」本来のスピードについてよく考えることが必要だと思います。


新人看護師さんへ敬意を込めて


先日は、ある病院での新人看護師さんの研修の2回目でした。

1回目から半年経っての2回目の研修です。

一目して、新人さんそれぞれの佇まいから
成長が伝わってきて頼もしく感じました。

研修を進めていくと、半年前と現在の
個々の変化がよく分かり、さらに成長を感じることができました。

新人さんたちは、コロナ禍の過酷な状況を乗り越えて
今ここにいるのだと思うと、感慨深く、さらに成長を支援したいと
胸を熱くして研修を担当させていただきました。

コロナ禍の医療現場の厳しさを経験し、
今もその渦中で働く新人看護師の皆さんに
敬意を込めて心からのサポートを今後も行っていこうと思います。


頭の中の風船


頭の中に、風船が2つあるとします。

一方の風船は、ポジティブな考えが入っています。
もう片方の風船には、ネガティブな考えが入っています。

ポジティブなことを考えれば、
ポジティブな力が吹き込まれ風船が膨らみます。

ネガティブなことを考えれば、
ネガティブな力が吹き込まれ風船が膨らみます。

自分の頭の中の2つの風船。
それぞれの大きさは? バランスは? 状態は?

目に見えないポジティブ思考とネガティブ思考も
風船をイメージすれば、可視化しやすくなります。

たまには、頭の中から2つの思考の風船を取り出して
客観的に眺めてみるのはどうでしょう?


建前を本音と誤解して進むと…


仕事でもプライベートでも日常生活のなかで
何か物事を行うとき
あれっ? よくわからなくなってきた・・・
そんな経験はありませんか?

そういうとき
これは「本音」から?それとも「建前」?
とチェックしてみるのをおすすめします。

と言うのも
「建前」を「本音」だと誤解して進んでしまうと
わからなくなってくるからです。

建前とは、表向きの考え。
本音は、本心。

「人のため」と思ってやっていることが
なかなかうまく進まないのなら、
一度自分を疑ってみましょう。
一時、容疑者扱いしましょう(笑)

これって、本当に人のためだと思ってやってる?
本当に人のためになること?

自問すると
建前なのか? 本音(本心)か?
“本当のところ”が見えてくると思います。

よくわからなくなってきた…
そんなとき、この視点から考えてみるのもひとつです。


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