学びコラム

2011年を一文字で


先週末、今年最初のコーチング・セミナーの
始まりのアイスブレイクでは、参加者の皆さんに、
「2011年はどんな一年にしたいか」
漢字一文字で表してもらいました。
それぞれの人から、それぞれの“今年の一文字”が発せられる
その瞬間がたまらなく好きです。
その人と、その人の内から出てきた一文字が融合し、
その融合したひと言が、まわりの人に与えるインパクトは、
その瞬間しか生み出せないからです。
その人から伝わってくるインパクトを全身で聴き取り、味わいます。
参加者の皆さんの発するインパクトを感じる2011年のスタートでした。
ちなみに、私の一文字は
『発』 (←“はつ”と読みます。“ほっ”とか“はっ”とか、気合いじゃないです)
今年は、いろんな私を発信していきます!
それと、昨年末の決意・・・
『面倒くさい』がやって来たら、感謝♪感謝♪ありがたい、も忘れずに。


面倒くさいをありがたく


さいだねブログでも紹介しました佐藤初女さんの著書『いのちの森の台所
この本には、
「『面倒くさい』という言葉が大嫌いなんですよ」
という初女さんの言葉が出てきます。
私は、この言葉にドキリとしました。
言葉には出さなくても、
心の中で「面倒くさいなぁ」とつぶやいてることがよくあるからです。
煩わしい、ややこしいことはしないでおこう。
できるだけ関わらないようにしよう。
そんな傾向にあったこの1年の自分と、真剣に向き合うときが来ました。
面倒くさいという言葉を使うのは、自分を大切にしていない、そのことの表れです。
来年は(いいえ、今日この瞬間から!)、
面倒くさいという言葉を使わないで、起きる事に感謝し、向き合っていこう!!
自分の中に、“面倒くさい”がやって来たら、
感謝♪ 感謝♪ ありがたい♪
軽やかに、面白がって、取り組んでいこう。
結局は、その物事をどう捉えるか、どの面を見るか、ということなのです。
感謝♪ 感謝♪ ありがたい♪
年末の、そして来年の、私の決意です。


習慣を変える


長年に渡って沁みついた習慣は、なかなか変わらない、
頑固にピッタリ張り付いている、という体験の最中です。
スポーツクラブの身体調整系のレッスンの中に、
「人間本来の立ち方を身につけましょう」というのがあるのですが、
インストラクターの説明どおりの立ち姿がいつもできないのです。
自分では意識してやっているつもりなのですが、
毎回、修正というか、調整されます。
インストラクターは、私の今の状態を説明してくれたうえで、調整してくれます。
私も頭ではわかっているつもりです。
しかし、私の体は、理解できない。
なんとも悲しい状況です。
しかし、あきらめるなんてことはしません!
というのも、このことは、コーチングを通して行なってきた
自分自身の思い込み(観念)を手放すことと同じことだからです。
自分の考え方が、その後の行動を決め、その行動が習慣化するのです。
朝起きて、「朝ごはんを食べた後で、歯を磨く」という習慣の人が、
「歯を磨いた後で、朝ごはんを食べる」という順番に習慣を変えるように言われて、
そうしようと思っても、心理的な抵抗が少なからずあるものです。
最初の一歩目がなかなか出ません。躊躇します。
しかし、習慣化すると、自然にその行動ができます。
今まで意識せず、立っていたのを、
重心の位置を変え、骨盤の位置を変え、背骨をスーッと伸ばすように心がけています。
今は意識しないと、すぐ元の立ち姿に戻りますが、
意識しないでもできるようになる日が来るでしょう。
数十年の長きに渡って、意識もせずに身につけた体の習慣を手放した
その先に広がる世界は、今までとは違うはずです。
体の習慣も、考え方の習慣も、なかなか手強く、変化を拒みます。
「今この瞬間変わった」というのではないかもしれませんが、
「あー、最近少しずつ変わってきたな」という感覚がやって来ると信じています。。
ポイントは、焦らず、無理せず、根気よく、
自分の中の抵抗勢力!?とつきあっていくことでしょう。
自分の身体とも仲良くコミュニケーションをとっていきましょう!


今年も母校でコーチング・ワークショップ


先週の風の強い日、昨年に続き、今年も母校の中学校の3年生の皆さんと、
コーチング・ワークショップで楽しい時間を過ごしました。
素直で優しい後輩たち。
偉そうに、先輩ぶってみました~。 えっへん。
あどけなくて、かわいくて・・・
私もあんな感じだったのかな? 違うかもしれない・・・
昨年同様、幸せなひとときでした。 3年生の皆さん、ありがとう。
そして、こういう機会を作ってくれた、関わってくれた、すべての人に感謝しています。


スカイプ・コーチング


スカイプは便利です。
コーチングでもスカイプを利用する機会が多くなりました。
電話でのコーチングでは、
コーチング費用+電話代をクライアントさんに負担いただいていますが、
スカイプを使えば、通話料無料なので、コーチング費用だけの負担になります。
それに、音声もクリアです。
iPhoneでもスカイプを使えます。
最近は、iPhoneでスカイプ・コーチングというクライアントさんも増えています。
コーチング以外の打ち合わせなどにもよく使います。
これからもますます便利に、快適に、日常が変化していくのでしょう。


自分軸で生きる道しるべ 


コーチングでは、目標を持って、それに向かって進むことを重要視します。
個人的には、必ずしも、目標を持たなければいけないとは思っていません。
ただし、目標や目的が明確だと、不要なエネルギーを使わなくて済みます。
エネルギーを何に使うかを選ぶようになります。
例えば、英会話を習いに行くとします。
Aさんは、『外国人顧客と英語でビジネスを行なう』という目的からの参加です。
Bさんは、『英語ぐらい話せるほうがいいかな』とゆるやかな漠然とした理由です。
どちらが良い悪いではなく、目的が明確かそうでないかで、
その後の選択が変わってきます。
ある日、英会話学校主催で、英語での音楽発表会が行なわれることになったとします。
生徒が集まって歌を歌う発表会です。
Aさんは、「私は、会話ができるようになるのが目的だから、
      音楽会には参加しないでおこう。
      歌の練習をする時間を、会話の練習に使おう」
Bさんは、「どうしようかな~。とりあえず、面白そうだから、参加してみよう」
目的がはっきりしているAさんは、迷いなく、次の自分の行動を選びます。
目的に沿って、自分の現在地を確認し、自分軸で選択します。
漠然とした中にいるBさんは、自分の立ち居地がわからないので、
自分で選びました、決めました、というわけではありません。
軸がどこにあるのかよくわからない状態です。
目的や目標を持つことは、自分軸での選択・行動につながります。
どういうふうに自分のエネルギーを使えば、目標に近づくのかも明確です。
目的や目標は、自分軸で生きる道標となります。


相談窓口の対応 共感の重要性


インターネット販売の商品購入の際、
納得できない部分があり、納得するまでいかなくても、知っておきたい思いで、
相談窓口2ヶ所に電話してみました。
ひとつめの窓口は、なぜだか、上から目線の対応・・・ がっかり。
もうひとつは、言葉遣いは丁寧だけれど、何かが違う・・・ 腑に落ちない。
どちらの窓口も、私が知りたいことに、答えてくれたという感触がなく、
正解がないとしても、相談の意図を汲み取ってくれたようにも感じませんでした。
結局、知りたいことは、「こういうことなんだろう」と推測で終わりました。
両方の窓口に共通して言えることは、
まったく“共感”がない、ということです。
上から目線は論外ですが、いくら丁寧な対応でも、
私の知りたいことを理解してくれていないので、
私の相談の意図に、共感できないのだと判りました。
共感は、とても重要なコミュニケーションの方法だと身をもって感じました。
面と向かっていない、顔の見えない電話では、特に重要です。
コーチング研修でも、スキルのひとつとして、“共感”を扱いますが、
これからは、もっと深く掘り下げて、丁寧に伝えていこうと思います。
「人の振り見て我が振り直せ」
私自身のコミュニケーションを振り返る材料となりました。
意識して、共感を心がけます。


人に話す アウトプットする ~小学生個人コーチングより 


人に話すことは、とても大切だと再確認しました。
先日、小学生との個人コーチングのなかで、
映画 『借りぐらしのアリエッティ』の話になりました。
私が映画を観たと話すと、
この映画を観ていない小学生は、とても興味を持った様子。
なぜかというと、国語のテストに、
原作本の『床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)』から
出題されたからのようでした。
いつものコーチングでは、私の話はあまりしないのですが、
興味津々のつぶらな瞳には勝てません。
まずは、あらすじを話しました。
私  「小さい人が、人間に見つかって、引っ越して行くまでの話」
小学生 「見つかって、引っ越すまでで、2時間??」
私  「ううん。見つかって、引っ越すまで、1時間半」
ううっ、なんだか、あらすじの方向が変です・・・
方向を修正しつつ、もう少し詳しく内容を話しました。
次が重要なポイントです。
私の話に興味を持って、集中して聞いてくれる小学生の姿勢に、
あらすじを話すことから、この映画を観て感じたこと、受け取ったことへと、
次第に私の意識がシフトし始めました。
「小人のアリエッティと人間の少年、この二人は、たしかに体の大きさは違う。
でも、目には見えないけれど、二人それぞれの心には、大きい小さいなんてないんだなって思った。目には見えないし、形もないけれど、お互いの心が触れ合って、信じあって、勇気を与あう。そこに私は、あったかいものを感じたよ」
「家政婦さんが、『泥棒小人!』って叫んでたけれど、
アリエッティたちは、必要なものを必要な分だけ人間から借りて生活しているだけ。
ローリエの葉1枚で、1年間美味しい料理が作れる。角砂糖1個で十分事足りる。
“借り”=“狩り”の意味が分かった!
私たち人間も大昔、狩猟で生きていた。
命をつなぐために食料となる生き物を必要な分だけ、狩りして生きていた。
私たち人間も、自然から借りて生きている。
狩猟生活していた先人と違って、今の私たちは、もっともっとほしいって、必要以上に、奪って生きているよね。
ほんとうの泥棒は、私たちのような気がする」
真剣に聞いてくれる人(小学生)がいると、
意識に上がっていなかった自分の感じ取ったことが、浮き上がってくるものだと実感しました。
私の言葉に、何度も何度も、大きく頷いてくれた小学生。
言葉での承認でなくても、彼の大きな承認を、私はしっかり受け取りました。
人に話す。
アウトプットする。
そこから生まれるものは、
話した本人だけでなく、聞いてくれる人にも、
何らかの影響を与える可能性を秘めているように感じます。

こちらの→さいだねブログもご覧ください。
子どもつながり、5歳児のお話です。


看護師対象 リフレッシュ& コーチング研修


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先週の2日間、
大阪府看護協会さまにて、看護師さん対象のコーチング研修を行ないました。

140名近くの方が集まっての研修となったので、今回はアシスタント・コーチの協力を得て実施しました。

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コーチ(講師)と受講者一人ひとりと双方向の交流ができない。
これが、大人数の研修の残念なところではありますが、そのぶん、受講者同士の交流を深めてもらえる工夫をしました。
受講者の皆さんにとっては、リフレッシュ(気分転換)も兼ねての研修ですので、
日常から離れて、新鮮な気分も味わってもらえるよう趣向を凝らしてみました。
140名が発する全体のエネルギーは、私にとって、とても心地の良いものでした。


コーチング・スキルの観点から ~よりよい人間関係の構築に向けて


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精神科医療に従事する方々向けの雑誌 『精神科看護』8月号の
特集“ 管理者とスタッフの思いのズレを考える ”のなかで、
コーチングの観点からのコミュニケーションについて掲載いただきました。
看護師長やスタッフからの6つの具体的な状況に対して、
コーチングではどのように関わることができるかをご紹介しています。
精神看護出版 ホームページはコチラから


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