学びコラム
子どものパーソナル・コーチング
中学校でのコーチング・ワークショップなど、
子どもと関わる機会が少しずつ増えてきました。
中学生との関わりに留まらず、
小学生の個人コーチング(パーソナル・コーチング)もスタートしています。
コーチである私は、子どもが日常的に接する親や家族、学校や塾の先生、
友達やその親とは違った立場の存在でいることを常に意識しています。
子どもは、人生の経験は少ない存在です。
と同時に、子どもはすでに完全な存在です。
「子どもなりに考えている」と受け止め、大人の上から目線で関わるのではなく、
「~~さんは今こう考えている」という、~~さんと同じ場所にいて、
同じものを見て、感じ、受け止め、関わる存在であることを心がけています。
子どもは、柔軟で可能性に満ちた光のような存在です。
内にある可能性に焦点をあて、それを伸ばしてもらえるようサポートしています。
将来の姿を思い描きながら、
思い描ききれない可能性を秘めた存在であることをしみじみ実感しながら、
楽しくワクワク前進していこう!
コーチングの原稿を書き終えて
看護系雑誌へのコーチングの執筆の依頼があり、
初校が終了した段階です。
編集担当の方に、
おもしろく読んでいただけたようなので一安心です。
日常で起こるすべての出来事に、光を見出してほしい。
そんな気持ちを込めて書きました。
この原稿が、読んだ人の思いと混ざり合って、
新しい可能性が生まれはじめる・・・そんなイメージしています。
担任の先生の言葉
前回に引き続き、
中学3年生のコーチング・ワークショップでのこと。
ワークショップでは、
コーチングの基本となる考え方である
誰も間違っている人はいない/人はもともと完全な存在である
人には無限の可能性がある etc・・・を生徒に体感してもらう内容を行ないました。
ワークショップ終了後、担任の先生が私にこう伝えてくれました。
「これらの言葉(考え方)の意味をわかっているのだなと感じました」
先生のこのひと言で、私自身の現在地を知ることができました。
コーチングの基本となる考え方を、生徒との関わりの中で、
私自身が体現している様子を見てくれていたのです。
コーチの私自身がコーチングの考え方を体現していないと、
生徒に届くことも響くこともありません。じゅうぶん体感してもらえません。
日々のコーチングの積み重ねが、
私の心と体に少しずつ染み渡り、表現できるようになってきた、
そのことを見届けてくれていた先生に感謝です。
見るところはしっかり見ている、さすが~。
こういう先生に担任してもらえる生徒たちも幸せですね♪♪
中学3年生のコーチング・ワークショップ
先日、和歌山の中学校でコーチングのワークショップを行いました。
コーチングでの、人と関わるときにベースとなる基本的な考え方を、
ゲームを交えながら体感してもらうワークショップです。
コーチングの考え方を解説中。
初めは、生徒たちも(私も同じく)緊張気味。
「何がはじまるのだろう?」
そんな空気が漂っています。
ゲームでは、だんだんとリラックスムード。
楽しみはじめています。
みんなで、こんな形になったり~
こんな大変な体勢になったり~~
(若いから出来る)
こんなふうに動き出したり!!
誤解のないように説明しますと、
私の指示でこうなったわけでなく、
こんな形も、こんな体勢も、こんな動きも、生徒たち自身の“表現”です。
その瞬間の、ありのままの、生きた表現です。
ワークショップが進むにつれて、
生徒たちの心がやわらかく解き放たれていくのを感じました。
解放感と一体感。
あの一瞬一瞬、それぞれに味わった感覚を大切に。
みんなのいきいきと輝く笑顔が、とても眩しかったです。
私の心も明るく温かく照らしてくれました! ありがとう。
笑顔のコーチング
8ヶ月間かけて行ってきたコーチング研修の
フォローアップセミナーが先週ありました。
4ヶ月ぶりに集まる顔ぶれ。
このように久しぶりに集まる場合、初めはそれまでと違った空気が流れ、
お互いに少しぎこちなくなったりします。
しかし、今回のメンバーはそんな雰囲気もなく、
数ヶ月のブランクも感じないほど、いつもと(今までと)同じでした。
しっくり調和してその場にいる、といった感じです。
セミナーの後半は、コーチングのロールプレイを行いました。
あちらでは笑い声が、こちらでは驚きの声が・・・
私はみんなが幸せそうに話しているように見えました。
このことを皆さんに話すと、何とも言えない表情をしていました。
おそらく話の内容は困難な状況についてもあったと思います。
みんなが幸せそうに見えたというのは、
みんなの表情や声、その場の発する全体のエネルギーを受け取った
私自身が幸せな気持ちでいる、ということを言いたかったのだと後で気づきました。
みんなのエネルギー。
みんなの笑顔。
その様子に、私は幸せを感じたのです。
笑顔のコーチング。
たくさんの笑顔に囲まれていると、私は幸せの中にいると実感します。
1年間、ありがとうございました!
コミュニケーション・ギャップ ~エレベーターの巻~
3ヶ月先のコーチング研修の打ち合わせのため、
某センターを訪れました。
打ち合わせ終了後、センター内にある研修会場を
事前に見学することに。
会場への移動途中、
それは、前触れもなく(当たり前か)やって来ました。
ちょうどお昼時。
たくさんのお弁当を積んだカートを押して、
配達の人がエレベーターに乗り込みました。
研修担当の人と私は、
お弁当でいっぱいのエレベーターに同乗するのを一瞬ためらいました。
研修担当の人は、配達の人への気遣いから、
「二人、いいですか?」
すると、配達の人は、
「あっ、はい・・・。一人なら・・・二人はちょっと・・・」
配達の人の視線の先は → → お弁当でした。
不意に訪れたコミュニケーション・ギャップにキラリ~ン。
私は、
「一緒に二人乗ってもいいですか?」
研修担当の人と私と配達の人、そして大量のお弁当は、
仲良く同じエレベーターに乗り込みましたとさ。おしまい。
エレベーターに同乗してよいかお伺い(二人、いいですか?)を立てた
研修担当の人と、
お弁当をわけてほしいとの要望に答えた(一人なら・・・二人はちょっと・・・)
配達の人。
ほんわか微笑ましいコミュニケーション・ギャップに遭遇しました。
このように、日常的にコミュニケーションのギャップは生まれています。
コミュニケーションのギャップを起こさないと考えるより、
ギャップは常に生まれるものだから、生まれたギャップに気づき、
そのギャップを埋めていけばよいだけです。
それがより良いコミュニケーションにつながり、より良好な人間関係につながります。
これぐらいのスタンスが、精神衛生上にもよろしいのでは?
子どもの心をやわらかく解き放つコーチング・ワークショップ
来月、中学3年生対象にコーチング・ワークショップを行う予定です。
とても楽しみです。
なんと言っても、
子どもたちのエネルギーのダイナミックな変化に直に触れることができます。
頭での知識の吸収力も高い時期ですが、
同様に、心での吸収力も高い時期でもあります。
エネルギーが動くのは、頭ではなく、心、感情です。
私の役目は、子どもたちの心をやわらかく解放することです。
個人コーチングのあるクライアントさん(大人の方です)は、
こんなことを話してくれました。
「15歳の時にコーチングに出会っていたら、
いろんな視点から自分の可能性を広げられたんじゃないかな。
15歳の時にコーチングに出会いたかった~」
“15歳の時、コーチングに出会ってよかった”
今の15歳の子ども達にそう思ってもらえる、
心をやわらかく解き放つワークショップにします!
価値観は象徴として表れる
3月末に開催した『聴き方セミナー』では、
思いもよらない副産物がもたらされました。
テーマの『聴き方(傾聴)』にそって行ったあるワークで、
各々の価値観が象徴として表れるという副産物を得ることになりました。
もちろん、最初の意図どおりの傾聴に関してのワークとしても成り立っています。
それに加えて、価値観にまで発展する結果に!
たまたま集まったコーチ仲間と話していると、
コーチMさんが、価値観を扱うセミナーをする予定があるらしく、
それだったらと、私の聴き方セミナーでの副産物のことを話しました。
早速、Mさんは、家族に私の話したワークを試してみたそうです。
物の見事に、家族全員がそれぞれの価値観を表した~!
とメールが届きました。
Mさんのセミナーでも時間があれば、ワークをしてみると言っていたので、
その結果が楽しみです。
「価値観は、象徴として表れる」
今回はセミナーの意外な副産物としてもたらされましたが、
「価値観は、象徴として表れる」は、日常でも頻繁に起きているような気がします。
日常で表現される「象徴としての価値観」を発見する、
新しい楽しみがひとつ生まれました。
今回のように、気づいたことを人と分かち合うと、
何倍にも広がったり、さらに深まったり、進化することを実感しました。
使命とは
「使命」という言葉。
私にとって、重たくて、窮屈に感じる言葉でした。
田坂広志著『未来を拓く君たちへ (PHP文庫)』の中では、
「使命」についてこう書かれています。
「使命」と書いて、「命を使う」と読む。
命を使う。
「使命」という言葉の意味が、やっと腑に落ちました。
こうして生きているだけで、私たちは、命を使っていることになります。
だったら、この命を使い切り、この人生を生き切る。
この一度きりの命をどう使うか?
「使命」こそ、濃くて充実した人生を創るのでは?
※さいだねブログでも関連記事をアップしています。
http://d.hatena.ne.jp/saidane/20100416
※田坂氏のソフィアバンク・Radio Station
映画監督・龍村仁氏との対談も聞き応えありです。
http://www.sophiabank.co.jp/audio/japanese/2008/03/post_170/
コーチング入門☆聴き方セミナー 参加者の声
2010年3月27日(土)に『コーチング入門☆聴き方セミナー』を開催しました。
意識のモードを認識し、意識がどこを向いているか?意識しながら傾聴する、
意識の3つのモードをテーマに、たっぷり『聴く』を味わっていただきました。
参加者のおひとりお一人が、積極的に、主体的に、関わってくださったおかげで、
和やかな居心地のよい空間の中、楽しく充実した一日になりました。
後半は、誰が講師か分からない!?
お互いに学びあえる理想的な形になりました。
「教える人」と「学ぶ人」と立場を分離するのではなく、
「学びあう人」同士という同じ立場で融合する場を創ることができました。
以下、参加者の声を一部ご紹介します。
●意識のモードを意識することによって、相手の話をより理解できたり、共感を得られたり、もっと知りたくて質問したりすることを知りました。
これから仕事で関わっていく方々に目を向け、まずは話を聴いて、相手のことを知り、それを意識しながら良い関係を築いていきたいと思います。また、家族や友人などまわりの人に対しても使っていければ、私もHappyな気持ちになれると思います。
●今まで無意識にやってきたことを意識することで、自分の中で確信めいたものが湧いてきました。
日常の色々な場面をゲーム感覚で楽しみながら傾聴力・直感力を磨いていきたいと思います。
●“聴く”ということの対象は、“その事”ではなく、“人”を聴くということや、自分の会話(日常・仕事)のパターンに気づけました。自分の会話は今までどちらかというと聴くのではなく、意見を押し付ける傾向にあったと思います。その他、色々気づきもたくさんありました。文章にし難いですが、参加してよかったです。コーチや参加メンバーから刺激を受けました。
聴くことを意識し、その人のエネルギーを感じ、会話をすすめていければと思います。
●今まで意識したことがなかったのですが、モード1では自己受容が大切だと思いました。モード3は今まであまり自分で使わなかったので、接客にも取り入れたら売上アップにつながると思います。