学びコラム

2008年8月21日開催 ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー 【コミュニケーションのスタイル】参加者の感想


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2008年8月21日木曜日、ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー “コミュニケーションのスタイル”を開催しました。
参加いただきました皆様の感想をご紹介します。

●お互いを理解し、歩み寄ることがストレスの軽減につながるということが認識できました。

(O.Y様 看護師)

●人の行動から、その人が何を大切にしているから、そういう行動になっているのか考えられた。

(H.Y様 看護師)

●いろんな人がいるということを認めること、私も相手も大事だということに気づきました。

(H.Y様 看護師)

●コミュニケーション・ギャップに気づいた者が、そのギャップを埋めていくと良い。人の可能性を信じ、関わってみようと思う。

(E.H様 看護師)

●人に対して、「なんでそうなん?!」と思ってイラッとしてしまうことが近頃とても多くなってきていて、職場でも顔に出ていると言われることが多かったのですが、“人は一人ひとり違う”、“誰も間違っている人はいない”という考えを意識しただけでも勉強になりました。楽になりました。

(E.E様 看護師)

●自分を知ること、他者を知ろうとすることも大事である。プライベートよりはチーム編成などに活かしたいと思う。

(若井敏彦様 看護師)

●スタッフの育成に対して「ほめる」ことを実践してきたが、今はちょっと疲れ気味です。これを機に、スタッフそれぞれのタイプを理解して、能力を伸ばしていけるようサポートしていきたいと思います。また、一人ひとりの可能性を大事にしていきたいと思います。白黒つけずに、やさしくなれるように接していければと思います。

(A.Y様 看護師)

●“人は一人ひとり違う”ということをわかっているつもりでしたが、今回、コミュニケーションのスタイルを知ることで、よりストーンと心に落とすことができました。日常的に意識してみます。

(T.A様 会社員・介護福祉士)

●人はそれぞれ色々なタイプにわかれるが、その中に同じものを持っているので、歩み寄りがあれば誰とでもいい関係をつくれると思う。

(M.K様 看護師)

●人との関わり方がわかったことがよかったです。職場の人に実践です!

(S.Y様 看護師)

●職場での人間関係でストレスを感じない方法を見出せたと思うので、役立てていきたいと思います。

(川内智淑様 看護師)

●相手のタイプを知って、うまくいかない原因も分かって、楽になれた気がします。

(S.K様 看護師)

●スタッフと関わると時、相手がどのタイプかを知って関われば、相手を伸ばすことができると思うので、活用しようと思う。

(A.K様 看護師)

●皆の特徴をつかんで、よいコミュニケーションを図っていこうと思いました。

(Y.S様 看護師)

●スタッフの声かけやサポートに役立てたい。

(I.T様 看護師)

※次回は9月25日(木)開催です。
→詳しくはこちら(チラシPDF)をご覧ください。


体験の積み重ね


料理の最中、お鍋の熱湯を手首にかぶってしまいました。
すぐに水で冷やし、事なきを得ました。
長時間水で冷やしたのが功を奏したのか、ちょっとジンジンしただけで、痕も残りませんでした。
実は、中学3年生の時、似たような体験をしました。
高校受験の前日、制服のスカートにアイロンをかけていました。
明日の受験のため、気を引き締めようと思ったのかどうか・・・遠い記憶です。
丁寧にスカートにアイロンをかけるついでに、
ご丁寧に左手の甲にもアイロンをかけてしまいました!
「あつッ!!」
すぐに流水で冷やせばいいものを、何を思ったのか、そのままアイロンをかけ続けました。
「アイロン終わってから冷やそう」
15歳の私は、ゆったりゆっくり。 ある意味、大物です(笑)
翌日は、激痛でした。
ジンジン、ジンジン、痛くて痛くて、左手がたまらなく痛い。
それでもなんとか受験には無事合格しました。
やけどの痕は、今も薄く残っています。
長い間、アイロンの三角形の型がついていたほどです。
ここで何が言いたいのかというと、やけどのことではありません。
“それまでの体験よって、その後の行動が変わってくる”とういことです。
当時の私は、それまで大きなやけどを体験したことがありませんでした。
家族にすぐに話して、どう対処すればよいか聞けばよかったのですが、
そういう考え自体持ち合わせていませんでした。
知識として、流水で冷やす、ということだけ知っていました。
いつ冷やすとか、どれくらい冷やすとか、まったく考えてもいませんでした。
今回熱湯をかぶった時は、25年前の体験を踏まえて、すぐに対処しました。
体験の積み重ねが、さまざまな障害を乗り越えるツールになります。
特に傷みを伴った体験は記憶に残ります。
しかし、小さな子どもは体験の積み重ねをこれから始めます。
体験の層はまだまだペランペランの薄さです。
いろんな体験を通じて、失敗したり、うまくいったりしながら、学習します。
そこから、危機を回避したり、障害を乗り越える術を身につけていきます。
新入社員も同様です。社会経験はこれからです。
仕事での体験が少ないため、もちろん失敗もたくさんします。
親は子どもの、先輩社員は後輩社員の、
体験の積み重ねのサポートをするつもりで接するとよいのではないでしょうか?
子どもの、後輩社員の、することなすことに目くじらを立てるよりも、
子どもの体験が、後輩社員の体験が、どんどん増えていくように関わってみてはいかがでしょう?
あなたがどう関わるかで、彼らの体験の質が変わってくるかもしれません。
前回のコラムで表現すると、
“体験も失敗も無駄なものはひとつもない”
無駄なものになるとすれば、体験や失敗を、本人がどう積み重ねるか、
親や先輩社員がどう関わるかどうかにかかってくると思います。
その積み重ねや関わりによって、体験が活きたものにも無駄なものにもなると言えるでしょう。


無駄なものは何ひとつない


昨日は見事なマジックアワーでした。
マジックアワーとは、映画・写真用語です。(三谷幸喜の映画で初めて知りました)
日没後の太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、
しかし最も美しい時間帯を指すのだそうです。
昨日はそんなマジックアワーを体験。
マジックアワーの光景を見ながら、
映画 『ザ・マジックアワー』のメイキング番組の中で、三谷幸喜がステキな話をしてくれていたのを思い出しました。

これだけすばらしいセットが出来ると、僕なんか貧乏性ですから、すべての壁、すべての小道具を撮らなければ、もとが取れないんじゃないかなと思うわけですよ。
その話をしたら、あるベテランの職人と呼ばれるスタッフの方が、こんなことを話してくれました。
「映画には無駄なんて何ひとつないんだよ。
ある意味、無駄だらけかもしれない。映らないものもたくさんあるかもしれない。
でもそれは実は無駄ではないんだ。
なぜならば、映像には映らなくても、俳優さんの目には映るかもしれない。
あの壁とか、この建物とか、絵には入らなくても、俳優さんの目には入るかもしれない。
それによって、俳優さんの芝居も変わっていくかもしれない。
そう考えると、映画の世界に無駄なものは何ひとつないんだよ」

じーんときました。
一見、無駄に見えるものも、無駄ではない。
スクリーンという平面の世界を、
立体的に見せるのは、感じさせるのは、俳優さんがその場で体感していることそのものです。
あの映画も、この映画も・・・
そこには、私たちが実際に目にしていないものもたくさんあるけれど、俳優さんを通じて感じることができるということです。
あらゆる関係がお互いに作用し、作品が生まれる。
映画の世界に限らず、どんな世界でも、私たちを取り巻くすべてに共通することだと思います。
今まで無駄だと思っていたことも、別の角度から見ると、無駄ではないかもしれません。

さいだねブログもご覧ください。


“なぜ”には種類がある  ~看護師コーチング研修 6


仕事で後輩が失敗したとします。
私たちの第一声、
「なぜ、こんなことしたの?」
このパターンが圧倒的に多くないでしょうか?
ここで言いたいのは、「なぜ」がいけないということではなく、
「なぜ」には種類がある、ということです。
「なぜだろう?」
好奇心からの「なぜ?」のおかげで、私たち人類は進歩してきました。
好奇心や探究心を持って「なぜ」と他者や自分自身に問うことで、
問題解決につながったり、未来の可能性を広げます。
これは、私たちが持っている素晴らしい“さいだね”(才能のたね)です。
しかし、自分の中に相手を非難する気持ちや責める気持ちがあるとすると、
「なぜ」の向かう方向が違ってきます。
「なぜ」の意味合いが変わってきます。
少し立ち止まって、
自分自身の「なぜ」や「なんで」は、いつ、どんなとき、どんな気持ちで使っているのか
振り返ってみることも大事です。


最高の人生のために個人コーチをお願いする


きっと、よくなる! (2) 』の中に、“最高の人生のために個人コーチをお願いする”という
項目があります。
著者の本田健さんは、

スポーツ選手でなくても、コーチがいると人生はガラッと変わります。

と表現されています。
ここにも、コーチングを人生のために使っている人がいるのだと知って、うれしくなりました。
彼のライフワークは、幸せに生きる知恵を探すことです。
幸せに生きる、
最高の人生を生きるサポートをするのがコーチです。
私の表現では、
コーチがいると、世界の捉え方、見え方、感じ方もガラッと変わります。


2008年7月18日開催 ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー 【五感でコミュニケーション】参加者の感想


2008年7月18日(木)に、看護師さんを応援!ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー 第1回「五感でコミュニケーション」を開催しました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!
中身の濃い充実した時間を皆さまと過ごせたことに感謝しています。
参加者の感想をご紹介します。
●“人は一人ひとり違う”ということは当然だと思ってはいたものの、あらためてセミナーを受けることで、違うという意味を体感でき、自分の視野を広げることができたと思います。
人との関わりを避けて通ってきた部分を、もっと自分自身をさらけ出し、良い関係をつくっていくことに役立てていこうと思います。

(川内智淑さま  看護師)

●今まで人の話を聞くときに、「どうしてイライラするのか」など、自分の中で考えることで消化してきたつもりでしたが、実は消化不良だったなと感じました。セミナーに参加して少し視野を広げられたように思います。
関わりの工夫や自分を知るという作業に、これから優位感覚を活用していこうと思います。

(S.Kさま  看護師)

●モヤモヤしている自分、ストレスを感じている自分が、何にストレスを感じているのか、モヤモヤしている感情の中身を知ることができました。自分では見えていない目標や理想像、ゴールを見える、気 づかせてくれるのがコーチングだと分かりました。
実際に受けたコーチングの中で得た、まだ見えないゴールをはっきりさせていきたいです。また後輩が、「何が分からないのか分からない」という表現をよくするので、どういう自分になりたいのか一緒に話してみたいと思います。

(S.Yさま  看護師)

※今後の開催日は8月21日(木)と9月25日(木)です。
→詳しくはこちら(チラシPDF)をご覧ください。


承認の重要性  ~看護師コーチング研修 5


『承認する』  『認知する』
コーチング・スキルの中で、特に重要なスキルだと私は考えています。
相手を承認するためには、相手のことをよく見ていないとできません。
相手のことをよく見ていると、それだけではじゅうぶんでないことに気づきます。
相手に好奇心をもって、全身で傾聴する。
相手に対する“好奇心”と“傾聴”が大切です。
承認するという行為の前段階に、
相手の良いところやさいだね(才能のたね)を、すばやく受信するわけです。
そして、受信したものを相手に伝えるのです。
承認は、される側にもする側(相手にも自分)にもプラスのエネルギーになります。
マザー・テレサの言葉です。

パンがなくて死ぬ人が数え切れないほどいます。
そして同時に、数え切れないほど多くの人々が、
ちょっとでいいからその存在を認めてほしいと願いながら、
わずかばかりの愛すら与えられないが故に、生きる勇気を失っているのです。

マザー・テレサ 愛と祈りのことば (PHP文庫)』より引用
「その存在を認めてほしいと願いながら・・・生きる勇気を失っているのです」
承認の重要性は、その言葉の内容よりも、
“あなたのことを見ていますよ、あなたの存在を認めている人間がここにいますよ”
という存在認知が、まさにマザーの言葉にある“生きる勇気”につながっているのだと
私は信じています。


感想に表れる様々な反応  ~看護師コーチング研修 4


研修の終わりに、ひとり一言ずつ感想を話してもらいます。
私はその感想をとても楽しみにしています。
全員が同じ内容を学び、体感し、同じ時間をともに過ごしていても、
それぞれ受け止め方や感じ方が違います。
ものの見方や考え方は、一人ひとり違います。
同じ人は一人もいないのです。
だからこそ、誰一人として間違っている人はいないのです。
感想の中にも、その人が何を大切にしているかが表れます。
それぞれ個性が表れます。
それぞれの強みが見え隠れしています。
私流に言うと“さいだね”(才能のたね)が動き始めています。
日常で何気なくやってきたことが、学びを通してつながっていく人。
研修での体験を、頭で理解しよう、整理しようとしている人。
今までとは違う考え方に戸惑う人。
自分の持っている信念とぶつかる人。
コーチング研修が触媒となって、さまざまな化学反応が起きています。
何か変化が起きはじめているけれど、何かわからない状態が伝わってきます。
それぞれに何が起きているのか、コーチにはわかっているのではないか?
わかっているけれど、言わないだけじゃないの?
こんなふうに思っているかもしれません。
コーチは、クライアント(受講者)を荷台に乗せて走らない、というか走ってはならない。
私は、私の荷台には私らしいものや私が乗せたいものを乗せて走っています。
人や人の悩みまで乗せて走らない。それがコーチです。
何か変化が起きはじめているとしたら、その答えはその人の中にあります。
その答えを見つけるためのサポートをするのがコーチの役割です。


チームワーク   ~看護師コーチング研修 3


チーム全員でひとつの目標に向かって行動する。
目標は達成ならず。タイムオーバー。
Aさん 「達成できなかったことが、めちゃくちゃ悔しい」
Bさん 「二つの方法を試してみて、どちらも笑いながら取り組めたのがよかった。
     みんなで一緒に試してみるのが楽しかった」
Cさん 「始める前に、なぜこれをやるのか、やる意味を考えた」
人はそれぞれ大切にしているものが違います。
Aさんは、目標を達成することを大切にしています。
Bさんは、目標に向けてのプロセス(過程)を大切にしています。
Cさんは、何のためにするのか意味を明確にし、目標に取り組むことを大切にしています。
チームで目標に向かう時、
Aさんタイプのみ集まったチーム、Bさんタイプのみのチーム、Cさんタイプのみのチームだと
目標達成は困難なものになります。
Aさんも、Bさんも、Cさんも、Dさんも、Eさんもいて、
どんな状況でどんな役割で、それぞれの強みを最大限に発揮するかが大切です。
チームの目標でも、個人の目標でも、サポートがもっとも必要な状況も違ってきます。
チームワークとは、それぞれの強みをじゅうぶん発揮するとき、最も機能します。


話しを聞いて何を感じたかが大切  ~看護師コーチング研修 2


引き続き、
Aさんはどんな人か? BさんがAさんの人となりを伝える。
「Aさんは□□□だそうで、△△△なんだそうです」
上記は、Aさんが話したことをそのまま記述的に伝えています。
聞いている側は、「ああ、そういう人なのね」とは思っても、
Aさんに対する好奇心はあまりわいてきません。
そこには、Aさんの心も、Bさんの心も表れていないように感じます。
「Aさんが□□□と話された時、表情が輝いて、このことを大切にされているのだなと感じました」
「Aさんの仕事に取り組む前向きな姿勢が伝わってきました」
Aさんの話を聞いて、Bさん自身がAさんのどんな人柄を感じたか、Bさんが感じたAさんを伝えるほうが、聞いている側(他者)にはAさんの人となりが伝わります。
Aさんのことをもっと知りたくなります。
それに、Aさんもうれしい気持ちになります。
Aさんの話を聞いて何を感じたかBさんの言葉で伝えると、
AさんもBさも、聞いている人たちも・・・その場にいる全員でコミュニケーションしている一体感があります。


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