学びコラム

本当に言いたいこと


「Aさんは、自分のほしいもの全部手に入れていってるよね」
Bさんはこう言いました。
その時は、聞き流した私。
実は、この言葉に引っかかっていました。
Aさんのことを語るBさん。
そこに、Bさんが映し出されているように私には感じられました。
Aさんを通して、Bさん自身が映し出された瞬間だったのだと。
Aさんは、何がほしいのか?
何を手に入れたいのか?
どんな人生にしたいのか?
耳で聞いた言葉がそのまま、その人が本当に言いたいことだと限りません。
なんだかよくわからないけれど、別の思いがあると感じたら、
率直に聞いてみてもいいいんじゃないでしょうか。
今度会った時、同じ話題が出れば、じっくり聞いてみたいと思います。


痛い部分を知る


先日、数年ぶりに、マッサージをしてもらいました。
マッサージで体をメンテナンスすることなく何年も過ごしてきただけあり、
久しぶりのマッサージに、体は敏感に反応しました。アイタタ~。
私は腰痛になったことがほとんどなく、腰が痛くて大変だった経験が一度もありません。
腰をマッサージしてもらって、初めて知りました。
腰が痛い・・・ たまらなく痛い! 
自力では知ることができなかった痛み。
外からの刺激(マッサージ)があって、初めて腰にも負担がかかっているということを知りました。
もうちょっと体を動かすように心がけよう。
血行をよくするには何をしたらいいだろう?
コーチの仕事も健康な体があってこそだ。
腰の痛みを知ることで、体の現状(問題)と将来のことも考えるきっかけになりました。
マッサージは、コーチングと同じです。
マッサージという人の指や手で、体に外からの圧力を受けて、「ああ、ここが痛かったのか」と
初めてわかります。
痛い部分の中でも、特にどの部分が硬いのか、どんな種類の痛みか、何が根本原因なのか、
これからどうしたらよいのかを考え、行動し、改善していきます。
コーチングも、コーチの感じたことを率直に伝えもらい、質問され、外からのさまざまな刺激(サポート)を受け、自分の持っていなかった視点や、気づかなかった問題点を知ることができます。
コーチングもマッサージと同様、これからどうしたらよいのかを考え、行動し、改善していきます。
マッサージも1回目より2回目と回数を重ねるごとに、肩こりや腰痛がやわらぎ、改善されていきます。
コーチングも回数を重ねると、自分の行動や思考のパターンを知り、広い視野を持ち、自分自身だけでなく、他者に対する理解も深まり、前進していきます。
マッサージとコーチング、どちらも続けることで、ベストな自分をつくり続けるのです。
誰かとのコミュニケーションがうまくいっていなかったとしても、1回や2回であきらめない。
よりよい関係をつくりたいのなら、コミュニケーションし続けていくことが大切です。
自分の体とのコミュニケーションが、人とのコミュニケーションに変わっただけです。
マッサージと同じ。
リラックスして楽しみましょう!


マザー・テレサのドキュメンタリーを観て


マザー・テレサ没後十周年記念ドキュメンタリー映画 『マザー・テレサ メモリアル』を観ました。
http://www.motherteresa.co.jp/
マザーの姿がスクリーンに映し出された瞬間、涙が溢れ出ました。
マザーの言葉のひとつひとつが、私の心に染み入りました。
マザーの言葉のひとつひとつは、マザーの行動で証明されているからです。
有限実行の人です。
生ある限り、行動し続ける。
生ある限り、奉仕し続ける。
映画を観た翌日、
私は、2008年の目標を決めました。
そして、今後50年の指針となる自分自身のあり方も決めました。
マザー・テレサは、まさに私のコーチです。
マザーの言葉は、世界中の人々とともに、永遠に生き続けるでしょう。


上海のホテルで  相手の喜びは自分の喜び


上海では、同じホテルに連泊しました。
ホテルのレストランでブッフェスタイルの朝食をいただきました。
“サービス”というものが浸透していない国です。
朝食のサービスのスタッフには、あまり笑顔が見られません。
若い女性スタッフが、コーヒーを注ぎにきてくれます。
「謝謝」や、日本語で「ありがとう」とスタッフに言います。
顔がこわばったままで、反応なし。。。
お皿を下げてくれる時も、「ありがとう」や何かしら日本語で話しかけてみました。
(中国語はしゃべれないので・・・)
毎朝、その女性スタッフはいました。
何かしてくれるたびに「ありがとう」や「カップはこう置くもんやでー」など、こちらは笑顔で
話しかけます。彼女は日本語がわらないから注意されているとは思っていません。
私たちも注意するというより、何かしら声を掛けるというぐらいの感覚です。
毎朝、顔を合わせ、(一方的な)会話が積み重なるにつれ、
彼女の表情が、だんだんと和らいできました。
いつも私たちのことを見てくれています。視線を感じるのです。
毎朝、コーヒーを何杯飲んだことやら。
コーヒーが少なくなってくると、彼女がいつも注いでくれます。
そのたびに、私たちは、笑顔で「ありがとう」を言います。
私たちが喜ぶので、何回でもコーヒーを持ってやって来ます。
彼女の内には、こんな気持ちが芽生えてきたのでしょう。
自分のする行為で、相手が喜んでくれる。
相手の喜ぶ姿を見て、自分もうれしくなる。
とても自然な心の動きです。
心のあり方は、万国共通。
中国では、何かをしてもらった時、お礼を言う、という習慣があまりないみたいです。
中国人のお客は、コーヒーを注いでもらっても何も言いません。
習慣にないからといって、サービスの喜びや感謝の気持ちがないのではないでしょう。
ただ知らないだけ。
自分の行為で、相手が喜んでくれる。
もう一歩踏み込んで捉えてみると、自分の存在が認められている、ということです。
自分自身の存在確認につながり、自己肯定感が増します。
最終日の朝も彼女はいました。
私たちの右隣のテーブルにコーヒーを。
そして私たちのテーブルを素通りして、左隣のテーブルにもコーヒーを。
あれっ?私たちには入れてくれないの?おかしいなぁ??
しばらくして、彼女がやって来ました。
淹れ立てのコーヒーを、コーヒーサーバー一杯に入れて!
そして、はにかみながらもちょっぴり笑顔で、私たちにコーヒーをいれてくれます。
「ありがとうね」 
相手に好意的に話しかける。
毎朝、ありがとう、と言い続ける。
毎日、声をかける。
すると、相手の行動が変わる。
「どうしたらもっと喜んでもらえるか」
彼女がそこまで考えての行動かどうかはわかりません。
無意識にしろ、彼女の中に、サービスという気持ちが生まれ、
行動した瞬間に立ち会うことができました。
私にとっても、うれしい体験でした。
よりよいサービスは、お客さまとともに育つ。
ああ、それがサービスなんだ。
彼女に大切なことを教えてもらいました。
淹れ立てのコーヒーを入れてくれるのはうれしいのだけれど、
溢れそうなほどコーヒーサーバーを一杯にしていたので、
カップに注ぐ前に、テーブルにこぼれるわ、こぼれるわ~。
「こぼれてるで!」と言うと、今度は、床にこぼしながら注ぎます。
こぼす場所変えただけかい!
こぼすという行動が変わったことは変わったけれど・・・。
先輩スタッフに、注意されていました。ホッとしました。
彼女のサービスは始まったばかりです。
彼女の可能性に終わりはありません。
誰にでも通じることです。


サービスのスピード


今日のさいだねブログで、『コミュニケーションはスピード』というテーマで書いてみました。
このテーマは、こちらのページでも読んでいただきたい内容です。
よろしければ、下記のさいだねブログもご覧ください!
http://d.hatena.ne.jp/saidane/20071129
「コミュニケーションはスピード」を「サービスはスピード」と置き換えても、
同じことが言えるのではないでしょうか?
サービスのスピードの大切さ~ 前職のホテル勤務の頃がよみがえります。
当時のエピソードは、また別の機会にでも書きますね。


選択の余地


先日、上海に行ってきました。
Jさんという素敵な女性のお宅にお邪魔しました。
1階のエントランス・ロビーには、コンシェルジュのいる高級マンションです。
お部屋はとても広くて、センス抜群です。
私の知人でこんなふうに暮らしている人を見たことがありません。
あるご縁から、Jさんを訪ねて、今回上海行きが決定しました。
ある夜、Jさん宅でディナーをいただきました。
上海に住んで4年になるYさんと、日本から一緒に行ったMさんと4人で
楽しい時間を過ごしました。
中国の時事や経済、文化、上海に暮らす日本人のことなど、
ナマの話に興味津々のひとときでした。
何の話からの展開か忘れましたが、Jさんがこうおしゃいました。
「できるかできないかじゃないの。本当にやりたいの?」
・・・・・・・・・・・
「できるか?できないか?」
私たちは、行動の前に必ずといっていいほど自問します。
「できて、やりたいこと」 
本当にやりたいことなのでしょうか?
ワクワクしますか?
なんだか矛盾しているような気がします。
「できないけれど、やりたいこと」
これもしっくりしない。
楽しくない。
「これがやりたい!」
できるかできないかは登場しません。
自然と力が湧いてきます。
自然にやりたいと感じる。
“自然に湧き上がる力” これがあるかないかです。
私たちは幸か不幸か、「できるか、できないか」という選択の余地を持っています。
上海では、「できるかできないか」なんて選択している暇もなく、
事が進んで行っているように感じました。
そんなスピード感の中で生きる中国の人々のパワーに、日本人は圧倒されます。
「できるかできないか」という選択の余地は、贅沢品なのかもしれません。
贅沢品は人をひ弱にする、とも言えます。


記事を、私なりに深めると・・・


朝日新聞 「こころの定年」で紹介いただきました記事を、
せっかくなので、私なりの読み方(解釈)で深めておこうと思います。
ホテルで働いた15年は、長いようで短く、単調なようで濃いものでした。
15年で学んだことは数えきれないほどあります。
その中のひとつである 「相手の感情を受け止める」 という経験からの学びを、
記事では、「今生きる過去職の経験」 として書いてくださっています。
ホテル勤務での一面と、コーチングの一面を、一本の縄を編むかのように、
上手にまとめてくださっています。
私が、自分自身のことを書こうと思っても、こういう切り口で書けたかどうか・・・。
記事は、“相手の感情” に焦点を当て、書き進められています。
試しに、受けてもらったコーチングも、
「内面に向けられていった」
「共感する言葉とともに話は進んだ」
など、その人が、どうありたいか(being)を明確にしていく部分が取り上げられています。
文章になると、淡々とした印象を受けますが、実際には、その人のエネルギーは動いています。
時には躍動的に、時には静かに。
これは、コーチングのほんの一面です。
“being”に焦点を当てれば、もちろん、“doing” にも焦点を当てます。
自分自身、どうありたいか(being)が明確になればなるほど、
心から取り組みたい行動(doing)を決め、自分らしさを発揮しながら、前進できます。
お試しコーチングは、体験ということで1回で終了ですが、
実際には、定期的にコーチングを続けることで成果を出していきます。
相手を受け止める。
そのために、私が大切にしていることは、
「私自身がぶれない」ことです。
今、コーチとしてここにいる私は、ホテルでの経験で培われた強みを
じゅうぶんに生かし、発揮しているのだと、今回の記事を通して気づきました。


朝日新聞に掲載されるまで


11月3日(土) 朝日新聞の「be」土曜版ビジネスの5ページ目(b5)のキャリアページで
連載中の「こころの定年」で紹介いただきました。
楽天イーグルス山崎武司選手の記事のすぐ下です!
↓2007.11.03朝日新聞「be」より

一定期間組織で働いた後に転身を果たし、「いい顔」で活躍する人たちのインタビューを、このコラムの著者である楠木新さんの視点で書かれています。
「いい顔」をしている、と感じてもらえたことが嬉しい!
コーチングと出会ってからの私は、毎日が充実し、人生ってなんて素晴らしいのだろう!と実感しています。そういう気持ちが「いい顔」として表れ、伝わったのなら、とても嬉しいです。
コラムの著者・楠木さんとの初めての出会いは、2005年1月にさかのぼります。
私が現在も活動に参加しているNPO法人での新年会でした。
楠木さんは、キャリアチェンジした人にインタビューをし、研究されているとのことで、
その年の3月に一度、インタビューを受けました。
そして、今年2007年の2月に二度目のインタビュー。
その時、3月から朝日新聞でコラムの連載を持つことに決まったと伺いました。
初めてのインタビューの時は、新聞に自分が紹介されるとは夢にも思っていませんでした。
人の縁はおもしろいのものです。
これからもご縁を大切にしていこう、あらためてそう思いました。
楠木さんのブログ 「こころの定年」評論家 楠木新のひとりごとでも、朝日新聞掲載文をそのまま載せてくれています。
http://blog.livedoor.jp/kusunoki224/archives/cat_50036297.html
以下、楠木さんのブログから引用です。

今回は、ホテルに15年勤めた後、「コーチング」で次のステップに転進された移られた
浜端久美さんに登場いただきました。
今回の原稿は、今までで一番、難儀し、書き直しも試みたものでした。
というのは、800万の新聞読者に「コーチング」を理解してもらうのが難しく、
「そば店」はわかるが、「コーチング」は、多くの読者には、何のことかがわからないということです。
そのために、自分の「コーチング」を受けた体験から書き始めています。
そういう意味では、読者のことを考え直す、大変勉強にもなった原稿でした。

+++++++
この記事が日の目を見るまで、本当にご苦労をおかけしました。
掲載を断念されても仕方のないような状況の中、あきらめず書いてくださった
楠木さんの粘り強さに感動し、感謝しています。本当にありがとございました。
それに、実際にコーチングを受けてもらっておいてよかったです。
コーチングを言葉で伝えるのは難しく、コーチングするほうが易しい・・・。
せっかくなので、コーチングについて、この記事をもとに、後日も引き続き書いてみたいと思います。
たいへんな思いをして書いてくださった記事です。
このままで終わらせるなんて失礼なことできない。


朝日新聞でご紹介いただきました


2007年11月3日(土)の朝日新聞「be」土曜版ビジネスのキャリアページ、
コラム「こころの定年」に、私、浜端久美が登場しました!
記事になるまでについては、「学びコラム」2007年11月6日をご覧ください。
↓2007.11.03 朝日新聞より  ↓記事画面をクリックしてください↓


11月3日の朝日新聞で紹介されます!


今日はお知らせです。
今週11月3日の朝日新聞 「 be」 土曜版に、私、浜端が登場します!
「be」土曜版ビジネスのキャリアページのコラム 「こころの定年」で紹介されます。
(顔は出ませんが、名前だけでなく、年齢もしっかり掲載されます)
一定期間、組織で働いた後、転身した人たちのインタビューを通じて、
いい顔で働く人たちの例を紹介していく、という主旨で連載中のコラムです。
朝日新聞を購読されている方は、ぜひご覧ください~。


Top