2024年
内側も大掃除
年末に大掃除をするように、私たちの内側も大掃除して
新しい年を迎えたいものです。
そこでふと思い出したのが、
スリランカ上座仏教長老 アルボムッレ・スマナサーラ著
『こころを清らかにする言葉』のなかの言葉です。
…………………
自分のことを不完全だと心から思っている人には
精神的な悩みがありません。
…………………
私たちはどうしても
「きちんとやらなければ」
「仕事も家事もちゃんとしなければ」
「間違ってはいけない」
「人からよく思われたい」
「完璧にしたい」
など「完全」でありたい気持ちを大なり小なり持っています。
しかし、ちょっと考えてみると分かることですが
完璧な人って存在しますか? どこにいます?
そんな人はどこを探してもいません。
どんな偉業を成し遂げた人でも、完璧な人ではありません。
誰もがデコボコしています。
アルボムッレ・スマナサーラ長老はこうも言っています。
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呼吸ひとつ、食事ひとつとっても、人は死ぬまで地球に依存しています。
…………………
地球という大きなところから見ても、人は不完全です。相互依存の関係です。
人の営みから見ても、誰かがしてくれている仕事のおかげで
快適に生活できています。
また自分がする仕事によって、誰かの何かがよくなっています。
互いに補い合う相互依存の関係です。
互いに不完全でよいという目で世界を見ることができる。
弱い自分や不完全な自分を認めて肯定できる。
このように、いま心から思えなくても、このように思うことも選べるんだと
いうことを心に留め置く…それだけでも少し心が軽くなりますよ。
自分のことを不完全だと思うのは、自分をダメだと思うことではありません。
ありのままの自分でいいんだと思えるということです。
すると、これは悩んでも、これは悩むほどのことでもないと思えてきます。
そして、悩みが悩みでなくなるというところに行き着きます。
大掃除、まずは玄関を掃き清めたくらいでしょうか?笑
深呼吸
今年も残すところ2週間となりました。
ついこの前まで夏だった感覚が強く、年末の実感がないのは私だけでしょうか。
梅雨の時期の気圧の変化もそうですが、
冬も室内と室外の寒暖差によって自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなります。
自律神経は基本的に自分の意思でコントロールできませんが、
唯一『呼吸』を通してのみ整えることできると言われています。
「息をゆっくり長く深く吐く」
深呼吸を繰り返すことで心身ともに落ち着いてきます。
ストレス反応を鎮めるための効果的な方法のひとつとして挙げられるのも
「吐く息を、吸う息よりも長く強くする」ことです。
また、深呼吸はヒートショックの予防にもなります。
入浴時、服を脱ぐ前に、深呼吸をすると血圧が安定する効果があるとのことです。
「息をすることは生きること」…当たり前のことほど大事にしたいですね。
予想外は楽しい
楽しい気分になったちょっとしたエピソードです。
自転車に乗った60代後半ぐらいの男性が向こうからやって来ました。
その人は、遠目からでも存在感がありました。
歌を口ずさんでいたからです。
近づくにつれて、だんだんはっきり聞こえてきます。
… Mrs.GREEN APPLEの曲でした!
軽く驚いたあと、ポップな明るい気分になりました。
オジサンとMrs.GREEN APPLEという予想外の組み合わせ…新鮮でした!
歩く足取りもふわっと軽くなったのは言うまでもありません。
ペイル・ブルー・ドット
『ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)』
NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号が
1990年に60億キロメートル離れた宇宙空間から撮影した地球を表現した言葉です。
写真の地球は、針の先ほどの「淡く青い点(Pale Blue Dot)」です。
興味があれば、検索してみてくださいね。
私は時折ボイジャーが撮影したこのペイル・ドット・ブルーの地球を思い浮かべます。
広大な宇宙の小さなひとつの星に生まれたひとつのいのちがここにあるのだなと、
あるのは「いのち」であり、「自分」があるという感覚が薄れてきます。
想像の及ばないほど広大な空間の中に存在していることのすごさに気づくと
日常の些末な出来事や悩み、心配事も、これは本当に悩む必要のあること
なんだろうか?本当に心配すべきことなんだろうか?
…どうってことはないように思えてきます。
何とかなる、何とでもなると思えてくるから不思議です。
圧倒的な大自然を目の前にしたときのように、自分の悩みをちっぽけなものに感じ、
悩みが悩みではなくなるのとよく似た感覚です。
そこまで思えないとしても「ペイル・ブルー・ドット」を思い浮かべると
気持ちが落ち着いてリラックスできます。
夜眠るとき目を閉じて思い浮かべるとぐっすり眠れますよ。
二人三脚
仕事で一人前になるまでは
自分の未熟さを痛感しました。
未熟さに奮い立ちました。
未熟さに落ち込みました。
未熟さを向上心に変えました。
一人前の仕事ができるようになると
自分の未熟さに鈍感になります。
未熟さにフタをします。
自分の未熟さを他人のせいにします。
未熟さを無力に置き換えます。
人生はどこまで行っても、未熟な自分と二人三脚。
なぜ、いつまでもどこまでも未熟な自分と二人三脚なのだろう?
「未熟」はまだまだ成長の余地があるというサイン。可能性のサイン。
そう捉えると、未熟な自分との二人三脚も歩きがいがありますね。
行動すると広がっていく
明日はハロウィンです。
仮装した小さな子どもたちの姿を
街中で見かけるのを今年も楽しみにしています。
ハロウィンはこの季節の風物詩として定着しましたね。
知人が60歳を前にして、ある国家試験に合格しました。
試験関連でお世話になった方に東京まで会いに行く、と楽しそうにしています。
東京に行くのは20年ぶりだそうです。
何かにチャレンジする人に出会うとワクワクします。
受験への日々の地道な努力と行動に、私も元気づけられます。
受験という行動から、東京に行くという別の行動につながって
知人の行動範囲がどんどん広がっているのが素敵だなと思います。
年齢なんて関係ない、私も新しい扉を開いていきたいと思う嬉しい報せでした。
うなずきは何のサイン?
親も高齢になり、病院を受診する際、付き添うことがあります。
入院や手術の説明のときは、一緒に説明を聞いてほしいと
親からのリクエストもあり付き添います。
(一緒に聞くほうが親も私もお互いに安心です)
医師の説明を聞いているとき、父はうなずきながら聞いています。
頷いていたから理解しているのかなと後で聞いてみると
きちんと理解していないということがよくあります。
理解できない可能性があると父もわかっているから
一緒に話を聞いてほしいということなのですが。
父だけの話ではなく、人の話をうなずきながら聞くのは、
「話を聞いてますよ」というサインではあるけれど、
「理解しましたよ」というサインではないということです。
仕事でも、伝えたのに、伝わっていなかった。
説明したのに、その通りにしてくれていなかった。
教えたのに、できない。
このようなことはよくあります。
「伝えた」は、相手に「伝わった」ではない。
「説明した」は、相手が「理解した」ではない。
「教えた」は、相手が「できる」ではない。
このことを頭の片隅に置いておくと、
まずは、心のワンクッションになってくれます。
そのワンクッションによって、少し余裕が生まれると、
今以上に、相手をよく見て、相手に意識を向けて、
自分のかかわり方やコミュニケーションの工夫できる部分を
見出すことができるのではないでしょうか。
お互いに理解しあっている未来を見ませんか?
お月見
中秋の名月、その翌日の満月、昨晩のお月さま、3夜連続で月を眺めました。
月光と夜空にかかる雲に秋を感じ、小学生の頃のお月見を思い出しました。
当時、各家庭の縁側や玄関にはお月見のススキやお団子が飾られていて
その横には、地域の子どもたちのために、お菓子(駄菓子)やお団子を置いてくれていました。
子どもには、月より団子。
お菓子をもらいに各家庭を回るのはとても楽しかったです。
田舎なので夜はとても暗く、月明かりの中を子どもたちだけで動き回る行事でした。
そのとき感じた夏の終わりを告げる静かでひんやりした夜気は、今も肌感覚で残っています。
地域の大人たちは、子どもたちに季節ごとにいろんな体験をする場を
つくってくれていたのだとあらためて振り返り、ありがたく思います。
今の子どもたちにもいろんな体験を、特に季節や自然を感じる体験を大事にしてほしいです。
犬と人間のコミュニケーション
私は動物が好きです。
なかでも犬が大好きです。
「犬の言っていることがわかる気がする」
私はこう思っていました。
このことをAさんに話すと
Aさん 「犬が人間を理解してるんや」
私 「???」
理解できていない私に、Aさんは
「人間が犬の言っていることわかるんちゃうで。
犬が人間の言っていることをわかってるんやで。
犬は人間の動作とか言葉を理解しようと、全身でジーッと観察してる。
人間が何をしてほしいのか、何を言ってるのか、犬は雰囲気から察する」
Aさんのとらえ方を聞いて目が覚めた気がしました。
私が犬のことを理解しているのではなくて、犬が私をわかろうとしてくれている。
歩み寄ってくれているからこそ、わかった気になっていたのだと気づきました。
両親も実家で飼っていた犬のことをよくこう言っていました。
「この子は言ってることちゃんとわかってるで。賢いよ」
Aさんの「犬が人間を理解している」
明らかに犬のほうが私たちを理解しようと努力してくれています。
犬が全身で理解しようと私たちを観察してくれている。
犬の人間に対する理解しよう度のほうが、私の犬に対するものより断然高いです。
私が大阪の天保山だとすると、犬は富士山くらいの高低差を感じてクラクラします。
犬のほうが大半をがんばってくれているわけです。
犬のほうがコミュニケーションを取って、お互いが理解しあえるようにかかわってくれます。
「犬が人間を理解している」の代表格、デコピンと大谷選手の始球式は素敵でしたね。
人と人でも同じことが言えるのではないでしょうか。
自分のことを理解してくれていると感じる相手は
理解しようとよく見てくれている。
理解しようとよく聴いてくれている。
理解しようと言葉をかけてくれている。
そのことに気づいていないだけかもしれません。
良好な関係、信頼関係を築くヒントを犬は与えてくれています。
すれ違う人
ゆっくりと進む台風。
台風も様々な影響を受けて変化する自然現象だと今回実感しました。
人も台風と同じようなところがあると感じます。
話は変わって、ある日の出来事です。
横断歩道で前を歩く人に目が行きました。
とても個性的な髪型と服装をしていたからです。
その数時間後、T駅のコンコースで、またその個性的な人を見かけました。
電車で移動中今度は、K駅のホームでまたもやその人に遭遇しました。
1日に3回も、しかも数時間のうちに
同じ人を別の場所で見かけたのは初めてかもしれません。
この人は個性的な髪型と服装だったので、すぐに気づいたのだと思いますが
実は今までも、1日に何度となくすれ違っている人がいたかもしれないと
想像すると、人とすれ違うのもこれから楽しみになります。