2024年

予想外は楽しい


楽しい気分になったちょっとしたエピソードです。

自転車に乗った60代後半ぐらいの男性が向こうからやって来ました。
その人は、遠目からでも存在感がありました。
歌を口ずさんでいたからです。
近づくにつれて、だんだんはっきり聞こえてきます。
… Mrs.GREEN APPLEの曲でした!

軽く驚いたあと、ポップな明るい気分になりました。

オジサンとMrs.GREEN APPLEという予想外の組み合わせ…新鮮でした!

歩く足取りもふわっと軽くなったのは言うまでもありません。


ペイル・ブルー・ドット


『ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)』

NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号が
1990年に60億キロメートル離れた宇宙空間から撮影した地球を表現した言葉です。

写真の地球は、針の先ほどの「淡く青い点(Pale Blue Dot)」です。
興味があれば、検索してみてくださいね。

私は時折ボイジャーが撮影したこのペイル・ドット・ブルーの地球を思い浮かべます。
広大な宇宙の小さなひとつの星に生まれたひとつのいのちがここにあるのだなと、
あるのは「いのち」であり、「自分」があるという感覚が薄れてきます。

想像の及ばないほど広大な空間の中に存在していることのすごさに気づくと
日常の些末な出来事や悩み、心配事も、これは本当に悩む必要のあること
なんだろうか?本当に心配すべきことなんだろうか?
…どうってことはないように思えてきます。
何とかなる、何とでもなると思えてくるから不思議です。

圧倒的な大自然を目の前にしたときのように、自分の悩みをちっぽけなものに感じ、
悩みが悩みではなくなるのとよく似た感覚です。

そこまで思えないとしても「ペイル・ブルー・ドット」を思い浮かべると
気持ちが落ち着いてリラックスできます。
夜眠るとき目を閉じて思い浮かべるとぐっすり眠れますよ。


二人三脚


仕事で一人前になるまでは

自分の未熟さを痛感しました。
未熟さに奮い立ちました。
未熟さに落ち込みました。
未熟さを向上心に変えました。

一人前の仕事ができるようになると

自分の未熟さに鈍感になります。
未熟さにフタをします。
自分の未熟さを他人のせいにします。
未熟さを無力に置き換えます。

人生はどこまで行っても、未熟な自分と二人三脚。

なぜ、いつまでもどこまでも未熟な自分と二人三脚なのだろう?

「未熟」はまだまだ成長の余地があるというサイン。可能性のサイン。

そう捉えると、未熟な自分との二人三脚も歩きがいがありますね。


行動すると広がっていく


明日はハロウィンです。
仮装した小さな子どもたちの姿を
街中で見かけるのを今年も楽しみにしています。
ハロウィンはこの季節の風物詩として定着しましたね。

知人が60歳を前にして、ある国家試験に合格しました。
試験関連でお世話になった方に東京まで会いに行く、と楽しそうにしています。
東京に行くのは20年ぶりだそうです。

何かにチャレンジする人に出会うとワクワクします。
受験への日々の地道な努力と行動に、私も元気づけられます。
受験という行動から、東京に行くという別の行動につながって
知人の行動範囲がどんどん広がっているのが素敵だなと思います。

年齢なんて関係ない、私も新しい扉を開いていきたいと思う嬉しい報せでした。


うなずきは何のサイン?


親も高齢になり、病院を受診する際、付き添うことがあります。
入院や手術の説明のときは、一緒に説明を聞いてほしいと
親からのリクエストもあり付き添います。
(一緒に聞くほうが親も私もお互いに安心です)

医師の説明を聞いているとき、父はうなずきながら聞いています。
頷いていたから理解しているのかなと後で聞いてみると
きちんと理解していないということがよくあります。

理解できない可能性があると父もわかっているから
一緒に話を聞いてほしいということなのですが。

父だけの話ではなく、人の話をうなずきながら聞くのは、
「話を聞いてますよ」というサインではあるけれど、
「理解しましたよ」というサインではないということです。

仕事でも、伝えたのに、伝わっていなかった。
説明したのに、その通りにしてくれていなかった。
教えたのに、できない。

このようなことはよくあります。

「伝えた」は、相手に「伝わった」ではない。
「説明した」は、相手が「理解した」ではない。
「教えた」は、相手が「できる」ではない。

このことを頭の片隅に置いておくと、
まずは、心のワンクッションになってくれます。

そのワンクッションによって、少し余裕が生まれると、
今以上に、相手をよく見て、相手に意識を向けて、
自分のかかわり方やコミュニケーションの工夫できる部分を
見出すことができるのではないでしょうか。

お互いに理解しあっている未来を見ませんか?


お月見


中秋の名月、その翌日の満月、昨晩のお月さま、3夜連続で月を眺めました。
月光と夜空にかかる雲に秋を感じ、小学生の頃のお月見を思い出しました。

当時、各家庭の縁側や玄関にはお月見のススキやお団子が飾られていて
その横には、地域の子どもたちのために、お菓子(駄菓子)やお団子を置いてくれていました。

子どもには、月より団子。
お菓子をもらいに各家庭を回るのはとても楽しかったです。
田舎なので夜はとても暗く、月明かりの中を子どもたちだけで動き回る行事でした。
そのとき感じた夏の終わりを告げる静かでひんやりした夜気は、今も肌感覚で残っています。

地域の大人たちは、子どもたちに季節ごとにいろんな体験をする場を
つくってくれていたのだとあらためて振り返り、ありがたく思います。

今の子どもたちにもいろんな体験を、特に季節や自然を感じる体験を大事にしてほしいです。


犬と人間のコミュニケーション


私は動物が好きです。
なかでも犬が大好きです。

「犬の言っていることがわかる気がする」
私はこう思っていました。

このことをAさんに話すと
Aさん 「犬が人間を理解してるんや」
私   「???」

理解できていない私に、Aさんは
「人間が犬の言っていることわかるんちゃうで。
犬が人間の言っていることをわかってるんやで。
犬は人間の動作とか言葉を理解しようと、全身でジーッと観察してる。
人間が何をしてほしいのか、何を言ってるのか、犬は雰囲気から察する」

Aさんのとらえ方を聞いて目が覚めた気がしました。

私が犬のことを理解しているのではなくて、犬が私をわかろうとしてくれている。
歩み寄ってくれているからこそ、わかった気になっていたのだと気づきました。

両親も実家で飼っていた犬のことをよくこう言っていました。
「この子は言ってることちゃんとわかってるで。賢いよ」

Aさんの「犬が人間を理解している」

明らかに犬のほうが私たちを理解しようと努力してくれています。
犬が全身で理解しようと私たちを観察してくれている。
犬の人間に対する理解しよう度のほうが、私の犬に対するものより断然高いです。
私が大阪の天保山だとすると、犬は富士山くらいの高低差を感じてクラクラします。

犬のほうが大半をがんばってくれているわけです。
犬のほうがコミュニケーションを取って、お互いが理解しあえるようにかかわってくれます。

「犬が人間を理解している」の代表格、デコピンと大谷選手の始球式は素敵でしたね。

人と人でも同じことが言えるのではないでしょうか。

自分のことを理解してくれていると感じる相手は
理解しようとよく見てくれている。
理解しようとよく聴いてくれている。
理解しようと言葉をかけてくれている。
そのことに気づいていないだけかもしれません。

良好な関係、信頼関係を築くヒントを犬は与えてくれています。


すれ違う人


ゆっくりと進む台風。
台風も様々な影響を受けて変化する自然現象だと今回実感しました。
人も台風と同じようなところがあると感じます。

話は変わって、ある日の出来事です。
横断歩道で前を歩く人に目が行きました。
とても個性的な髪型と服装をしていたからです。

その数時間後、T駅のコンコースで、またその個性的な人を見かけました。
電車で移動中今度は、K駅のホームでまたもやその人に遭遇しました。

1日に3回も、しかも数時間のうちに
同じ人を別の場所で見かけたのは初めてかもしれません。

この人は個性的な髪型と服装だったので、すぐに気づいたのだと思いますが
実は今までも、1日に何度となくすれ違っている人がいたかもしれないと
想像すると、人とすれ違うのもこれから楽しみになります。


ストレスマネジメント・セミナー【参加者の感想】


コロナの影響でここ数年の主催セミナーはオンラインで行っていましたが、
7月27日(土)久しぶりに対面で実施しました。

テーマは、メンタルヘルスを良好に保つ『ストレスマネジメント』でした。

以前、オンラインのセミナーに参加くださっていた方々にも
今回対面でお会いすることができ、皆さんの思いや考えを肌で感じることができ、
有意義な時間となりました。

参加の皆さまの感想をご紹介します。
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1) セミナーを通じて、気づいたこと、印象に残ったことは何ですか?
2) 今日の気づきや学びを、どのように活かしたいと思いますか?
3) その他、感想や気づいた点、ご要望など

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1) 考え方・思考を変えることが重要であること。自分の考えにあらためて気づけたこと。ストレスが「ゲストハウス」という捉え方をすることで、心が少しでも軽くなることを学びました
2) 人の立場になってと相手には言うが、常に意識していこうと思いました。
あらためて呼吸法が大切であることを学び、今日から取り入れて、また来週からがんばろうと思いました
3) 対面でのセミナーで直接話をすることで、気持ちや考え方が伝わりやすかったです

(50代・看護教員)

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1) 「ストレスマネジメント⇒相手を気遣うこと」という考え方は今までしたことがなかった。今回のセミナーに参加して新たに学ぶことができました
2) サイコロ思考を日常でも活用していきたいと思います。思考を柔軟にすることで、新たに気づくことがたくさんあったので、日々の生活にも活かしポジティブに過ごしたいと思います
3) 初めての対面でのセミナーでしたが、とても楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。参加されている方と色々話せて勉強になりました。ありがとうございました。また機会があれば参加させて頂きたいと思います

(岡本香芳理 様・看護師)

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1) ストレスマネジメントするには、自分に意識を向けるより、誰かに喜んでもらえるようにしたほうがメンタルを良好にできるのでは、というお話が印象的でした
2) 自分に意識を向けてしまいすぎないよう思考を柔軟にしていきたいと思います3) 久しぶりのリアルセミナーで参加者の雰囲気も感じながら受講でき、話題も広がりよい流れを感じました。オンラインではつかみづらいところも対面であれば感じもつかめてとてもよかったです

(60代男性)

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1) 自分の意識が自分に向いており、他者への意識が低いことに気づきました。考えを書き出すことで自分がどう感じているか改めて考えることができました。また、話すことで自分では気づけなかった傾向を知ることができたと思います
2) まだ未熟で自分のことで精一杯になる場面が多いですが、その場面こそ患者さんなど他の人に対して意識を向けていくことを実践していきたいです。以前、患者さんへの関心が低いと指摘されたのですが、なぜ患者さんに意識が向かないのか少し理解できたと思います
3) 本日は素敵な話を聞かせて頂きありがとうございます。最初は緊張していたのですが、話しやすく、自身を考える良い機会になったと思います。ありがとうございました

(20代・看護師)

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セミナー終了後のお茶会の時間もとても楽しかったです。

猛暑のなか、ご参加いただきありがとうございました。


何を求められているのか


仕事でもプライベートでも、日々さまざまな状況に遭遇します。

状況によっては、「どうしよう」「どうしたらいい?」と
自分に問いかけるときがあると思います。

特に、初めてのことや、経験の少ない状況のときは
そうではないでしょうか。

そんなとき、私は自分への問いかけを変えるようにしています。

「今この状況で、何を求められているのか?」
と自分に問います。

「どうしたらいい?」と問いかけると意識(目線)が自分に向いてしまって
状況をよく見る精度・把握する精度が落ちます。

しかし、「今この状況で、何を求められているのか?」と問いかけると
起きている事や状況、他者に意識(目線)が向いて、よく見て考えることができます。

「今この状況で、何を求められているのか?」という問いかけは
自分以外の「誰か」や「何か」のためになることに意識が向くからです。

ずっと持ち続けている悩みがあるのなら
「今この状況で、何を求められているのか?」と自問しましょう。

悩みや苦しみは、たいてい「自分」を向いたときに生じますから。


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