2009年1月

自分らしさ ~看護師コーチング研修 10


ある総合病院でのコーチング研修の2年目。
ついに今週、2年目最後の日を迎えます。
30時間以上のときをともに学んだ仲間たち。
笑いあり、涙あり、真剣さあり、躍動感、静寂 ・・・かけがえのない一瞬一瞬。
楽しみながら、チャレンジ!
常に念頭に置いて進めてきました。
一人ひとりの個性や強みが、回を増すごとに浮かび上がってくる。
一人ひとりが価値観が、ひとつの目標で結ばれる。
これから何が起きるのか楽しみです。
コーチングの集合研修が終わるということは、
一人ひとりの中に蒔かれたコーチングの種が芽吹く始まりでもあります。
最後のひと蒔きは、“自分らしさ” という種を。


おためごかし


ある小説の中に、
『おためごかし』という言葉が出てきました。
おためごかし (御為倒し)
今までにもこの言葉を耳にしたことはありますが、その意味を知らないことに気づきました。
こういう意味だそうです。 はてなキーワード ↓
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AA%A4%BF%A4%E1%A4%B4%A4%AB%A4%B7
人と人の会話を聞いていて、
これってまさに『おためごかし』だなと思う場面に遭遇。
しかし、当人は気づいていない。
いや、気づいているのかも。
おためごかしは、なかなか賢く、巧妙です。
一見、あなたのためよ。
実は、自分のためなのよ。
人のためと自分のためは、
くっきりはっきり区別できるものでもないよな気がします。
人のためと自分のためは、
複雑に絡み合っているよな気がします。
“おためごかしを言ってはいけない”
しっくりしない。
おためごかしは、人間らしさの表れのひとつじゃないでしょうか。
“おためごかしなんかも言えちゃいます!”
こちらのほうがしっくり落ち着きます。
おためごかしを言うことも人間らしい才能だと捉えると、
なんだか人って豊かです。
そんな感じしませんか?
ま、モノには限度というものがありますが。

 


風の旅人


ユーラシア旅行社が隔月に発行する 『風の旅人 vol.24 (24)
一見、写真雑誌。
よく見ると、文章がほどよく散りばめられています。
それぞれの文章には、
茂木健一郎 1962年生まれ 東京都出身
保坂和志 1956年生まれ 神奈川県出身
小栗康平 1945年生まれ 群馬県出身
職業や肩書きは一切書かれていません。
粋です。
先入観なく、文章を読む。
これって大事。
脳科学者だとか、小説家だとか、映画監督だとか知らなくても、
文章を読んでいると、なんとなくわかります。
その人の仕事と生き方が別々のものでない。
文章に表れています。
そして、もっと知りたくなります。
読む人の好奇心を引き出す不思議な魅力のある雑誌です。

風の旅人  http://www.kazetabi.com/


エコバッグ


粗品にエコバッグをもらいました。
持ち手部分がしっかりしたエコバッグです。
立派なつくりです。
もらい物のエコバッグがいくつもあります。
かなりの数、溜まってきました。
いくつもあることがエコなのだろうか?
果たして、エコって何なんだろう?
エコバッグをいくつも持っている自分を、エコな人とは思えない。
話は飛びますが、
自然保護。
この発想自体、自然じゃないように思うのです。
自然と人間を切り離して考えるからこそ出てくる発想。
自然は、(人間が)保護する対象物なのか?
人間も自然の一部だと考えると、この発想自体、自然じゃないと思います。


女性も地図を読めます!


NHKスペシャル 『女と男~最新科学が読み解く性~』シリーズが今おもしろい。
第1回目のテーマは、惹かれあう二人、すれ違う二人
第2回目のテーマは、何が違う?なぜ違う?
1回目では、
男性は結果重視、女性はプロセス重視、ということが分かりました。
男性は目標を達成する能力に優れ、
女性はチームをまとめるコミュニケーション力があるとのことです。
2回目では、
問題解決のプロセスの違いを知ることができました。
男性は、問題を解決するために、優先順位をつけ、一つずつやって解決する。
女性は、同時にいくつものことをやりながら問題を解決する。
やっぱり私も女でした。
同時にいくつものことをやりながら、最終的にはすべてが結びつく・・・のが好きです。
関係ない話のような気もしますが、本を読むのも1冊ずつ読み終えていくタイプではありません。
読むペースは違えども、常に何冊かを交互に読み、最終的には読み終えます。
話を本筋に戻して、
プロセスを大事にする女性はひとつのやり方を強要されることを嫌います。
反対に、男性はこれが唯一の解決方法だ、と示されることを好みます。
企業に提案する時、決裁権を持つ人が男性なら、ひとつの提案を強く主張する。
決裁権を持つ人が女性なら、提案の選択肢をいくつも出す。
アメリカには、こういう方法をコンサルティングしている会社もあるようです。
また一般に、女性は地図を読むのが苦手とされていますが、それも違うようです。
男性は空間感覚が優れているため、記号や数字で地図の空間を読み取れます。
女性は記号や数字で感覚をつかむのが苦手な代わりに、
記憶や目印があれば地図を読み取り、目的地にたどり着くことができます。
男性は記憶や目印では、目的地に到着する時間がかかる、
または到着できないという結果でした。
女性が地図を読めないのではなく、今までの測定方法が男性向きだったのです。
男女の性差だけでなく、個人差も含め、
お互いに苦手な部分を補い合える関係を築く。
これが理想ですね。
日曜日に第3回目が放映されます。
テーマは、男性が消える?人類も消える?
こちらも興味津々。


花札とトランプは


お正月、両親と私の3人で恒例の花札をしました。
私が札をきっている(地元では“札をくる”と言いますが、ここは共通語で)と、
父がこう言いました。
「ぎっちょなんか~」
右利きだとずっと信じ込んでいました。
お箸や鉛筆は右だらかです。
たしかに、トランプや花札をするときは左できっています。
父に言われるまで、右左を意識することもありませんでした。
そのとき初めて知ったのですが、
父はお箸や鉛筆は右手を使うようにしていますが、左も使えるそうです。
「だから、手先が器用なんや」
私じゃなく、父本人の言葉です。(本人が語ると値打ちが下がるような・・・)
意識してみると、けっこう左も使っています。
世の中は右利きの人が大多数を占めます。
多数に合わせた社会です。
設備の大半が右利き用です。
左利きの人はもちろん両方使える人も、社会に自分を合わせているということです。
利き手が右でも左でも、世の中の標準にある程度合わせることはできます。
たとえば、
身体に障害のある人に、障害のない人が合わせる。
こういう考え方に基づいた設備があってもよいのではないでしょうか。
数の論理優先で成り立っている社会に、何ともいえない不健全さを感じます。


コーチングは笊(ざる)


コーチングは笊(ざる)の役割があるのでは?
最近つくづく感じます。
自分にとって今、何が問題となっているのか?
コーチングという“ざる”は、
問題だけを残し、他のものは網の目を通り抜けていきます。
問題のみ、ざるに残ります。

自分の中にある、何を大切にしたいのか?
コーチングという“ざる”は、
大切なものだけを残し、他のものは網の目を抜け落ちていきます。
大切なもののみ、ざるに残ります。

コーチングという“ざる”は、
自由自在に変化するフィルターのようなもの。
誰の中にもある“ざる”をうまく使っていきましょう。


2009年の光


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2009年はどんな年になるだろう。
きっとすばらしい一年になる。
私は固く信じています。
固く信じて前を向いて進んでいきます。
暗いニュースにどっぷり浸るのか、
明るい未来に目を向けるのか、
選ぶのは他ならぬ私自身だから。
目前に広がる景色には、光が差しています。
疑う余地はありません。

※2008年大晦日、和歌山・紀三井寺にて撮影


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