2022年12月
現在と江戸時代の時間感覚
2022年も残すところ数日です。
私たちは「時間は過去から未来に流れている」と考えています。
考えているというより、そう思い込んでいます。
私たちが今使っている時計は、2本の針が動きますが
江戸時代の和時計は、固定された針の周りを文字盤が動く仕組みでした。
西洋の価値観が入ってくる前の江戸時代は
「時間は未来から過去に流れている」と日本人は考えていたのです。
「未来はやって来る」ものでした。
現在の価値観の主流は「2023年という未来に進んでいく」
江戸時代の価値観では「2023年という未来がやって来る」
どちらの時間感覚も、私のなかにはあるように感じます。
書初めや年賀状に書かれる「迎春」(新年を迎える)という言葉は、
日本人らしい言葉だと思います。
私にとっては、1年の内で年末が「未来がやって来る」という
時間感覚がいちばん強くなる「とき」です。
良いお年をお迎えください。
「人」も「肉」も同じ
スーパーマーケットの特売日、国産の牛肉が安くなっていたので
思いきってサーロインを買いました。(特売でも「思いきり」が必要です)
せっかくのステーキです。
美味しく食べたいと思いますよね?
そこで、スマホで “美味しいステーキの焼き方” を検索して
スマホを見ながら、焼き方の手順通りに焼き始めました。
結果、ステーキを焦がしてしまいました…
結果、ステーキが硬く焼き上がりました…
こうなった理由は
スマホのレシピの手順に気を取られて
お肉をちゃんと見ていなかったからです。
やり方にばかり意識が行ってしまって
お肉そのものをちゃんと見ていませんでした。
完全にやり方に頼ってしまって
自分の目でよく見て、自分の頭で考えて
焼こうとしていませんでした。
人の話を聴くときもそうですが
その人をよく見ていないと
その人の状態や気持ち、話の内容など
その人が発信していることをきちんと聴き取れません。
人をよく見る。
肉をよく見る。
同じことなのだと心の底から思いました。
何事もよく見る。
そして、自分の頭で考える。
しっかり見ていれば、何をするべきかは自然と分かるはずです。
これからは、やり方に頼りすぎないで、自分の目でよく見るようにと
硬く焦げたサーロインステーキが身を持って(笑)教えてくれました。
硬く焦げたステーキも美味しかったです。
(よく見て焼いていれば、もっと美味しかっただろうな… 結局のところ後悔かい!)
オーロラと満天の星
「オーロラを見に行ってきました!」
まるで北欧やカナダ、アラスカにでも行ってきたような口ぶりですが
日本国内です。大阪市立科学館のプラネタリウムです。
ドーム型のスクリーンに映し出された
全天のオーロラはとても美しく神秘的でした。
さらに、極北の極寒の大地に立って大空を見上げている
・・・想像を逞しくすると、
実物の美しい壮大なオーロラが
目の前に広がっているかのように感じらる瞬間がありました。
(凄まじい“本気”の想像力!!アブナイ人って言わないでください)
また、実際に大阪の街でも夜空を見上げると、
肉眼でも数個の星を見つけることができます。
プラネタリウムでは、
大阪の街の灯りをすべて消した状態の夜空も投影されました。
そこに広がったのは、満天の星でした。
夜空に輝く星々の美しさを前にして
言葉は出てこず、涙が滲みました。
私たちの真上には満天の星が広がる世界が存在します。
私たちは、目に見えることに意識がいきがちですが
目には見えていないけれど、満天の星が存在する、
ということをもっと意識したいです。
見えないものは、想像しないことには見えない。
夜空だけではなく、生活上でも仕事上でも
見えないものは想像を駆使して見ていきたいです。
そして、近いうちに、真っ暗で静かな山や平原や海上から
本物の満天の空を眺めてみたいです。
もうひとつ、生きているうちに、宇宙空間から地球を眺めたいです。
「集中」から「拡散」へ
何か問題が起きるとします。
すると、その問題を解決しようと
問題解決思考が発動します。
解決すればいいのですが
解決しない問題もあります。
私たちは、問題に一点集中して、
焦点を当てていることが多いと思います。
なかなか解決しない問題には
「集中」から「拡散」へ。
一度、問題から離れてみます。
問題から離れて
『いろんなことの組み合わせで物事が運ばれていく』
という目で物事を捉える。
問題の周辺も視野に入れてよく見る。
もっと言えば、問題を問題と捉えない。
そのうえで、もっと広い範囲、
まったく関係なさそうなところもよく見る。
見えないところも想像する。
すると、解決に向かう何かを見つけたり
問題が問題でないことに気づいたりします。
目に見えていることだけで判断しない。
とても大事だと思います。
年末の気忙しさの解釈を変えてみる
毎年のことですが
年末が近づいてくると、なぜか気忙しくなってきます。
今までは、やり残していることがあるから
気持ちが焦るのかと漠然と思っていました。
そこで、今年は別の解釈をしてみようと思います。
こういうのはいかがでしょう?
「来年を良い年にしたい」という気持ちの表れが
「気忙しさ」なのだ。
“良い来年”という“明るい未来”に目を向けると
気持ちが違ってきます。
残り数週間、もう少しがんばろうと前向きになれます。
感情と上手につきあうためのメンタルヘルス・セミナー【参加者の感想】
11月の主催セミナーは
【感情と上手につきあうためのメンタルヘルス】を開催しました。
感情を客観視するのは難しいと感じる方は多いと思います。
そんな感情を客観的に捉えるコツを少し体感していただきました。
気分よく穏やかに過ごす対話を重ねていくことで
皆さんの表情がより明るくなり、リラックスした自然な笑顔が印象的でした。
以下、参加者の感想(掲載了承くださった方々)をご紹介します。
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<セミナーを通じて、気づいたこと、得たものは何ですか>
・プラスの感情のスペースをどのように広げたらいいのか、自身の感情についての振り返り方
・日常的に湧き出している感情をプラスとマイナスというスペースに分けて俯瞰して観るということ。こうすることで習慣化された自分自身の感情がどのようなものか理解できた
・感情のスペースを分けるという発想をしたことがなかったのですが、これからは感情を整理しやすくなると思いました
・他の方の話を聞いていて、今まで気づいていなかった自分の習慣になっている感情に気づけたことが大きかった
・小さなプラスの感情が増えるコミュニケーションを増やしていくと、マイナスの感情のスペースが縮んでいくのを体験できてよかった
・直接的ではないのに感情が変化する方法を知ることができた
<今日の気づきや学びをどのように活かそうと思いますか>
・毎日の仕事や生活の中で、イライラしたりマイナスの感情が大きくなったときに、立ち止まって少し冷静に考える余裕を持ちたいと思います!
・小さなポジティブなことを意識し、積み重ねようと思います
・自分の感情にも他人の感情にも振り回されないためにも、今日学んだことを日頃からやっていきたいです
・自分の感情のスペースの状態をイメージできるように意識したい
・習慣を変えるのは難しいと思うが、習慣の外に目を向けるようにしていきたいと思う
<その他、感想やご要望など、ご自由に>
・浜端さんや参加されていた方のお話しを聞くことが出来て、自分が経験したことのないことをについて考えたり学んだりすることができました。ありがとうございました。また機会があればセミナーに参加したいと思います
・始まる前は初対面の方々と、しかもオンラインで話すのは緊張するのではと思っていたけれど、終始話しやすい雰囲気で安心して参加できました。参加してよかったです
・次回のセミナー期待しています
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ご参加ありがとうございました。
次回は来年1月14日と28日の土曜日に開催します。
テーマは『相手の考えを引き出すコミュニケーション』です。
お気軽にご参加ください。