2018年2月

大阪城の石垣と人


先週は、大阪城近くの病院での研修でした。

帰りは大阪城のお堀端を歩いてみました。

「浜端」が「堀端」を歩く!(笑) ダジャレにもなってない??

よく通る道で、いつも同じように大阪城を眺めながら
築城当時のこの辺りの様子を想像して楽しく歩いています。

今回は、石垣の美しさにあらためて魅せられました。

当時の人々が、大きな石を積み上げて石垣をつくっている様子を
想像してみました。

活気のある働きぶり、揉め事に喧嘩、笑い声など、
当時の人たちの手でつくり上げていく様子が自然と浮かんできます。

大阪城の石垣の美しさは、人の手によってつくられた、積み上げられた美しさであり、
ただの石ではなく、人の思いや生活や時代が凝縮した、いろんなものが詰め込まれた美しさのように感じました。

次回このあたりを歩くとき、大阪城に何を見るのだろうか?と楽しみです。

数百年前からある大阪城と現在のビルが混在しているのも魅力です。

今、私たちが暮らする場所にも、数百年前の人々の暮らしがあったことに気づかせてくれます。

目に見えないものを想像するのは、いろんなことの有難さに気づくきっかけになります。


目指す未来のためのガイドライン


先週は、この春から新人看護師さんのサポート役・実地指導者の方々への
コーチング研修を担当しました。

厚生労働省の『新人看護職員研修ガイドライン』に示されている
新人看護職員を支える体制の構築のために、各病院、医療法人、機構などで
取り組まれています。

今回のように実地指導者を対象とした研修だけでなく、新人看護職員への研修、
そして、新人さんと実地指導者をサポートする教育担当の立場の方々の研修など
担当させていただく機会が年々増えてきています。

新人育成のための研修は、新人さんだけを対象にするのではなく、
組織として新人さんを支えるまわりのスタッフも対象となっています。

研修内容は、コーチング、メンタルヘルス(ストレス・マネジメント)やメンタル・サポート、
コミュニケーション、感情のコントロールなど、人間関係に関連するものです。

組織のなかで新人さんを中心とした 幾重ものサポート体制を構築するためです。

サポート体制の構築には、「人間関係」が重要だと考えられるため
上記のような人間関係に関連・影響する研修内容を求められているのだと思います。

私自身、厚生労働省の『新人看護職員研修ガイドライン』を読んで、
ガイドラインの全体像を把握したうえで、私の役割を果たせるよう研修をつくっています。

ガイドラインの冒頭に書かれている

看護は、人の生涯にわたるヘルスプロモーションとして重要な社会的機能の一つである

という出発地点を私自身の中心に据えて、新人看護師さんをはじめ、まわりのスタッフが
それぞれの良さを発揮し、多くの人のヘルスプロモーションにかかわっていくきっかけになるよう
研修内容を考えています。

見る方向を見誤ると、行きたい場所には永遠にたどり着きません。
ガイドラインは、そのための指針となります。

新人さんの1年後の到達地点を目指して、新人さん、実地指導者、教育担当者の方々に
私自身どうかかわっていくかを決める指針でもあります。

出発地点の目指す方向をしっかり見て、ぶれることなく前進しましょう!

新人看護職員実地指導者研修

廊下に飾られているポップな絵画に心が軽くなります♪


「あいだ」を想像&創造する


先週、広島での仕事が終わってから、広島市現代美術館に立ち寄りました。

面白そうなテーマの美術展がちょうど開催されていました。
『交わるいと 「あいだ」をひらく術として』

“タイトルの「いと」は素材としての糸を意味すると同時に、
作り手たちの「意図」でもあります”
というところに惹かれました。

『面と容』という樹皮を使った作品は、ひとつは「面」を表現し
もうひとつは「容」を表現しています。
どちらも同じものなのに、違うもの(面と容)のふたつの作品になっています。
ふたつでひとつ、とも捉えられます。

素材が交わり、作者の意図が交わり、
このふたつの「あいだ」にあるものを想像する 私が交わる。

言葉ではうまく表現できませんが、何かしら「あいだ」がひらかれていくのを
体感しました。

作者自身の脳の画像を作品にしたものもありました。
作者の想像力と創造力によって
脳の画像が、色鮮やかなアートになって目の前に存在する面白さは
驚きと同時に新鮮でした。

物質としての糸
人(作者)の意図
そして、目に見えない「いと」が交わって、
見る人それぞれに、その人の中から何かがうまれてくるような空間になっていました。

美術館は、私にとって、じっくり感じて自分で考えるための
大切な場所になっています。


広島で研修


先週、広島県看護協会様にて
「教育担当者フォローアップ研修」を担当させていただきました。

広島県内の病院に勤務する方々が、新人さんの教育について
互いの経験や思いを共有しあう場であり、情報交換の場でもあります。

自分の考え方や視点が広がり変わると、他者への関わり方・コミュニケーションが変わります。

新人さんを支援するきっかけをそれぞれに見出していただけるよう
自分の考え方を振り返り、柔軟にする内容です。

帰りの新幹線のホームで、研修参加者のお二人と偶然にもお会いしました。

「楽しかったです!」の言葉が、とても嬉しかったです。

お互いに一仕事終えて、笑顔でお別れしました。

皆さんの職場にすてきな笑顔が広がりますように!



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