2011年8月
おばあちゃんわんこ
先週、和歌山の実家で過ごしました。
出かけるにも暑すぎるため、
日中は縁側で本を読んだり、
ボーっと海を眺めたり、
吹く風の心地よさを感じたり。
そんな私の様子を、
すっかりおばあちゃんわんこになった
愛犬ルルがたまに見に来てくれます。
毎日何かを達成しなくてもよい。
自分に何かを課さなくてもよい。
私を見に来てくれるルルを見ながら、
こんなことを思いました。
毎日何かを達成し、自らに何かを課している、
そんな犬がいるとしたら、かなり気持ち悪いです。
もしかすると、人間だけが気持ち悪いことをしているのかも??
人間だと、気持ち悪くはないんだけれど。
子どもの「人生ってどういう意味?」
小学2年生ぐらいの男の子が、ふいに尋ねました。
「ねえ、おとうさん。 人生、ってどういう意味?」
たぶん、人生の意味ではなく、
人生という言葉の意味を訊いているのだと思います。
子どもは、大人がドキッとする質問や、
普段あまり考えたこともないような事柄について、直球で投げてきます。
それが、子どもの好奇心や素直さなのでしょう。
「人生、ってどういう意味?」
私が訊かれたのではないけれど、私も考え込んでしまいました。
この男の子は、おとうさんの答えに、
「ふーん」
と言っていました。
子どものハイトーンの声はよく通りますが、おとうさんの落ち着いた声は聞き取れず。
いったい、何と答えたのでしょうね。
どちらにしても、答えはひとつではない。
いろんな答えがあってOK。
そのほうが、「人生」おもしろいかも。
驚くこと
知人のYさんは、“人見知りしない”人です。
自他共に認めるところです。
誰とでも打ち解けて話す人です。
そのYさんのひと言に、私は驚きました。
「この人、ちょっと苦手なんです」
とても新鮮な驚きでした。
人見知りしないYさんには、苦手な人もいない。
何の疑いもなく、信じ込んでいました。
勝手に思い込んでいました。
ちょっと考えてみたら、わかることです。
「人見知りしない」ことと「苦手な人がいる」ことは、
同じ土俵のものじゃないと。
Yさんのひと言に驚いて、
その次に、自分の思い込みに驚いて、
今日は、驚くことの楽しさに出会いました。
誰かが言っていた(書いていた?)のを思い出しました。
「最近、驚きが少なくなった。もっと驚きたい!!」
驚くことは、発見であり、好奇心であり、
いまの自分を実感できる感覚でもあります。
小さな充足感
毎日、幸せに過ごすコツがあるとしたら?
いつもどおりの日常の中に、
当たり前だと思っている日常の中に、
何気ないことの中に、喜びを見出すこと。
そうすると、自分の内側から充足感が溢れてきます。
小さな、小さな、そんな充足感を毎日ちょっぴりでも感じられると、
いつも幸せでいられます。
シンガーソングライターの槇原敬之は、犬を8匹飼っているそうです。
「旅行にはあまり行かなくなったけれど、
犬と散歩しながら、犬の目線での発見が楽しい」
テレビ番組で話していました。
小さな楽しい、毎日の楽しいが、人生の充足感を深める要素のひとつ。
どうせ生きるなら、楽しく、幸せに。