日々これ好日

オムツをした赤ちゃんだった


人の言動に対してイラっとすること、ありませんか?

たとえば、電車の車内で、携帯で大声でしかも長く話している人がたまにいます。

そんなとき、私は少しイラっとします。

イラっとしているなと気づいたら、少し尖った心を緩めます。

どんなふうに緩めるかというと・・・
「この人もオムツをした赤ちゃんだったんだなぁ」と
無垢な笑顔や笑い声など、その人の赤ちゃん時代を想像します。

そうすると、その人に対する「まなざし」が変わります。
そして、心のとんがりが緩みます。

さらに想像力を発揮して、車内にいる人全員を
オムツ姿の赤ちゃんにしてしまうと、もっと緩みますよ!
とても幸せな気分になります。

「まなざし」が変わると、心も変わります。

イラっとしたときや疲れたとき、試してみてください。


心が元気に!


先日20数年ぶりにUSJに遊びに行ってきました。

高い所はあまり得意でないにもかかわらず
成り行きで朝の8時台にいきなりフライングダイナソーを体験しました。
(「暴走する恐竜プテラノドンに背中を掴まれ、全身むき出しで空を飛ぶ」イメージのコースター)

もう絶叫です。絶叫の連続です。
降りたときはヘロヘロになっていましたが、なぜか笑いっぱなしでした。

大声を張り上げて叫びまくると、とってもスッキリしますね。

USJの広い空間を友人たちと歩き回って、おしゃべりして、笑い合って
とてもよい気分転換になった1日でした。

気分転換はストレスの根本解決にはならないけれど、心が元気になります。

「心の元気」は、いろんなことを乗り越えていく力になります。

アトラクション体験後は、フライングダイナソーの怖さよりも、
一番高い所から眼下に広がる風景を一望したときの爽快感のほうが強く残っています。

元気だと感じ方も変わるものですね。


3つの心の働き


『知情意』という言葉を耳にしたことはありませんか?

有名なところでは、夏目漱石の『草枕』の冒頭です。
__________
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。

__________

2行目から4行目の頭の一文字を縦に読むと「知(智)・情・意」となります。
知情意とは、「知性」「感情」「意志」この3つの心の働きです。

「とかくに人の世は住みにくい」のは
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」
と表現されているように
知情意、この3つの心の働きのバランスが取れていないからだと考えます。

心を整えることで人の世はいくぶん住みやすくなるのではないでしょうか?

住みにくい(ストレスがある)と感じたとき、
私たちはどう対処するかに意識を持って行きがちですが、
そこをぐっと我慢して(ある意味、ストレスをかけて)
「私の考える心(知)・感じる心(情)・行動する心(意)
この3つのバランスはどうだろう?」
と確認してみるのもひとつだと思います。

心の状態を確認し、心を整えると、どうするかの対処法は自然と浮かんできます。

最後に、幕末の長州藩士・高杉晋作の有名な言葉を。
__________
おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり
__________

結局のところ、世を住みやすくするのは「こころ」だということです。

3つの心の働きのバランスを少し意識してみませんか?


いつまでもどこまでも


新年度がスタートして早1ヶ月です。

環境が変わったり、初めての仕事を経験している方、
他にも様々な変化を経験中の方も多いのではないでしょうか。

「変化」をどのように捉えていますか?

知らなかったことを知ることができる。
出来なかったことが出来るようになる。

知っている、出来ている、という世界から飛び出して
思い込みを外すチャンスです。

いつまでも、どこまでも
知らないことや出来ないことが待っている。

知らないこと、出来ないこと・・・未知の経験の世界が広がっている。

変化は、世界に対する認識を変えてくれます。

認識が変わると、未知のことに好奇心を持てます。

いつまでもどこまでも、好奇心を持って、
いろんな経験をしていきたいですね!


平安ガールフレンズ


もうすぐ桜が咲き始める頃です。
桜の花を思い浮かべるだけで、心がふんわり軽くなります。

NHK聞き逃し配信で
朗読の世界・酒井順子『平安ガールフレンズ』を聴いています。

平安時代を生きた上流作家・紫式部と清少納言。
このふたりの性格分析の切り口が鮮やかでとても面白いです。
千年前の人物というより、ふたりを身近にいる人のように感じられます。

当たり前と言えば当たり前ですが、
千年前にも人間関係はいろいろあったのだと…
だから親近感をもって共感できるのですね。

平安時代と現在では、物理的な世界は様変わりしてしまっていますが
人と人の関係や人の心は、平安も令和もそれほど変わっていないと感じます。

「源氏物語」や「枕草子」が、千年の時を超えて読み継がれるのは
どうしてなのか理解が深まりました。

平安ガールフレンズは、心を軽やかにしてくれます!


桃の枝


宅配で野菜とお米を届けてもらっています。
毎年ひな祭りの時期に合わせて、
小さな蕾をたくさんつけた桃の枝も一緒に届けてくれます。
この時期恒例の楽しみになっています。

桃の枝にはこのように書き添えられていました。
「桃は原産地の中国では仙果(神仙に力を授ける果実)と呼ばれ、
邪気を祓い、不老長寿を与えるとされていました」

科学が進歩した今に生きる私たちから遠ざかりつつある考え方です。
そこには、先人達の自然物に対する畏敬の念を感じます。

ひな祭りには、邪気を払い女の子の健やかな成長を願って桃を飾る
…人の心を感じます。

もう女の子ではなくなりましたが、
届けてくれた農家さんの気持ちをとても嬉しく思います。


澄み切った冬の空気を胸いっぱい吸い込むと


冬の早朝、澄み切った空気を胸いっぱい吸い込むと
体の中もスッキリきれいになっていくように感じます。

それだけで、朝から贅沢な気持ちになります。

私たちは、日常の小さな瞬間に、
小さな幸せを見出すことができます。

日常の「当たり前」を大切にしようとする心でいると
どんなときも気分よくいられますね。

自分の身にも、いつ何が起きてもおかしくないからこそ
いつも気分よく、そして平静でありたいと思います。


今年の満足


今年はどんな1年でしたか?

不満に思うこともあったかもしれませんが
それ以上に満足もたくさんあったと思います。

今年はこんなことに恵まれたなぁ。
こんな満足感・充足感があったなぁ。
軽く振り返ってみませんか?

大満足はもちろん、小さな満足も探してみてくださいね。
たくさんたくさん出てくると思います。

恵みや満足を振り返ると、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。

新しい年をあたたかい気持ちで迎えたいですね!


秋空を見上げて


ふかふかの落ち葉を踏む音が耳に心地よい季節になりました。

秋の空はきれいなので、他の季節よりも空を見上げる回数が増えます。

見る回数が増えたことで、空を見ていない時間に思いを巡らせます。

私が空を見ていないときも
空は何もかもを包み込むようにゆったりとそこにある。

こんな想像をすると、空という超特大の優しいマントに包まれているようで
穏やかなゆったりとした気持ちになれます。
遠出しなくても、いつも自然に触れていることを思い出します。

いろんな「○○の秋」がありますが、「想像力の秋」を楽しんでいます 笑


小さい秋、小さな発見


小さい秋、見ぃつけた♪
日常でのちょっとした小さな発見をふたつ。

一つ目は「行動の変化」の小さな発見。
秋の爽やかな空気が気持ちよく、外を歩いているとき、
気づけば、ゆっくりと深く呼吸しています。
猛暑の夏にはまったくしようとも思わなかった行動です。
季節によって、ちょっとした行動も変わるのですね。

二つ目は「心の変化」の小さな発見。
マンションの中庭の植え込みが、砂利敷きの石庭風に変わりました。
元々あった草木花のことを思うと、少し心が痛みます。
しかし最近、砂利のあいだから、いくつものクローバーが顔を出し始めました。
種が飛んで来たのでしょうか? 明るい気持ちで見守っています。

小さな変化の発見は、毎日を豊かに楽しくしてくれます。
“代わり映えのない毎日”というのは存在しないです。


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