日々これ好日
深呼吸
今年も残すところ2週間となりました。
ついこの前まで夏だった感覚が強く、年末の実感がないのは私だけでしょうか。
梅雨の時期の気圧の変化もそうですが、
冬も室内と室外の寒暖差によって自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなります。
自律神経は基本的に自分の意思でコントロールできませんが、
唯一『呼吸』を通してのみ整えることできると言われています。
「息をゆっくり長く深く吐く」
深呼吸を繰り返すことで心身ともに落ち着いてきます。
ストレス反応を鎮めるための効果的な方法のひとつとして挙げられるのも
「吐く息を、吸う息よりも長く強くする」ことです。
また、深呼吸はヒートショックの予防にもなります。
入浴時、服を脱ぐ前に、深呼吸をすると血圧が安定する効果があるとのことです。
「息をすることは生きること」…当たり前のことほど大事にしたいですね。
予想外は楽しい
楽しい気分になったちょっとしたエピソードです。
自転車に乗った60代後半ぐらいの男性が向こうからやって来ました。
その人は、遠目からでも存在感がありました。
歌を口ずさんでいたからです。
近づくにつれて、だんだんはっきり聞こえてきます。
… Mrs.GREEN APPLEの曲でした!
軽く驚いたあと、ポップな明るい気分になりました。
オジサンとMrs.GREEN APPLEという予想外の組み合わせ…新鮮でした!
歩く足取りもふわっと軽くなったのは言うまでもありません。
行動すると広がっていく
明日はハロウィンです。
仮装した小さな子どもたちの姿を
街中で見かけるのを今年も楽しみにしています。
ハロウィンはこの季節の風物詩として定着しましたね。
知人が60歳を前にして、ある国家試験に合格しました。
試験関連でお世話になった方に東京まで会いに行く、と楽しそうにしています。
東京に行くのは20年ぶりだそうです。
何かにチャレンジする人に出会うとワクワクします。
受験への日々の地道な努力と行動に、私も元気づけられます。
受験という行動から、東京に行くという別の行動につながって
知人の行動範囲がどんどん広がっているのが素敵だなと思います。
年齢なんて関係ない、私も新しい扉を開いていきたいと思う嬉しい報せでした。
お月見
中秋の名月、その翌日の満月、昨晩のお月さま、3夜連続で月を眺めました。
月光と夜空にかかる雲に秋を感じ、小学生の頃のお月見を思い出しました。
当時、各家庭の縁側や玄関にはお月見のススキやお団子が飾られていて
その横には、地域の子どもたちのために、お菓子(駄菓子)やお団子を置いてくれていました。
子どもには、月より団子。
お菓子をもらいに各家庭を回るのはとても楽しかったです。
田舎なので夜はとても暗く、月明かりの中を子どもたちだけで動き回る行事でした。
そのとき感じた夏の終わりを告げる静かでひんやりした夜気は、今も肌感覚で残っています。
地域の大人たちは、子どもたちに季節ごとにいろんな体験をする場を
つくってくれていたのだとあらためて振り返り、ありがたく思います。
今の子どもたちにもいろんな体験を、特に季節や自然を感じる体験を大事にしてほしいです。
すれ違う人
ゆっくりと進む台風。
台風も様々な影響を受けて変化する自然現象だと今回実感しました。
人も台風と同じようなところがあると感じます。
話は変わって、ある日の出来事です。
横断歩道で前を歩く人に目が行きました。
とても個性的な髪型と服装をしていたからです。
その数時間後、T駅のコンコースで、またその個性的な人を見かけました。
電車で移動中今度は、K駅のホームでまたもやその人に遭遇しました。
1日に3回も、しかも数時間のうちに
同じ人を別の場所で見かけたのは初めてかもしれません。
この人は個性的な髪型と服装だったので、すぐに気づいたのだと思いますが
実は今までも、1日に何度となくすれ違っている人がいたかもしれないと
想像すると、人とすれ違うのもこれから楽しみになります。
オムツをした赤ちゃんだった
人の言動に対してイラっとすること、ありませんか?
たとえば、電車の車内で、携帯で大声でしかも長く話している人がたまにいます。
そんなとき、私は少しイラっとします。
イラっとしているなと気づいたら、少し尖った心を緩めます。
どんなふうに緩めるかというと・・・
「この人もオムツをした赤ちゃんだったんだなぁ」と
無垢な笑顔や笑い声など、その人の赤ちゃん時代を想像します。
そうすると、その人に対する「まなざし」が変わります。
そして、心のとんがりが緩みます。
さらに想像力を発揮して、車内にいる人全員を
オムツ姿の赤ちゃんにしてしまうと、もっと緩みますよ!
とても幸せな気分になります。
「まなざし」が変わると、心も変わります。
イラっとしたときや疲れたとき、試してみてください。
心が元気に!
先日20数年ぶりにUSJに遊びに行ってきました。
高い所はあまり得意でないにもかかわらず
成り行きで朝の8時台にいきなりフライングダイナソーを体験しました。
(「暴走する恐竜プテラノドンに背中を掴まれ、全身むき出しで空を飛ぶ」イメージのコースター)
もう絶叫です。絶叫の連続です。
降りたときはヘロヘロになっていましたが、なぜか笑いっぱなしでした。
大声を張り上げて叫びまくると、とってもスッキリしますね。
USJの広い空間を友人たちと歩き回って、おしゃべりして、笑い合って
とてもよい気分転換になった1日でした。
気分転換はストレスの根本解決にはならないけれど、心が元気になります。
「心の元気」は、いろんなことを乗り越えていく力になります。
アトラクション体験後は、フライングダイナソーの怖さよりも、
一番高い所から眼下に広がる風景を一望したときの爽快感のほうが強く残っています。
元気だと感じ方も変わるものですね。
3つの心の働き
『知情意』という言葉を耳にしたことはありませんか?
有名なところでは、夏目漱石の『草枕』の冒頭です。
__________
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
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2行目から4行目の頭の一文字を縦に読むと「知(智)・情・意」となります。
知情意とは、「知性」「感情」「意志」この3つの心の働きです。
「とかくに人の世は住みにくい」のは
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」
と表現されているように
知情意、この3つの心の働きのバランスが取れていないからだと考えます。
心を整えることで人の世はいくぶん住みやすくなるのではないでしょうか?
住みにくい(ストレスがある)と感じたとき、
私たちはどう対処するかに意識を持って行きがちですが、
そこをぐっと我慢して(ある意味、ストレスをかけて)
「私の考える心(知)・感じる心(情)・行動する心(意)
この3つのバランスはどうだろう?」
と確認してみるのもひとつだと思います。
心の状態を確認し、心を整えると、どうするかの対処法は自然と浮かんできます。
最後に、幕末の長州藩士・高杉晋作の有名な言葉を。
__________
おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり
__________
結局のところ、世を住みやすくするのは「こころ」だということです。
3つの心の働きのバランスを少し意識してみませんか?
いつまでもどこまでも
新年度がスタートして早1ヶ月です。
環境が変わったり、初めての仕事を経験している方、
他にも様々な変化を経験中の方も多いのではないでしょうか。
「変化」をどのように捉えていますか?
知らなかったことを知ることができる。
出来なかったことが出来るようになる。
知っている、出来ている、という世界から飛び出して
思い込みを外すチャンスです。
いつまでも、どこまでも
知らないことや出来ないことが待っている。
知らないこと、出来ないこと・・・未知の経験の世界が広がっている。
変化は、世界に対する認識を変えてくれます。
認識が変わると、未知のことに好奇心を持てます。
いつまでもどこまでも、好奇心を持って、
いろんな経験をしていきたいですね!
平安ガールフレンズ
もうすぐ桜が咲き始める頃です。
桜の花を思い浮かべるだけで、心がふんわり軽くなります。
NHK聞き逃し配信で
朗読の世界・酒井順子『平安ガールフレンズ』を聴いています。
平安時代を生きた上流作家・紫式部と清少納言。
このふたりの性格分析の切り口が鮮やかでとても面白いです。
千年前の人物というより、ふたりを身近にいる人のように感じられます。
当たり前と言えば当たり前ですが、
千年前にも人間関係はいろいろあったのだと…
だから親近感をもって共感できるのですね。
平安時代と現在では、物理的な世界は様変わりしてしまっていますが
人と人の関係や人の心は、平安も令和もそれほど変わっていないと感じます。
「源氏物語」や「枕草子」が、千年の時を超えて読み継がれるのは
どうしてなのか理解が深まりました。
平安ガールフレンズは、心を軽やかにしてくれます!