2006年7月

ジョニー・デップの役者魂


ジョニー・デップ主演『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマン・チェスト』。
http://www.disney.co.jp/pirates/
ジョニー・デップ演じる海賊ジャック・スパロウは最高です。
誰にもマネのできないフワフワした海賊。海賊のイメージをあっさり塗り替えられました。

前作の『呪われた海賊』を観ていなくても、存分に楽しめます。
観ていたほうが登場人物など、把握しやすさはあると思います。

島の原住民とのシーンは、私の笑いのツボを刺激してくれました。
なんともいえない動きと表情がたまりません。

役者も私たちも、根っこは同じだと思います。
どんな人でも、まわりにどう思われるか、自分がどう見られているか、
他人の目や評価が気になるものです。
そういう考え方から自分を解き放ってはじめて、自分らしい表現や役作りにつながるのではないでしょうか。
ジョニー・デップのすごさ、というか役者魂みたいなものを感じました。

ジョニー・デップに個性的な役をやらせたら、右に出る者なし。
最高に個性的な役者ですね。


藤田嗣治展



先週、京都国立近代美術館で開催中の
『藤田嗣治展』にふらっと行って来ました。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2006/347.html
平日なので人が少ないかと思いきや、たくさんの人が詰めかけていました。
美術館前では、観光バスからぞくぞくと人が降りてきます。
京都観光のコースに入っているようです。 
ラウル・デュフィのことを書いた日記でも以前少し触れた滋賀県の美術館での
『パリ市近代美術館展』にも、藤田の作品は多数出品されていて、
けっこう満足度は高かったのですが、今回は、それとはまた違った良さがありました。
今回は、藤田の作品を時系列で鑑賞することができました。
時代時代で見事なまでに作風が違います。
藤田独特の乳白色の裸婦は有名です。
しかし、私が一番心を揺さぶられた作品は、『アッツ島玉砕』でした。
胸が苦しく締め付けられ、痛みさえ伴うような悲しみや声にならない怒り・・・
私の中に湧き上がってくる感情が溢れ出してしまうのではないかというぐらいでした。
年配の方の反応は、見るのを避ける人、じっくり見て他の作品に移ったけれど、
もう一回見ようと戻る人、さまざまでしたが、共通して言えるのは、
見る者を真剣にさせる作品だということです。
ふざけた気持ちや軽い気持ちで鑑賞できる作品ではないことは確かです。
藤田嗣治の作品の回顧というよりも、藤田嗣治という人物の人生のあり方に触れた、
なかなか巡り合えないタイプの美術展です。
藤田という人は、藤田以外の誰でもなく、自分自身のオリジナリティーを追求して生きた人、
そう感じました。
誰かを真似て描くのではなく、誰かを真似て生きるのではない。
自分の人生は、自分以外の誰のものでもない。
大きな何かを受け取った『藤田嗣治展』でした。


成分解析


いま、「成分解析」というのが話題(?)になっているそうです。
http://seibun.nosv.org/?p=
ものは試し、“日本”を成分解析してみました。
すると、
日本の67%は嘘で出来ています。
日本の28%は時間で出来ています。
日本の4%はお菓子で出来ています。
日本の1%は言葉で出来ています。
こんなわけのわからん結果になりました。
でも、一番上の「嘘」にはドキッとしました。
自分の名前とか解析してみてもおもしろいですよ。
ゲーム感覚で気分転換にいかがでしょう?


切実な願い


近くの図書館に、七夕の短冊が飾られています。
子供の筆跡の短冊には、「ウルトラマンになれますように」。 子供らしいなぁ。
大人の筆跡の短冊には、「図書館がきれいになりますように」。切実だなぁ。
図書館で働いている人が書いたのでしょう。
とても古びた建物で、この中でずっと過ごすのは、気が滅入りそうです。
私も短冊に願い事をしたためるなら・・・ やはり現実的な願いになるのでしょうか。


「サービス業に活かすコーチング」セミナーを開催して


7月3日(月)大阪市中央公会堂にて「サービス業に活かすコーチング」セミナーを開催しました。
ご参加いただいた皆さん、さすがサービスのプロ!
協力的で和やかな雰囲気の中、進行することができました。
2時間という限られた時間で、どれだけのことが伝えられるか?多くを伝えることよりも、
ひとつのことを確実に伝えよう、そう考え、内容をアレンジしました。
今回ほど、私自身のホテル勤務での体験談を盛り込んだことは今までありませんでした。
失敗談もかなりお話ししました。
恥をかき捨てたのがよかったのか、みなさんにはイメージしていただきやすかったようです。
何かを学ぶことは、難しいことでも苦しいことでもありません。
ほんの少し視点を変えるだけです。そこに学ぶオモシロさがあります。
私自身、参加者の方々からの疑問や質問から学びがあります。
そのことについて、より深く考え、分析し、磨きをかけていきます。
これからも、ひとりでも多くのホテルやサービス業で働く皆さんに、
仕事はもちろん人生にも役立つコーチングを広めていきたいと思っています。


星の島 —空と海が醸し出すブルー


星の島』 林完次 写真/文。
季節や時間によって、海や空は常にちがった表情を見せてくれます。
海と空が連動して変化する様や色合いを、無意識にも五感で感じ取っていたのか、
この写真集を見て、私の中にもさまざまな青色が存在していることに気づかされました。
家の前が“海”、という環境で育ったことが大きく影響していると思います。
この写真集に出てくるブルーを少しご紹介します。
☆オールドブルー・・・灰色がかったくすんだ青。
☆ミンブルー・・・真夜中の黒に近い青。中国明代の陶磁器に由来。
☆マドンナブルー・・・鮮やかな藍青色。聖母マリアの衣服に由来。
☆ホライズンブルー・・・地平線に近い空の色。大気の減少によって薄められた明るい青色。
☆のぞき色・・・藍染の伝統的な淡い青色。瓶覗(かめのぞき)とも。
☆エナメルブルー・・・コバルトガラスを表す色で、透明感と光沢をもつ深い青色。
☆ムーンライトブルー・・・月夜のような青みがかった夜空の色。夜明け前の夜の深みが薄らいだ
青色に似る。
それぞれ、どんな青色でしょう?
想像力を働かせてみてください。


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