2021年

人との交流の大切さ


2021年もあとわずかです。

昨年に引き続きコロナ禍のこの1年、日常の変化を実感しています。

私が仕事上で感じる人の変化は
研修の際、コロナ前に比べると、参加者どうしの距離が縮まるのに
少し時間を要するようになったことです。

特に医療従事者対象の研修を多く担当しています。
皆さん、多忙を極め、仕事中のちょっとした会話や雑談も減って
お昼ご飯も一人で黙食、仕事以外で人とかかわる機会も調整しています。

人との交流の機会が減っているため、研修で初対面の人とかかわる際、
最初はどうしても日常の距離感がそのまま表れます。
参加者は、どのくらいの距離感でかかわるのかよいのか
迷いながら始まる印象を受けます。

密にならないよう研修内容を構成しているということを差し引いても
日々の職場でのコミュニケーションが減っているのが伝わってきます。

職場のスタッフと、患者さんと、他職種と、
コロナ前よりコミュニケーションの機会が少なくなっているのが
よくわかります。

高齢者も外出せず家にいるようになって
他人との交流の機会がなく、認知機能が落ちているという現実もあります。

人とかかわることは、
仕事はもちろん、健康や幸福にも大きく影響するのを実感しています。

2022年は、他者とのかかわりを大切にすることを意識して
一歩一歩着実に前進していきませんか?


言葉の『前提』を聴く


私たちは、人と言葉を介して意思疎通を図ります。

言葉はとても大事ですが、
人の発する「言葉にとらわれすぎない」ようにすることも大事です。

言葉そのものには、それほど意味はないと言ってもよいかもしれません。

言葉にとらわれないで、その言葉の「前提」は何かを聴き取ることが大事です。

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ある研修の仕事の数日前に、研修担当者から電話がありました。

配布資料の印刷レイアウトについての確認でした。

担当者「(パワーポイントの)スライドを、A4用紙1枚に、4スライドずつでいいですか?」

私 「はい、それでお願いします」

お電話いただいた内容は、メールですでに伝えていたので
何でわざわざ聞いてくるのだろう?と少し引っかかりながら電話を置きました。

電話を切った後で、なぜわざわざ確認の電話をくれたのか?に思い当たりました。

前回の研修の際は、A4用紙1枚に 「2スライド」 で印刷をお願いしたからだ、
そう思い当たりました。
前回は「2スライド」だったのが、今回は「4スライド」だったので
間違いはないか確認のために聞いてきてくれたことに気づきました。
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相手の言っている言葉に焦点を当てるよりも
「どうして、このことを言っているのか?」
「その言葉のもとになっているのは何か?」を聴き取ることが大事です。

物事や仕事、人間関係をより円滑に進めるためのポイントでもあります。

質問して、前提を聴き取る。確認する。

相手の本当に言いたいこと・伝えたいことは、そこ(前提)にあります。

私の場合、研修当日になりましたが、担当者に
「前回2スライドだったから、今回4スライドでよいのかお電話くださったんですね?」
と確認したところ、やはりそうでした。

少し考えてみると分かることですが
自分自身の発する言葉も、その言葉を口にする「理由・前提」が必ずありますよね。

「言葉」だけでなく、「行動」もそうです。前提ありきです!

人の発する言葉にとらわれすぎないようにして
前提を聴き取りましょう!

いろんなことがスムーズに進む秘訣です。


やめろと言われても


やめろっと言われても~♪ ヒデキ!!
西城秀樹をご存知でない世代の方、ごめんなさい。

今回は、やめられないのには理由がある、というお話です。

NHKラジオ『子ども科学電話相談』のなかで
「ゲームやお菓子をダメと言われると、ついついやってしまいたくなる」
という小学5年生からの相談がありました。

そこで、専門家の先生が『カリギュラ効果』のお話をされていました。
昔、『カリギュラ』という残酷な内容の映画があって
ある場所では公開禁止なり、禁止されていない場所に大勢が観に行った。

禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことを
『カリギュラ効果』と言うそうです。

先生の話では、
「ゲームしちゃダメ」と言われると、ゲームしている様子が浮かぶ。
「やめろ」と言われると、実は「やる」ということを頭の中で想像してしまう。

それをやめようとするから、逆にやる準備を脳の中がやってしまっている。

ゲームをやめようと思って、やめるのは実は難しい。
どういうことかと言うと、「やめろ」と言われるとむしろ頭は「やろう」とする。
「やめる」というのは、頭の中でなかなか思いつきにくい。

ゲームをしたくなったら「やめる」ではなくて、
「本を開く」「笑っちゃう」「腹筋する」だとか
「~~する」という何かすることを決めて、する。

禁止・やめるは、動作として頭に浮かばない。

だから、「行動を想像する」のをやる。
できれば、ゲームと同じような楽しいことをやる。

このようなお話をされていました。

「チョコレートを食べる」
「チョコレートを食べない」

確かに、どちらもチョコレートが浮かびます。
「食べない」も「食べる動作」を想起してしまいます。
食べるのをやめるは、なかなか想像しにくいです。
やめても、口の中にチョコが入っています(笑)

言われたことを
「悪い方に△△と考える」
「悪い方に△△と考えない」

「悪い方に△△と考えない」も、悪い方に考えてから
考えないでおこうとするので、悪い方に△△を考えるをやめるのは難しいです。

私たちの頭の回路は、私たちの与り知らないことになっています。

大事なのは「やめる」ではなく、「行動を想像する」

「チョコレートを食べる」は、甘~い誘惑に負けないで
「お茶を飲む」「口をモグモグ動かす(想像で食べちゃいます!)」
「ストレッチする」などできそうです。

「悪い方に△△と考える」、これは「思いきり笑う」をしたいです。
「冗談を言う」「歩く・走る」「美味しいものを食べる」なども浮かびます。

先に陥りやすいパターンを想定して、そのときの行動を準備しておくこともできます。

「~~しないでおこう」よりも、「○○をしよう」を増やしていくと
いろんなことが好転するきっかけになりそうです。

また、この先生は
「ゲーム依存は、どんどん他の好きなことが減っていくのが問題。
ゲームが問題じゃなくて、ゲーム以外に対する興味や関心、楽しみが
どんどん減っていくのが問題」とも話されていました。

世の中やまわりを好奇心をもって見る目は、いつまでも持っていたいものです。


看護学生さんたちと一緒に!


キンモクセイの甘い香りが漂い、自然のアロマテラピーが嬉しい季節です。

看護専門学校さんの授業は、社会人対象の研修やセミナーとは
また違う楽しさや難しさを感じつつも
毎回発見があり、学生の皆さんから刺激を受けています。

コーチングのクライアントさんや研修の受講者の皆さんともそうですが、
私の姿勢や考え方、関係の築き方が、学生さんたちの可能性や成長の伸びしろに
どのように作用するかを考えてかかわっています。

学生さんたちと一緒に、私も成長していきたいと思います!


こころの余裕をもつ コミュニケーション・セミナー【参加者の感想】


9月~10月にかけて、オンライン・セミナーを主催しました。

皆さん日々お忙しく過ごしていると思います。
忙しくてもこころの余裕をもって、仕事や生活を送ってほしいと思い、
『こころの余裕をもつ コミュニケーション・セミナー』を開催しました。

いろんな絵を使って、ひとつ見ると、他が見えなくなりやすい傾向や、
「違い」を見分けるのは得意傾向にあることなど、ものの見方を
体感していただきました。

参加者の感想を一部ご紹介します。

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◆ 考え方をほぐすワークは面白かったです。他の参加者の方の発想に
そういう捉え方もありなんだ!と物事を別の側面から楽しく考えることができました。

◇ 「~かもしれない」という発想は普段の生活の中では意識することではないので、そういった考え方を何か問題などが発生した時、意識して使いたいと思います。また、絵のワークでは見方を変えることで、見えてくるものが違う面白さがあり、他者の意見がどの方向から来ているのかを考えるようになりました。

◆ 初対面の方ばかりだったのですが、とても話しやすくて、セミナーの終わり頃には、不思議と心にゆとりが生まれてくる感じがしました。「ゆとり」とは温かい気持ちなんだと思いました。ありがとうございました。

◇ いつもの自分の思考を一時停止してみると、いろんな可能性が目の前に広がるのだと気づきました。自分の考え方に執着しすぎると、見えるものも見えなくなるのですね。

◆ いかに日常の雑事に時間を使っていたのかを知ることができました。本当に大事なことに着手するきっかけになりそうです。この続きのセミナーもあれば参加したいです。

◇ 久しぶりによく笑った楽しい時間でした!いろんな視点から話したり、他の方の話を聞いたりすると、自分の考え方のクセに気づけて、そのクセが、物事の優先順位をつけるときに影響しているんだと分かりました。優先順位を考えるときに活かしていきたいです。

◆ 皆さんと話して、ストレスが少し軽くなった気がします。気持ちが軽くなるとゆとりスペースができるように思いました。

◇ 堅苦しく考えてばかりいて、まわりのことが見えなくなっていました。楽しい発想に触れて、もっと楽しくやっていってもいいんだと思えるようになりました。これからが楽しみです。

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ご参加ありがとうございました。

日常でも「~かもしれない」をやってみてください。
こころの余裕をつくりましょう!


看護学生と看護教員の人間関係論


今年は、看護学校での『人間関係論』を担当しています。

長年、看護教員を養成する大阪府専任教員養成講習会の
『人間関係論』も担当してきました。

先生と学生の両方にかかわることができるのは本当に嬉しいです。
嬉しい以上に、身が引き締まります。

看護学生さんたちの「今」ある人間関係と
看護師として働き始めて広がる「未来」の人間関係。

「今」と「未来」の人間関係の両方を同時に見て、授業をしています。

便宜上は「先生」ですが、学生さんの未来を一緒に見て進む
「パートナー」「コーチ」としてかかわっています。

看護師としていきいきと働く明るい未来に向けて
心を込めてしっかり支援していきたいと思います!


動くと変わる


歩く。走る。車で移動する。

動くと、目に映る風景はどんどん変わっていきます。

右足を一歩、踏み出すだけでも見え方が少し変化します。
(実際にその場でやってみてください!)

「あの人は、〇〇な人だ」
私たちは、人に対する固定観念を持っています。

私たちは、同じ場所(立ち位置)にいて、そこから動くことなく
「あの人は、〇〇な人だ」とさらに固定します。

さて、あの人は、本当に〇〇な人なのでしょうか?

同じ場所から動かないでいると、「〇〇な人」でしょう。
ガチガチに「固定」していますから。

まずは、固定していることに気づこうとするのが大事です。
固定していることに気づかないと「〇〇な人」のままです。

固定させているのは、相手ではなく、自分です。

こちらが一歩動くだけで、相手の見え方がほんのちょっと変わります。
(実際にやってみてください!)

「あの人は、〇〇な人だ」以外にも
こういうところもあるんだ、と違う一面が見えたりします。

そうなると、もっと違う面もあるのでは?と好奇心が生まれます。

好奇心は、固定観念の囚われを解してくれます。

ちょっと動くだけです。
その「ちょっと」最初の一歩が難しいかもしれません。
ただ、動かないと何も変わらないし始まりません。
動くと変わり始めます。

自分の見方が変わると、相手との関係性も変わり始めます。

固定して動かないと、流れは淀みます。臭ってきそうです。
動くと、流れが生まれ、流れ始めます。

流れは、淀みなく流れるのが本来の姿です。


よい風を吹かせていますか?


ある夏の暑い日、扇風機をまわしていました。
その扇風機の上(時計で例えると「12時付近」)に
小さいタオル・ハンカチを載せて乾かしていました。

何も載せていないときより、いつもの涼しい快適な風が私の所まで届きません。
ハンカチを載せているから・・・当たり前ですね。

よい風を吹かせたいなら、ハンカチを取り除けばよいのです。
扇風機本来の使い方です。
扇風機の機能が十分に発揮されるのは、何も載せていないときです。

******
そのとき、ハンカチをチョコンと載せた扇風機の姿に
自分自身の姿が重なりました。

「私は、よい風を吹かせているだろうか?」

私の上に何かが載っているとしたら? 
突如、載っているものの姿が現れました。

ゴジラ出現ではないですから、慌てる必要はありません 笑
あとは、この載っているものをどうするか決めればよいだけです。

どうするか?とは、取り除くも良し、そのものと向き合うのも良し
今は載せたままにするも良し、載せたまま風量を上げるも良し…

「どうするか」の「選択肢」をたくさん出して、
その中から、今どうするかを選んで、「決めて」「実行する」だけです。

扇風機を「自分」と見立てて、その上に何かを載せて
少し離れたところから眺めてみましょう!

扇風機をまだ片づけていなければ、一度試してみてください。
(テレビでもできそうです)

何が見えてくるでしょう?
どんなことに気づくでしょう?

ご自身に好奇心を持ってくださいね!


【オンライン・セミナー開催】こころの余裕をもつ✦コミュニケーション


今週末から主催セミナーがスタートします。

今回は日程を選びやすいように9月と10月あわせて6回開催します。

お一人さまで、お誘いあわせのうえで、気軽にお越しください。

8月のときのご案内とは、別バージョンの案内文をつくりました。
ご覧ください。

~ 忙しくてもゆとりのある快適な毎日を❢ ~
こころの余裕をもつ✦コミュニケーション・セミナー

☆セミナーのチラシPDFはコチラのバージョン(2)をご覧ください
☆チラシのバージョン(1)はコチラをご覧ください

いつも忙しくて何かに追われていると感じていませんか?
忙しさが過ぎれば、余裕ができるから、今は仕方ないと諦めていませんか?

こころに余裕がある》と
広い視野(全体的視野)から物事や人を捉えられるようになります。
そうなると、物事の判断材料が増え、適切に判断できるようになります。
そして、本当にやりたいこと・やるべきことが何か分かります。
時間管理が上手くなり、自分のための時間をつくることができます。
そうすると、ストレスも軽減します。

こころに余裕がない》と
まわりのことが見えなくなります。
まわりの人のことや起きていることの全体が見えないから
判断ミスが起きます。
時間が足りなくて、自分の時間もつくれません。
本当にやりたいこと・やるべきことが何か分からないので
優先順位がつけられず日常の忙しさに追われ、ストレスが増します。

・・・ここから先の未来は、あなた自身で選べます!!

参加者全員で対話しながら進めるため少人数での開催です。
初対面でも和やかに安心して話せる場です。
どうぞお気楽にご参加ください。

<セミナー内容>
✦こころの余裕をもつための3つのポイント
✦ものの見方・とらえ方に気づく
✦考え方をほぐす・ゆるめる
✦仕事・人間関係・時間・ストレス~ゆとりスペースをつくる

<日 時>
9月18日(土)
9月24日(金)
9月25日(土)
10月6日(水)
10月16日(土)
10月23日(土)
※いずれも14:00~16:00
※各日とも同じテーマです。参加日をお選びください

<会 場> オンライン開催(Zoom使用)
パソコンやスマホから簡単にご参加いただけます

※Zoomは、パソコンやスマホを使用して、オンラインで会議やセミナーができるアプリです。
主催者からの招待リンクをクリックするだけで、どこにいても参加することができます。
※初めて使用される方は、アプリのダウンロードが必要です。方法はお送りします。簡単です。
※つながるかどうかや操作がご不安な方は、当日13:00~、または数日前に試行もできます。試行のご希望日もお気軽にお申し付けください。

<定員> 各日 6名様まで

<参加費> 各日 3,500円(税込)

<お申込み> セミナー予約フォームからお申込みください

※お申し込み後、メールにて参加費のお振込先をご案内いたします
※各開催日の2日前までにお申し込みください


ありがとうごっこ♪


いろいろ試してみるのが好きなわたし。

これをするとどんなことが起きるだろう?
好奇心から始めたのは「ありがとうごっこ」です。
…ほのかにアブナイ人の匂いが漂ってます??笑

この「ごっこ遊び」は、一人でスタートしますが
なぜか相手も自然と加わってくれる遊びなのです。

一緒にあーそーぼ!と声をかけるわけではありませんが
仲間入りしてくれます。

例えば、離れて暮らす両親。
特に父とは電話でもあまり話すことはなかったのですが
今はなかなか会いに行けないので、電話で話すようにしています。

最近の出来事やとりとめもないことをお互いに話します。
このとき「ありがとうごっこ」をします。
父が「話してくれる」ことは、私に「教えてくれている」ことと受けとめて
(教えてくれて)「ありがとう」と言葉にして伝えます。

これを積み重ねていくと、何回目かの電話から、父からも「ありがとう」と
私に言ってくれるようになりました。それも自然に、です。
お互いのあいだに「ありがとう」の言葉の交流が増えました。

父は「ありがとうごっこ」していると知らないのがミソです。笑

人と話すときも「ありがとう」なことを伝えると
相手にも「ありがとう」の言葉が増えます。それに笑顔も増えます!

いつも行くお店では
いつもより元気な声で店員さんを見て「ありがとう」を伝えると
店員さんもいつも以上に気持ちのよい「ありがとう」を笑顔で返してくれます。

「ありがとう」は本当に素敵な言葉です。
こちらが「ありがとう」を楽しんでいると、相手も加わってくれる言葉です。

いくつになっても、子どものような好奇心を持って
健全に「ごっご遊び」やってみませんか?


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