2012年9月
人の役に立つように
「自分で何かやってみたい」
会社を退職し、コーチングと出会い、今、こうして仕事としています。
「もっと成長したい」
こんな気持ちもありました。
「自分で何かやってみたい」 「もっと成長したい」
このふたつ、自分のためのような気がして、ずっと、これでいいのかな??
腑に落ちない、居心地の悪さに時たま襲われていました。
このふたつにじっくり向き合ってみると、違うものが現れてきました。
「人の役に立ちたい」
「人の役に立つ何かをやってみたい」
「人の役に立つように、もっと成長したい」
自分の中にずっとあった、忘れていたものを思い出したように、
なーんだ、そうだったのか! 腑に落ちました。(遅すぎるって??)
人の役に立つように、コーチング。
人の役に立つように、人と関わる。
人の役に立つように、生活する。
人の役に立つように、・・・・・
何か考えたり、行動するとき、「人の役に立つように」を前に置いて、
考えてみよう! 行動してみよう!
気持ちのよい場所 ~熊野本宮大社・玉置神社
先日、和歌山県・熊野本宮大社を参拝しました。
生まれも育ちも和歌山県の私ですが、今回、初めて熊野本宮大社を訪れました。
交通手段の限られた山奥、なかなか行きにくい場所です。
今回は、職業柄、和歌山県内で行ったことのない土地はない!
という友人に車を出してもらい、快適で楽しい旅になりました。
この参道、石段を登ったところに社殿があります。
熊野本宮神社は、とても穏やかでやさしい空間でした。
伊勢神宮の静謐さとはまた違った空気に包まれます。
120年前の水害で流される前までは、
この大鳥居の向こう 大斎原(おおゆのはら)に、今の8倍の規模の社殿が鎮座していたとのこと。
今は、広々とした大地がひろがっているだけですが、
大斎原もおおらかで気持ちのよい場所でした。
熊野本宮大社から約1時間、奈良県十津川村にある玉置神社も参拝しました。
この神社も簡単に行ける場所ではない、玉置山標高1,000メートルに社殿があります。
写真で見ると、色も剥げ落ちて古びた感じの社殿ですが、
実際に行ってみると、何千年もそこにある山の樹々と社殿が、
同化しているように感じました。
社殿や大木・・・森全体に、優しく包み込まれる、抱かれているような感覚になります。
だんだんと霧が出てきて、マイナスイオンをたっぷりと浴びながら、
心地よく、ゆっくりと歩きまわりました。
熊野本宮大社、玉置神社、どちらも、他では味わえない、やさしい神社でした。
神社は、その土地とつながっているのでしょうね。
なかなか行かれない熊野の地を訪れることができたことに感謝し、
また、今、住んでいる土地にも感謝して、毎日を丁寧に生活していこう、
あらためて誓いました。
思いやりの心、優しい仕事
この夏は、『ポッカレモン100』を愛飲していました。(今も、です)
夏バテ予防に効くと聞いて、
冷たい水とハチミツで割ったり、ホットのハチミツ・レモンにしたり
おいしく飲みました。(今でも、です)
おかげさまで、暑くて長い夏を無事乗り越えました!
いつも大きいサイズの 『ポッカレモン100』 450ml を買っています。
ある日、このビンに点字が付いていることに、気づきました。
冷蔵庫の中にある他のビン類をチェックしてみましたが、
ポッカレモン以外のビンに点字は、ありませんでした。
その点字に触れながら、なんだか、優しい気持ちになりました。
使う人、飲む人を一人ひとり想像しながら、中身だけでなく、ビンも作る。
消費者をひと括りにしないで、一人ひとりの人として考える。
思いやりの、心ある仕事。
私もいろいろなことを想像しながら、思いやりの心で、優しい仕事をしていきたいです。
道半ば
知りたいことがあって、あるコールセンターに電話したときのこと。
手順の説明をしてもらったのですが、理解できずに、
「よく分からなかったので、もう一度教えていただけますか?」
と伝えると、
係りの人は、さっき私が聞いたのと、一言一句、まったく同じ説明をしてくれました。
・・・ う~ん、その説明が分からなかったんですが・・・
マニュアルは、もちろん大事ですが、
相手に伝わるように、臨機応変に、言い方を変えてもいいんじゃないかと思いました。
マニュアルどおりに話すことより、
お客さまが理解できるように伝えることのほうが、優先順位は高いのでは?
と、人のことばかりエラそうに言っっちゃってますが、
私自身、それぞれの人に合った伝え方ができているだろうか?
・・・ ううっ、道半ばです!
・・・ でもっ、可能性は無限!
尊敬する人
先日、電車の中で、大阪のオバチャン達・・・
う~ん、もひとつ上の、大阪のおばあちゃん達が話していました。
おばあちゃん(壱) 「健さんの映画、もうすぐや」
おばあちゃん(弐) 「健さん、81歳やて。 田中好子も出てるんやろ?」
おばあちゃん(参) 「違うわ~。田中・・・ 田中・・・ ・・・」
おばあちゃん(四) 「田中・・・裕子!」
おばあちゃん達の会話には、何度も、「健さん」、「健さん」と出てきました。
どのおばあちゃんも、「健さん」と名前を言うとき、一種の空気が流れます。
優しい空気。
リスペクト(尊敬の念)が漂っているのです。
おばあちゃん達が、こぞって、リスペクトする「健さん」とは、他でもない「高倉健」です。
これほどまでに、同年代、その周辺の年代の方々からリスペクトされている
高倉健の映画に興味がわいてきました。
映画 『あなたへ』 を観に行ってきました。
平日の昼間、劇場は、高齢の方で賑わっていました。
映画館で、こんなにたくさんの高齢者が集まっている場に身を置いたのは初体験です。
女性が多いのかと思っていたら、男性もけっこういらっしゃいました。
これだけの人達を、映画館に向かわせる高倉健、さらに興味津々です。
劇場内を見渡すと、私より若い人は、
おばあちゃんと一緒に観に来た大学生ぐらいの孫らしき女性一人でした。
受付で、映画館のスタンプカードを忘れてきたことをスタッフに伝えると、
「このカードですか?」
とシルバー会員のカードを示されました。
軽くめまい~、軽くショ~ック。
シルバー会員ばかりの受付が続いて、
スタッフが自動的に手にしたカードがシルバーだった、そういうことにしておきます。。。
映画本編は、ひと言で表すと “優しい”映画でした。
俳優・高倉健も、人間・高倉健も、
この映画の主人公のような人なんだろうな、と思いました。
人の心にしまってある部分を少しだけ開き、少しだけ語り、
それを主人公の寡黙さで受け止め、その人が心の澱(おり)を出せ、
状況は変わらなくても、楽になる・・・人生のロードムービーのように感じました。
人の心をひらくのは、
言葉ではなく、この映画の主人公のように、むしろ寡黙さなのかもしれません。
寡黙さが、語りかけてくるもの。
そんな何かがあるような気がしてなりません。
おばあちゃん達が尊敬する人・高倉健。
高倉健のあり方が伝わってくる素敵な映画でした。