2022年4月

距離感と客観視


自分ではどうにもならないことを
あれこれ思い煩う経験はありませんか?

特に、家族や職場の仲間のことで多いのではないでしょうか?

例えば
・こうしてほしいのに、その通りしてくれない
・みんなかんばっているのに、一人だけやる気のない態度の人がいる
・注意しても改善しない

「自分ではどうにもならないこと」=「自分ではコントロールできないこと」です。
「自分ではコントロールできないこと」=「相手のこと」です。

私たちは、自分以外の他者の領域のことを、思い煩い、考え悩み、心乱します。
ある意味、自分でストレスを増産しています。

結局のところ、相手との距離感に気づくことが、
思い煩い、考え悩み、心乱す…堂々巡りから抜け出る近道です。

どうするかというと
Aさんが、Bさんについて上記の例のような内容を話すのを聞きます。

自分のことではないので、Aさん、Bさんをある程度、客観的に見ることができます。
AさんのBさんに対する距離感(こころの距離)がどんな状態かを客観視します。
適切な距離感ではないのを感じたり、見て取れたりするでしょう。

大事なのは、後で、Aさんの話を振り返って
(Aさんが話しているときは、Aさんの話を聞いてあげてくださいね)
Aさんと同じような自分の思い煩いパターンに気づいて、意識的に客観視してみましょう。

何もないところから、自分を客観視するのは難しいので
Aさんの思い煩いトークを拝借して、自分と思い煩いのお相手との距離感を客観視しましょう。

これを繰り返し積み重ねていくと
だんだんと自分でコントロールできる範囲ではない
他者の領域に踏み込んでいる自分に気づきやすくなります。

そうすると、相手をどうこうしようではなく、
自分でコントロールできることに意識がいくようになります。

相手を変えることはできないのですから
相手をどう受けとめるか? 相手とどうかかわるか?
自分で変えられることを考えはじめます。

自分で変えられることがひとつ増えると
心穏やかでいられますから、幸せもひとつ増える気がしませんか?

距離感は幸福感につながる、という見方もできますね!


「好き」がひとつ増えると


色とりどりの花や初々しい緑が目にうれしい季節です。

うすうす気づいていたのですが、最近自覚したことがあります。
さて、何でしょう?
…この訊き方で分かったらすごい!エスパーです!

私は小鳥が好きだと自覚しました。

きっかけは、小川洋子の『ことり』という小説です。

私の父は鳥が好きで、いろんな種類の小鳥を飼っていました。
小さい頃から小鳥に親しんでいた記憶や思い出が
この小説を通して鮮やかに蘇りました。

小鳥が好き……「好き」がひとつ増えると
「幸せ」もひとつ増えた気がするのがいいですね。


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