現在と江戸時代の時間感覚
2022年も残すところ数日です。
私たちは「時間は過去から未来に流れている」と考えています。
考えているというより、そう思い込んでいます。
私たちが今使っている時計は、2本の針が動きますが
江戸時代の和時計は、固定された針の周りを文字盤が動く仕組みでした。
西洋の価値観が入ってくる前の江戸時代は
「時間は未来から過去に流れている」と日本人は考えていたのです。
「未来はやって来る」ものでした。
現在の価値観の主流は「2023年という未来に進んでいく」
江戸時代の価値観では「2023年という未来がやって来る」
どちらの時間感覚も、私のなかにはあるように感じます。
書初めや年賀状に書かれる「迎春」(新年を迎える)という言葉は、
日本人らしい言葉だと思います。
私にとっては、1年の内で年末が「未来がやって来る」という
時間感覚がいちばん強くなる「とき」です。
良いお年をお迎えください。
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