惜福・分福・植福


昨晩のNHK深夜便・ミッドナイトトークのゲストは、
東京大学大学院教授のロバート・キャンベル氏でした。
幸田露伴の 『努力論 (岩波文庫)』で書かれている
“幸福を3つに分ける”について興味深く聞き入りました。
3つの幸福とは、
『惜福(せきふく)』 ・・・いいことを少しずつ取っておく
『分福(ぶんふく)』 ・・・人に分けて与える
『植福(しょくふく)』 ・・・人のために福を植える
聞き覚えなので、正確でないかもしれませんが、このように話していました。
“幸福”の“幸”は、いろんな意味の“幸”を包含しています。
幸田露伴の幸福論が、私の中にある幸福の畑に、音もなく降り注ぎました。
また、キャンベル氏は、
日本語の『お裾分け』は、英語に翻訳しにくいとも話していました。
「チャリティー」や「寄付」ともまた違う・・・と。
確かに、“お裾分け”の機微を表現する、しっくり当てはまる、
外国語は存在しないのかもしれません。
昨晩のトークのテーマは、『至福のとき』。
キャンベル氏の締めの言葉、至福のときが印象的でした。
「偽りのない自分に向き合うとき」
言葉の持つ幸福感を味わったひとときでした。

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