創作ダンス ~竹久夢二の宵待草~
昨晩のNHK 『 SONGS 』は美輪明宏特集でした。
日本の唱歌 “ おぼろ月夜 ”と“ 白月 ”を歌う姿を見ながら、
私の意識は高校時代へと~。
体育の授業の中に、創作ダンスがありました。
竹久夢二の“宵待草”という大正時代の曲に合わせて、
恋しい人を待つ・・・を表現するという何とも高度な授業がよみがえってきました。
創作ダンスの先生は、定年まであと数年だったと思います。
私たち生徒とは、かなり年齢が離れていました。両親よりもだいぶん年上の人です。
恋しい人を待つ気持ちが伝わってこない!表れていない!
先生に叱られながら、こうかな?どうかな?と体をクネクネさせたのを
思い出します。
当時は、こんな古臭い、辛気臭い曲でダンスなんて~!
先生は私たちのこと分かってないなぁ、なんて偉そうに思っていました。
体をクネクネとくねらせていた私のほうが分かってなかったのは一目瞭然。。。
今振り返ると、当時の先生の気持ちも少し分かるような気がします。
先生が見本で踊ってくれた“宵待草”は、先生の人生を映し出した
先生しか踊れない“宵待草”だったような気がしてなりません。
当時はものすごいインパクトで、引いてしまいましたが、
ほとばしる情熱と物思いに耽る静けさを表現していたのだと今は分かります。
数十年経った今、
私にも私にしか踊れない“宵待草”が表現できるのかもしれません。
話はSONGSに戻って・・・
美輪明宏の“老女優は去りゆく”は圧巻でした。
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