サービスを変える 『ビリーフ』
先日、ある会に出かけたら、日時を間違っていてその会は前日すでに終わっていた、
という私の失敗を、昨日に引き続き別の視点で捉えてみました。
私は時間管理にはけっこう自信を持っていました。
時間管理は信頼関係につながります。
だからこそ、常にスケジュール管理をしっかりとし、コーチング・セッションの時間が重なったり、
間違ったりということがないように気をつけてきました。
「私はスケジュール管理ができている」
無意識にこう思い込んでいたのです。
無意識の思い込みのことを、『ビリーフ(Belief)』といいます。
このビリーフによって、私たちの物事の受け止め方や考え方、その後の行動が決まってきます。
日時を伝えてくれたAさんに対して、
「Aさんはいつも正確に伝えてくれる」 「Aさんの情報は正しい」
さらに、
「日時を間違えた私はダメな人間だ」
すべて私のビリーフです。
自分の考えがビリーフだとわかれば、ビリーフは書き換えられます。
ホテルのフロントで勤務していた頃のことです。
よく宿泊されるお客さまのチェックイン時、このお客さまの宿泊履歴を見ると、
Bというタイプの客室での宿泊がずっと続いていました。
「このお客さまは、Bタイプの客室がお好きなのだ」と判断し、その客室を用意しました。
するとお客さまが、「いつも同じ部屋なので、別の部屋にしていただけますか?
ずっと同じ部屋だと飽きてきて・・・」ということがありました。
「Bタイプの客室が好きなお客さま」
このお客さまに対する私のビリーフです。
ホテル側のスタッフが過去に下した判断、経験を積み重ねた結果のビリーフでもあります。
「同じ客室のほうが落ち着くのだろう」という私のビリーフでもあります。
実は、お客さまの希望でもなんでもなかったのです。
「このお客さまは気難しい人だ」と思っていたら、何度か対応していると、気さくな面も見えてきて、
「このお客さまは気さくな面も持ってる」とビリーフが書き換えられます。
私たちは、自分自身の考え方や判断から生まれるビリーフをもとに行動している、ということです。
物事の捉え方や行動を振り返ってみると、今まで無意識だった自分のビリーフがはっきりしてくるでしょう。
自分のビリーフのパターンが浮き彫りになってきます。
あなたは、自分自身やまわりの人に、どんなビリーフを持っているでしょうか。
お客さまに対して、どんなビリーフを持っているのでしょうか。
あなたのサービスを今以上のサービスに変えるために、どんなビリーフを持ちたいでしょうか。
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