仕事の優先順位


今日、前職のホテルで一緒に仕事をしていたSさんと会いました。
さいだねブログでも書いています。
お時間ありましたら、そちらものぞいてみてください。
  ↓
『すべての経験は“さいだね”』 http://d.hatena.ne.jp/saidane/20080218/p1
Sさんとは、フロントで一緒に働きました。
Sさんは、もっとフロントを経験したかった、と言っていました。
フロントで鍛えられた“その瞬間、瞬間の判断、臨機応変な対応”は、今一番生きている。
たしかに、そうだなと思います。
私は、その意見にさらに加えて、
仕事の優先順位のつけ方は、ぐちゃぐちゃ考えなくても、感覚というか、
本能的に判断できるようになったと思います。
フロントは一見、何をしているのか、わかりにくいのですが、
私の勤めていたホテルのフロントでは、コンシェルジュ業務も含まれていました。
チェックイン、チェックアウト、客室のお客様からの電話、当日予約の電話、
個人や団体予約の変更、ホテル商品券の販売、郵便物の取り扱い、クレーム対応、
観光案内、お店探し、通訳の手配、交通案内、伝言、各セクションからの問い合わせ、
エアライン・クルーのフライトの変更手配 etc・・・
電話はツー・コールまでに取る。
自分のキャパを越えていても、その電話の先で待っているお客さまが・・・
それに、毎日、何かしら事件が起きます。
まさに、「姉さん、事件です!」 (古いなー)
フロント・カウンターに立った瞬間、あらゆる仕事が、雪崩のように押し寄せてきます。
(暇な時もありますが)
ひとつの業務が終わるまで、次にかからない。
そんな悠長なことは言っていられません。
これは、今すぐ。
次に、これ。
これは、予約係にお願いする。
これは、あと30分ぐらい後にまわしても大丈夫。
これは・・・「手伝いましょうか?」
      手の空いたスタッフが声をかけてくれます。(お互いのサポートも大切です)
明日にまわせる仕事は皆無に等しい状態です。
否応なしに、優先順位をつけないと仕事が進まない。
自分の受けた仕事は、やりきって帰る。
後の引継ぎメンバーに、できるだけ残さない。(もちろん無理な場合もあります)
この体験から、今も感覚的に優先順位をつけています。
今は、今日終えてしまわなければならない仕事は、そんなに多くありませんが、
コーチングのセッションは、その瞬間瞬間、クライアントさんから何が出てくるか
わかりません。予想もできません。
そんなとき、身体に染み付いたフロントでの経験が生きているなと感じます。

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