ハリスおばさん パリへ行く


小学5,6年生の頃、夢中になって読んだ本があります。

ポール・ギャリコ著『ハリスおばさん パリへ行く』です。
(「国会へ行く」「ニューヨークへ行く」などシリーズあり)

図書室のどの棚にあったかも鮮明に覚えているほど
当時の私は、ハリスおばさんが大好きでした。
と言っても、ストーリーはすっかり忘れています。
しかし、とても面白くて元気なおばさんだった、ということは忘れていません。

ハリスおばさんのイメージが全然違ったらどうしよう?
夢中になった思い出が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるのを怖れながらも
うん十年のなが~い時を経て、『ハリスおばさん、パリへ行く』を
もう一度読んでみることにしました。

面白くて読むのが止まりませんでした(笑)
当時と同じ、ハリスおばさん最高です!

読み終えて、子どもの頃、どうしてあんなにもハリスおばさんが好きだったのか?
その理由がはっきりしました。

それは、ハリスおばさんは、私の大切にしている「価値観」を体現していたからです。
(価値観とは、その人が何を大事にしているかということです。
その人の行動などに影響を与えるもので、子どもの頃に形成されると言われています)

ストーリーをおおざっぱにまとめると、
家政婦のハリスおばさんが、クリスチャン・ディオールの洋服を買いに
パリに行くお話です。人との触れ合いを通じての冒険物語です。

「冒険」は私の大切にしている価値観のひとつです。
会社員を辞めて、コーチになったのも「冒険」の表れのひとつだと思います(笑)
だから、ハリスおばさんの冒険にワクワクします。
その冒険には、人と人との交流があります。

小学生の私は気づいていたのかどうか分かりませんが
ハリスおばさんのいちばんの魅力は、何と言っても
「あたたかい人間関係」を織りなすところです。

ハリスおばさんのありのままの姿や言動という毛糸玉が
いろんな人のところに転がっていき、そこで何かを紡ぐように編んでいき、
まわりの人たちがあたたかい気持ちになります。
人間味溢れる人柄のおばさんのまわりに、あたたかい人間関係が広がっていきます。

そういうハリスおばさんに惹かれたのだと思います。

これから、何かを選択するとき、決断するとき、
「ハリスおばさんだったら、どうするかな?」
自分にこう問いかけて冒険したいと思います。
ハリスおばさんが指針となってくれると本当に心強いです。
おばさん(私)の冒険を、ハリスおばさんに応援してもらいます!笑

…………
子どもの頃、夢中になった本を読み返してみませんか?
あなたの大事にしている価値観に気づくきっかけがそこにあるかもしれません。

子どもの頃、夢中になった遊びのなかに
あなたの大事にしている価値観に気づくきっかけがあるかもしれません。

今、夢中になっていることに
あなたの大事にしている価値観が表われているのかもしれませんね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Top