『地球(ガイア)をつつむ風のように』


ドキュメンタリー映画『地球交響曲』の龍村仁監督のエッセイ集
『地球(ガイア)をつつむ風のように』を読みました。
『地球交響曲』を観に行ったという話を知り合いにしたところ、この本を貸してくれました。
地球交響曲ファンは、けっこう多いのだなと実感しました。
この本には、カムチャツカでひぐまに襲われて亡くなった写真家・星野道夫氏への、
龍村監督のあふれんばかりのおもいが込められています。
星野氏は、第3番に出演予定で、撮影直前に亡くなりました。
ふたりは、今も深いところでつながっているのが伝わってきました。
私達は、“自分”という人生の持ち主であり、さらに“ガイア理論”でいうと、
“地球”という大きな生命体の営みの一環でもあります。
自分にとっては、どんなささいなことも、自分のすべてのように受け止めてしまい、
苦しくなる時があるものです。
そんな時、今、自分に起こっていることを、地球規模で、俯瞰(ふかん)で捉えてみると、
きっと別のものが見えてくる。
おおげさかもしれませんが、そういうメッセージを私は受け取りました。
また、この映画の出演者は皆、目立とうとする派手さはなく、自分の信じる道を、
地球とともに、穏やかに生きています。
実にシンプルです。
『地球交響曲』第1番から5番のDVDが発売される予定です。
多くの人に見てもらいたい作品です。

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