沖縄・宮古島 前浜ビーチ


沖縄本島から飛行機で30分、宮古島の前浜ビーチです。
真っ白な砂浜が7キロ続いています。
あざやかで美しい海。
絵でも描いて、のんびり過ごそうと思い、水彩画セットを持参しました。
しかし、こんな海を目前に、これ以上の美しさを私の絵で表現することなんかできない。
ずっと眺めていたいと思いました。
話は、少しさかのぼります。
沖縄旅行の前に観に行った、写真家・星野道夫展。
1枚の写真に添えられた、星野のこんな文章がありました。
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いつかある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?
写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな。
その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって・・・・・・
その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって。

「星野道夫展 Alaska 星のような物語」より引用

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この文章が心に残っていたのですが、あえて画材を持って宮古島に行きました。
幾重にも重なる海のブルー、真っ赤に空を染める夕陽を見て、
この言葉の意味が痛いほどわかりました。
そして、1枚も絵を描くことのない旅になりました。

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