2022年

人間本来のスピードとは


人を育てる立場の方とお話していると
対象の相手に「考える力をつけてほしい」と
思っておられるのをよくお聞きします。

考える力が弱くなっているのでしょうか?

私は、考える力の前に、
考える機会が少なくなったと感じています。
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世の中のいろんなことのスピードが、年々加速しています。

速くなることで、より便利に快適に楽に暮らせるようになりました。

「時短」という言葉は、スピード化の象徴だと思います。

何事にも両面あるように
スピードが速くなることにも、メリットとデメリットの両面があります。

スピード化のデメリットとして失いつつあるのが
「考える」ということです。

生活面では、それほど考えなくてもスムーズに進むことが増えました。

よく考えなくてもよい。
深く考えなくてもよい。

様々なちょっとしたことがより便利になって
考える機会が大幅に減りました。

そんなに考えなくても、日常生活が送れてしまいます。
______

「考える力をつけてほしい」「自分で考えてほしい」と思っても
相手も私たちも、よく考える機会が少なくなっているので
すぐによく考えることができない、とも考えられます。

すぐに、その場で、よく考えてほしいと思ってしまうとすれば、
この考え方自体が、スピードが速くなっている象徴です。

また、私たちは、「よく考えることができない速さ」のなかで
仕事をしているのかもしれません。

人間が生み出した世の中のスピードは
人間本来のスピードとは違う気がしてなりません。

人間という「動物」
「動く物」本来のスピードについてよく考えることが必要だと思います。


よく道を尋ねられます


昔から、なぜかよく道を尋ねられます。
多いときは、1日に3回尋ねられたこともあります。

今はスマホで調べる人が増えたので
尋ねられなくなったかというと、そうでもありません。

初めての土地で「マクドナルドはどこですか?」と尋ねられたことがあります。
そのとき、答えられた自分に驚きました!
電車の車窓から見た光景のなかに、尋ねられた場所から遠くない所に
マクドナルドがあったのを思い出したのです。

そのとき、この人のために、私はマクドナルドを見たのかもしれない
と思ったぐらいでした 笑

道を尋ねられるのは生活の一部になっていて、それを楽しんでいます!

楽しんでいるから、よく尋ねられるのかもしれないですね。


新人看護師さんへ敬意を込めて


先日は、ある病院での新人看護師さんの研修の2回目でした。

1回目から半年経っての2回目の研修です。

一目して、新人さんそれぞれの佇まいから
成長が伝わってきて頼もしく感じました。

研修を進めていくと、半年前と現在の
個々の変化がよく分かり、さらに成長を感じることができました。

新人さんたちは、コロナ禍の過酷な状況を乗り越えて
今ここにいるのだと思うと、感慨深く、さらに成長を支援したいと
胸を熱くして研修を担当させていただきました。

コロナ禍の医療現場の厳しさを経験し、
今もその渦中で働く新人看護師の皆さんに
敬意を込めて心からのサポートを今後も行っていこうと思います。


どちらも生命力


私たちは、喜んだり、笑ったり、楽しんだり、
心配したり、悩んだり、不安になったります。

「喜んだり、笑ったり、楽しんだり」については
これ以上、どうにかしようとすることはありません。
そのまま味わいます。

「心配したり、悩んだり、不安になったり」については
どうにかしたい、どうにかしよう、解決しようとします。
これらの感情をできるだけ味わうのを避けようとします。

「心配したり、悩んだり、不安になったり」しないほうが
よいことだと思って、なんとかしようとします。

私たちには、
「喜んだり、笑ったり、楽しんだり」するスペースがあるように、
「心配したり、悩んだり、不安になったり」するスペースが
内在しているように感じます。

笑って、笑いが終わり、何もない状態があって、また笑います。
同じように
悩んで、悩みが解消し、何もない状態があって、また次の悩みが生まれます。

笑いが続くことを良しとしても
悩みが続くことはなかなか良しとできません。

「喜んだり、笑ったり、楽しんだり」することで
生きてる実感を味わいます。
同じように
「心配したり、悩んだり、不安になったり」することでも
生きている実感を味わっているのではないでしょうか。

悩み事や心配事、不安になるのも
よりよく生きようとする生命力のように感じています。

よりよく生きるために、いろんな感情を味わっている。
そう考えると、大きな気持ちで気楽にいけそうですね。


頭の中の風船


頭の中に、風船が2つあるとします。

一方の風船は、ポジティブな考えが入っています。
もう片方の風船には、ネガティブな考えが入っています。

ポジティブなことを考えれば、
ポジティブな力が吹き込まれ風船が膨らみます。

ネガティブなことを考えれば、
ネガティブな力が吹き込まれ風船が膨らみます。

自分の頭の中の2つの風船。
それぞれの大きさは? バランスは? 状態は?

目に見えないポジティブ思考とネガティブ思考も
風船をイメージすれば、可視化しやすくなります。

たまには、頭の中から2つの思考の風船を取り出して
客観的に眺めてみるのはどうでしょう?


医療・人間の内面


医療ものドラマは、テレビでは毎シーズン放送されています。

恋愛ドラマの次に多いのではないだろうかと思うぐらいです。

数年前、ある医師との雑談のなかで
当時放送されていたある医療ドラマが面白いという話になりました。

医師も医療ドラマを観る、小さな驚きとともに新鮮でした。

この医師に常々疑問に思っていたことを訊いてみました。
「昔から医療もののドラマが多いのはどうしてなんでしょう?」
すると
「人間の内面を描きやすいからじゃないかな」
と答えてくれました。

確かにそうだと納得しました。

…………
ドラマではなく実際に
医療に従事する方々の日常は
内面に起きることにどう向き合うかの連続なのかもしれない…
と思いを馳せました。

医療従事者にとっては
それが当たり前、普通のことになってしまっていて
そのことに気づいていない人も多いのではないだろうか
とも思います。

さまざまな経験を積んだ内面を発揮して今まさにお仕事されている…
ドラマではなく、リアルな医療現場で働く方々の姿が目に浮かびます。


人と話すと発見があります


コロナ禍、長期にわたって人と話す機会が減りました。

だからこそ、気づけたことがあります。

それは「人と話すと、発見がある」ということです。

日常の何気ない会話から
小さな発見をたくさんしていた。

その発見が原動力となって、何かにつながり、動き出す。
そういう循環を生み出すきっかけになっていた。

そのことに気づけたことが
コロナ禍のプラス面と受けとめています。

人とのちょっとした会話を
今まで以上に大切にしようと思います。

どんな発見があるかな?
好奇心をもって!

…………………

朝ドラ『舞い上がれ!』の舞台のひとつ・東大阪に暮らしています。
東大阪の秋空と飛行機です。飛行機は中央左寄りに小さく写っています。


建前を本音と誤解して進むと…


仕事でもプライベートでも日常生活のなかで
何か物事を行うとき
あれっ? よくわからなくなってきた・・・
そんな経験はありませんか?

そういうとき
これは「本音」から?それとも「建前」?
とチェックしてみるのをおすすめします。

と言うのも
「建前」を「本音」だと誤解して進んでしまうと
わからなくなってくるからです。

建前とは、表向きの考え。
本音は、本心。

「人のため」と思ってやっていることが
なかなかうまく進まないのなら、
一度自分を疑ってみましょう。
一時、容疑者扱いしましょう(笑)

これって、本当に人のためだと思ってやってる?
本当に人のためになること?

自問すると
建前なのか? 本音(本心)か?
“本当のところ”が見えてくると思います。

よくわからなくなってきた…
そんなとき、この視点から考えてみるのもひとつです。


植物の効き目


秋らしい空を見上げる頃となりました。

サボテンに水をやろうとベランダに出ると
あれっ?いつもと違う?
サボテンがひとまわり大きくなっているのに気づきました。

実家から我が家にやって来て10年以上経ちますが
まだまだ成長過程にあることに驚きました。
その頼もしい姿に、私も成長過程!と元気が出ます。

また、仕事関係の方からのメールに
職場で育てているガジュマルに新芽が出ている
何気ないことに心が癒されています
というような一文を添えてくださっているのを読んで、
初々しい緑色の小さな芽を想像してほっこりしました。

植物はこころに効き目ありですね。


感情と上手につきあうメンタルヘルス・セミナー


11月開催のセミナーをご案内します。

プラスの感情の時間を味わうことで
マイナスの感情とのつきあい方を考えることができます。
ご参加お待ちしています。

【感情と上手につきあうメンタルヘルス・セミナー】
~気分よく穏やかな笑顔で過ごす時間を増やしませんか?~

楽しい・うれしい・安心などの感情は心を健やかに保ちますが、
イライラ・怒り・落ち込むなどの感情が長引いたり頻繁だと
心身の負担になります。

後者の感情をコントロールしたい、うまく対処したい、なんとか変えたい、
そう思いながらなかなかできないのは、
その感情が習慣になってしまっているからです。

対話やワークを通じて、習慣の外の世界に目を向け、
習慣化した感情の外に出ることができる可能性を一緒に体感しましょう。

初対面でも話しやすい安心感のある場です。
参加者全員でなごやかに交流しながら進めます。
普段着でお気軽にご参加ください!

***************
私たちは嫌なことを話すと気分が悪くなります。
物事や人間関係がうまくいかないと気分がよくありません。

しかし、私たちは普段よい気分でいることに慣れていません。
そのため、気分が悪くなっていても、気分が悪い状態だと気づかない…。
ましてや、その感情が習慣になっているとは思ってもいません!!

このセミナーで、“よい気分でいる”時間を体験し、
感情と上手につきあっていきましょう。

<セミナー内容>
☆気分よく穏やかに過ごすためのコミュニケーション・ワーク
☆習慣になっている感情を知る
☆習慣化の外に出るためのコミュニケーション

<こんな方におすすめです>
・自分の感情を客観視したい
・負の感情の習慣を変えたい
・日常にリラックスした時間を増やしたい
・安定した心の状態を保つことで、他者との関係づくりに活かしたい
・他者の感情に対応できるようになりたい

<日 時>
11月19日(土)14:00~16:00
11月26日(土)14:00~16:00
※両日とも同じ内容です。参加日をお選びください

<会 場> オンライン(Zoom開催)
※カメラ・マイクをオンにしてご参加ください
※主催者からの招待リンクをクリックするだけで
どこにいてもパソコンやスマホから参加することができます
※接続がご不安な方は、当日または数日前に試行もできます
試行のご希望日時もお気軽にお申し付けください。

<定員> 各日 6名

<参加費> 各日 3,500円(税込)

<お申込み> セミナー予約フォームからお申込みください

※お申し込み後、メールにて参加費のお振込先をご案内いたします
※各開催日の2日前までにお申し込みください

☆セミナーのチラシPDFはコチラをご覧ください


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