大切なことは至ってシンプル


前回に引き続き、イートイン・スタイルのベーカリーショップで思ったことです。
(このお店は1回行くだけで、いろんなことを目撃します)
一人のおばさんが入り口から入ってくるなり、まっすぐお店(カフェ)の奥へと向かって進んで行きました。
座ってコーヒーを飲んでいる私の前を横切るおばさんの姿を見て私は、
「パン買ってないよね。トイレを借りに来たのかな?」と思いました。
予想外でした。
奥にあるトレーの返却棚の前で止まると、食べ終わって返却されたトレーを順にチェックしています。
あっ、何かをポケットに入れました!
たぶん、使ってない砂糖やコーヒー・フレッシュ、もしくは今キャンペーン中のクーポン券。
返却棚のトレーを一通りチェックすると、サーッと立ち去りました。
食べ残しのパンじゃなくて、ホッとしました。
しかし、凄すぎるぞ、この行動。
トレーの返却棚にあるものなので、お客は所有権を放棄していますが・・・。
何も買わずに奥へ入って行くおばさんを、お店のスタッフが制止しにもかかわらず進入したのであれば、
不法侵入?になりそうですが、一瞬の出来事です。
こんなあきれ果てた行動をする変なおばさんがいます!
と言いたいのではありません。
このような行動を誘発する根本的な原因は何か?
ということです。
トレーを溜めるから。   至ってシンプルです。
たいていのお店のトレー返却棚は、そのままスタッフ側からもピックアップできるようになっています。
しかし、このお店の返却棚は、スタッフが一度、外(ホール)に出ないとピックアップできないのです。
構造に問題があるなら、返却トレーが溜まらないように、スタッフがこまめに片付ければよいことです。
ほんの些細なことだけれども大切なことができていないお店は、
お店にとってマイナスイメージを与える、お客でない人をも呼び込んでしまいます。
ほんと、シンプルなことです。

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