新型インフルエンザとホテル


新型インフルエンザのニュースが、連日報道されてます。
感染者や感染の疑いのある人と同じ飛行機に搭乗していた人たちも、
万全を期してホテルでの停留措置がとられています。
もしも感染していたら…と思うと不安でしょう。
15年間ホテルで働いた私は、この新型インフルエンザに関しても、
ホテルで働くスタッフの立場でついつい考えてしまいます。
「新型インフルエンザに感染している人と、まさか接客しないだろう」
そういう考えでいるよりも、まさかの事態を想像することが大切です。
ホテルには世界各国からの外国人が滞在します。
同じ飛行機の乗客は数百名います。
入国して、ホテルに滞在する人の数がゼロ、ということは考えられません。
仮に新型インフルエンザの感染者が1名いたとすると…
もしも…だったら?と想像しておくと、まさかの事態が起こっても、
必要以上に動揺することなく、冷静な判断と対応ができるのではないでしょうか。
こう考えていくと、
ホテルの存在意義が浮かび上がってきます。
私が働いていたホテルは満室時は、宿泊客は1千名以上になります。
ひとつの建物の中で、1千名もの人が、しかも他人同士が、
安全に安心して眠ることができる。休むことができる。
生命と財産を脅かされることなく、快適に過ごすことができる。
それがホテルです。
ホテルは社会的役割も担っていると言えます。
社会的役割を持つホテルで働かせてもらったことを、私は今、誇りに思っています。
また、ホテルでは予想できないような出来事が毎日起こります。
予想もできない出来事が起きた時、
「ホテルマンとして、どうあるか?」
自分自身のあり方をしっかり持っておくことも大切だと思います。
「あり方」が明確だと、
少し揺らぐことはあっても、常にブレない自分でいられいます。

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