人に話す アウトプットする ~小学生個人コーチングより 


人に話すことは、とても大切だと再確認しました。
先日、小学生との個人コーチングのなかで、
映画 『借りぐらしのアリエッティ』の話になりました。
私が映画を観たと話すと、
この映画を観ていない小学生は、とても興味を持った様子。
なぜかというと、国語のテストに、
原作本の『床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)』から
出題されたからのようでした。
いつものコーチングでは、私の話はあまりしないのですが、
興味津々のつぶらな瞳には勝てません。
まずは、あらすじを話しました。
私  「小さい人が、人間に見つかって、引っ越して行くまでの話」
小学生 「見つかって、引っ越すまでで、2時間??」
私  「ううん。見つかって、引っ越すまで、1時間半」
ううっ、なんだか、あらすじの方向が変です・・・
方向を修正しつつ、もう少し詳しく内容を話しました。
次が重要なポイントです。
私の話に興味を持って、集中して聞いてくれる小学生の姿勢に、
あらすじを話すことから、この映画を観て感じたこと、受け取ったことへと、
次第に私の意識がシフトし始めました。
「小人のアリエッティと人間の少年、この二人は、たしかに体の大きさは違う。
でも、目には見えないけれど、二人それぞれの心には、大きい小さいなんてないんだなって思った。目には見えないし、形もないけれど、お互いの心が触れ合って、信じあって、勇気を与あう。そこに私は、あったかいものを感じたよ」
「家政婦さんが、『泥棒小人!』って叫んでたけれど、
アリエッティたちは、必要なものを必要な分だけ人間から借りて生活しているだけ。
ローリエの葉1枚で、1年間美味しい料理が作れる。角砂糖1個で十分事足りる。
“借り”=“狩り”の意味が分かった!
私たち人間も大昔、狩猟で生きていた。
命をつなぐために食料となる生き物を必要な分だけ、狩りして生きていた。
私たち人間も、自然から借りて生きている。
狩猟生活していた先人と違って、今の私たちは、もっともっとほしいって、必要以上に、奪って生きているよね。
ほんとうの泥棒は、私たちのような気がする」
真剣に聞いてくれる人(小学生)がいると、
意識に上がっていなかった自分の感じ取ったことが、浮き上がってくるものだと実感しました。
私の言葉に、何度も何度も、大きく頷いてくれた小学生。
言葉での承認でなくても、彼の大きな承認を、私はしっかり受け取りました。
人に話す。
アウトプットする。
そこから生まれるものは、
話した本人だけでなく、聞いてくれる人にも、
何らかの影響を与える可能性を秘めているように感じます。

こちらの→さいだねブログもご覧ください。
子どもつながり、5歳児のお話です。

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