ハプニング


昨日は、自主上映の映画を観に行きました。
映画の途中で、いきなり映像が切れて、画面が真っ暗に。
切れた箇所からの再生が難しいようで、しばし真っ暗のまま。
急に集中力が途切れた雰囲気の中、どうなるのかな?と思っていると、
真っ暗闇の中、映画の始まりに登場した司会の女性が舞台袖から姿を現しました。
「こんにちは~」
司会者の落ち着いた、それでいて、微笑みを感じる声のトーン。
一瞬にして、ホール内に穏やかな空気が流れました。
「こういうことって、めったに起こらないですよね~」
司会の女性は、
今起きていることを受け止めて、今できることをする人でした。
映画の後で、スペシャルゲストとして話す予定だった人に登場してもらい、
映画の雰囲気や味わいを壊さないように、真っ暗の中で、
スペシャルゲストの黒い輪郭だけを頼りに、話に耳を傾けました。
また、そのお話の内容が、観劇に幕間があるように、この映画にも初めから幕間が設定されて
いたかのように、まさにぴったりの内容で、聞けてよかったと思いました。
想定外の事態は常に起きます。
慌てふためくことなく、その場の雰囲気を一変させることなく、できることをする。
そして、その場にふさわしい場を創造する。
ハプニングからの貴重な体験でした。

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