若冲展  相国寺承天閣美術館


先日、『若冲展』に行って来ました。
きっかけは、梅田で『若冲展』のポスターを見かけ、絶対に行きたい!と思い、
会場を確認すると、京都の相国寺・・・2日後に仕事で行く場所のすぐ近くでした。
これは行くしかない!
行ってきました!
伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の『釈迦三尊像』と『動植綵絵』が120年ぶりに再会。
33作品をあわせて観ることができます。
若冲についてほとんど知りませんが、今回の若冲展を観て感じたことを、
感じたままに書いてみたいなと思います。
ひと言で言うと、“絵は生きている”。
おしゃべりをしているように雀のさえずり声が聞こえてきます。
雁を自分の腕に受け止めたかのように重みを感じます。
池の生き物たちに、生命の、生態系の循環を見ます。
花は柔らかく、そこはかとなく匂います。
蝶の羽音が聞こえ、かすかな空気の揺らぎが伝わってきます。
冬の空気の冷たさの中に、動植物の温かさを感じます。
鶏の鋭さと緊迫感に、ドキドキします。
正面には3枚の釈迦三尊像。
左右に15枚ずつの動植綵絵。
その真ん中に立った時、“森羅万象”とは、こういうことなのかもしれないと思いました。
そして、自分自身も、会場にいる人たちも、33枚に加えられた絵の一部のように在ります。
混雑している会場は、
人の動く音も話し声も、絵から聞こえてくる音と同じような感覚でした。
今この瞬間も、すべてがつながっている、同じように存在している・・・
若冲のすべてを慈しむ心が、私たちに伝えてくれます。
若冲展 http://jakuchu.jp/jotenkaku/

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