2009年

抗がん剤治療セミナー ~生活編~


NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLの患者塾の案内です。
3月は抗がん剤治療の治療編でした。
4月は生活編です。
○●○第163回患者塾○●○
テーマ: シリーズ 病とともに生きる⑤
      抗がん剤治療 ~生活編~
話題提供: 田墨惠子さん(大阪大学医学部付属病院 化学療法部 看護師長)
日 時: 2009年4月4日(土)14:00~16:30
会 場: エル・おおさか(大阪府立労働センター)
参加費: 1,000円
お申し込み・詳細は COMLのホームページで
医療現場の生の声をじっくり聞ける機会です。
私も田墨さんのお話をぜひ聞きたいと思っています。


自責の人 他責の人


何か問題が起きたとします。
自責の人は、「私が悪いんだ。私がこうしたからだ」
他責の人は、「あの人が悪いんだ。あの人があんなことをしたからだ」
自責と他責のどちらがよいでも、どちらが悪いでもありません。
何か予期せぬ出来事が起こった場合、
誰もが一瞬、またはもっと長く、不安になります。
この不安感をできるだけ早く取り除きたいと思うが人の心理です。
その時、自分の考え方のクセが表れます。
その考え方のクセのひとつが、自責と他責ではないでしょうか。
自責や他責にとらわれ続けると、それがすべてになってしまいます。
例えば、
自責の人は、原因を自分に向けます。
飛んできたボールをミットですべて受けとめます。
他責の人は、原因を自分以外の人やモノに向けます。
飛んできたボールをバットですべて打ち返します。
どちらも果てしない・・・、疲れそう・・・。
道具はミットだけ、バットだけじゃない。
両方使うこともできる。
自分の足で走ることもできる。
他も道具を引っ張り出してくることもできる。
みんなであれこれ使うこともできる。
ほかにもいろいろある。
いろいろあっていい。
そう考えると、不安感も和らぎます。
それもある。これもある。
360度の可能性にベクトルが向けられると、ほどなく解決へとつながります。


ポール・オースター 『幻影の書』


私の場合、ポール・オースターという作家を知ったのは映画でした。
SMOKE [DVD]
ルル・オン・ザ・ブリッジ [DVD]
心の奥に沁み入る、私の好きなタイプの映画です。
そのポール・オースターの最新日本語訳の 『幻影の書』を読み終えました。
映画ファンにはたまりません!!
さらに無声映画好きなら涙を流し喜ぶでしょう。(想像です^^)
映画を観るような、劇中劇を観るような、どんどん引き込まれるストーリ展開。
ポール・オースターの世界を、構成力を、創造性をたっぷりと堪能できます。
読み進めながら、この物語の中にいるような気持ちになるのと同時に、
今ここにいる自分自身を深く見つめはじめます。
その内省が、これからの人生、あらゆる場面で生きてくるだろうなと思います。
人生を豊かにする良質な小説です。


ブルートレイン「富士」・「はやぶさ」号 ~新たな旅立ち


今晩のNHKニュース7の終わりは、ブルートレイン「はやぶさ」・「富士」の最終運行でした。
 ↓  ↓
毎日jpの記事
大勢の人たちが声を掛けていました。
「ありがとう!」 「おつかれさま!」
テッチャンたちの熱い視線に囲まれた列車は、
ちょっと照れながらも堂々と胸を張って走り出しました。
番組最後のアナウンサーの言葉が印象的でした。

「わたしもこの列車で故郷からやって来ました」

あったかい気持ちになりました。
日本中にあたたかい思いが伝わるかのような。。。
多くの人たちの旅立ちや帰郷をナビゲートしてきた列車。
一本の道を走り続けてきた列車。
今日が終わりでなく、新たな出発だとすると、
みんなの心のレールを走り続けるのでしょう。
この写真、きれいです!→ ブルートレイン「富士」「はやぶさ」号


扉の向こうの扉


私の仕事のメインは、個人コーチングです。
次に、コーチング研修。
その次は・・・特にありません。
大好きなコーチングにエネルギーを注げる環境を整えてきました。
最近、ひとつ仕事が加わりました。
「文章を書く」
それも、大好きなコーチングのことを書かせてもらえるのです。
私の中には無数の扉があります。
「コーチング」というひとつの扉の向こうには、たくさんの扉があります。
たくさんの扉のひとつ 「文章を書く」の扉が開きました。
その向こうには、どんな扉があるのだろう?
自分のことだけれど、わからない。
それがワクワクして楽しい。
一歩を踏み出すスリリングさも体感しながら・・・。
誰もが持っている扉の向こうの扉。
扉の鍵を持っているのは自分。
扉を開くのも自分。


親子の絆・言葉の絆


北朝鮮に拉致された田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんと金賢姫さんの面会が
今日実現。その様子をテレビで観ました。
飯塚さんの母・田口さんが金さんに日本語を教えた、という事実。
田口さんから教わった日本語で、金さんが飯塚さんに語りかける、という事実。
母のことを知らない息子・飯塚さんと、田口さんと2年間を過ごした金さん。
金さんの話す日本語の言葉に、田口さんの言葉が重なり合うかのように、
私には聞こえました。
金さんの言葉を通して、田口さん・飯塚さん親子がつながったように感じました。
親子の絆。
言葉の絆。
人と人との絆を感じられることに、感謝したい気持ちです。


大阪城公園の梅林


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先週末、
大阪城公園を散策。
梅林を歩いてみました。
花の見頃は過ぎていましたが、今が満開のものも残っていました。
大阪城と梅の花が
視界に広がります。
大阪城と梅の花は、
お互いにその美しさを
際立たせていました。


赤十字血液シンポジウム


日本赤十字社主催の 『赤十字血液シンポジウム』に参加しました。
http://www.jrc.or.jp/mr/info_pdf/info_pdf0812_blood03.pdf
参加者のほとんどが医療関係者の中、私は医療者ではないのですが、
参加する機会に恵まれました。
第一部のテーマは、輸血医療。
第二部のテーマは、HIV感染。
専門用語も多く、「???」や「・・・・・」な状態ではありましたが、
知らないことを知るのが大好きです。
冒頭では、赤十字のマークについてもお話されていました。
世界各国で、3種類のマークが使われていることを初めて知りました!
十字だけではないのです。
十字はキリスト教をイメージするため、イスラム圏では別のマークを使用しているそうです。
さて、あと2つはどんなマークかご存知ですか?
→ ウェキペディア“赤十字社”
このシンポジウムでは、
海外での医療活動や輸血医療、増加するHIV感染について、
少し理解を深めることができました。
あらためて思います。
マスメディアの情報だけでは本当のところは分からない、と。
マスメディアの情報だけでは見えてこないもの、聞こえてこないものがある、と。
マスメディアからはHIV感染の情報は、ほとんど伝わってきません。
情報に対して受身でいるのではなく、自ら情報を取りに行くことも大切ですね。


オバマの演説とオバチャンの質問


昨日、本屋さんでの出来事。
店員さんに話しかけるオバチャン。
オバチャン 「昨日のオバマの議会演説の本ある?」 → オバマ議会演説
店員さん  「・・・・・」 (一瞬頭が真っ白に。その後、高速回転中)
     
        「・・・・・」 (さらに高速回転中!!)
        「昨日の演説ですか・・・まだ本になるとも決まってないと思いますが・・・」
       
オバチャン 「あの演説、聴いた?ものすごい良かったわ~。出たら取っといてな!」
そう言い放ち、オバチャンは行ってしまいました。
オバチャン・パワーの余韻とともに取り残された状態の店員さんは、
「昨日のオバマの議会演説の本かCD出るとも決まってないけど、
取っといてほしい言うてる人いるから、気をつけておいてくれる?
あんまり詳しいこと聞いてないんだけど・・・」
発注部署に電話していました。
+++++++
前職のホテル勤務で、いろんな人にいろんなことを尋ねられ、
何を聞かれてもあまり動じないつもりでいましたが、
今回はちょっとたじろぎました。(私が質問されたわけじゃないのに)
本屋さんでも突拍子もないことを尋ねられるものなんですね。
それにしても、店員さんの頭がフル回転している状態と、
オバチャンの当然あるはずだと言わんばかりの物言いの妙味。
コミュニケーションのおもしろさをあらためて実感しました。
私もあの店員さんに尋ねてみよう。
「一昨日のオバマと昨日のオバチャン、どっちがパワフル?」
冗談ですわよ。


ベンジャミン・バトン


映画 『ベンジャミン・バトン』 http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/
この映画は絶対観に行く!と決めていました。
思っていたとおり・・・いいえ、それ以上に心にじんわりくる映画でした。
老人で生まれ、若返っていく男の一生を描いた映画です。
人とは違う人生をありのままに受け入れて生きるベンジャミン。
今を生きる。
今を生きるからこそ、一瞬一瞬の生が輝く。
ベンジャミンに後悔はない、私はそう感じました。
“永遠”の象徴として、ハチドリがところどころに現れます。
生と死。
生と死は永遠をつくりだす一部にすぎないなのかもしれない。。。
ベンジャミンの人生に、自分の人生が重なる瞬間を大切に見てほしい。
そんな映画です。


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