芥川賞作家・柴崎友香さん講演会
自宅近くの大阪樟蔭女子大学で、田辺聖子文学館ジュニア文学賞表彰式があり
記念講演:
芥川賞作家の柴崎友香さんが語る
「小説の世界が動き出すとき」 を聴きに行ってきました。
柴崎さんは、大阪出身だそうで、途中から大阪弁になって
会場に来るまでのタクシーの運転手さんとのやり取りなど
小説と絡めて話してくれたのが面白くて入りやすかったです。
講演のなかで印象深かった言葉をいくつか書いてみます。
「小説とは何のためにあるのか?」というと
「生き延びるため」、「生きやすくするため」。
ああー、分かる! すーっと入ってくるな~と共感しました。
柴崎さん曰く
「自分がすでに知っていることを“共感した”と言うけれど
“共感”とは、それだけではないのではないかと思う」
ああー、この言葉にも共感!?しつつ、納得してしまいました。
講演のテーマについては
「自分がすでに知っている、自分の限界を超える瞬間に、小説の世界が動き出す。
しかし、この瞬間は、どうすれば訪れるのかは分からない」
私の好きな小説『火を熾す』のこともお話されて、嬉しい気持ちになりました。
この小説については、6年前に書いています。
よければ、読んでみてください。
ジャック・ロンドン著 『火を熾す』
あと、興味深かったのは
「会社員のときは、仕事がやらないといけないことで
小説を書くのは、やりたいことだった。
今は、小説を書くのが、やらないといけないこと」
「どんな日常か?と聞かれると
毎日が高三・受験生の夏休みみたい、と答えている」
たいへんそうです。
ジュニア文学賞の受賞作品集(立派な本です!)を頂いたので
未来の小説家たちの作品をじっくり読んでみようと思います。
帰り道、春の便りが ♪♪
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