2025年9月

奏でる


雨の音を聞きながら、ふと思ったことです。

当たり前といえば、当たり前なことです。

雨は何か他のものと触れ合って、音が出ています。

雨音は、雨そのものが音を出しているんじゃないのです。

アスファルトの道路と奏でる音。
植え込みの土や木々と奏でる音。
自転車置き場のトタン屋根と奏でる音。
吹く風と奏でる音。

いろんなものといっしょに、その場その場で
さまざまな雨音が創り出されます。

私たちも同じですね。

友達と。
上司や部下、同僚、お客様と。
初対面の人と。
家族と。
ペットと。

いろんな人たちとのあいだで
さまざまな音(コミュニケーション、空気感、関係性など)が生まれます。
まわりにいろんな人がいるからこそ、いろんな自分と他者に出会えます。

誰もが誰かと何かをクリエーションし合っています。


人間自身を破壊する


すいぶん前に観た NHKアーカイブス映像ファイル
『あの人に会いたい』での社会学者・鶴見和子(1918〜2006年)の
言葉を最近よく思い出します。

鶴見が水俣病(の研究)で得た教訓は
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“人間は自然の一部である”。
だから、人間が自然を破壊すれば、人間自身を破壊する。
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大阪・関西万博のパビリオンを50近く体験し、イベントにも参加して
この言葉が今リアルに迫ってきます。

じゃあ、何ができる?と焦って自分に問うよりも先ずは
『人間は自然の一部である。
だから、人間が自然を破壊すれば、人間自身を破壊する』
を心に留めて、目に映る世界をよく見て、よく考えることから始めてみようと思います。

自然の一部として私たちに与えられた大きな脳を使って。


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