学びコラム

プリセプター対象 メンタル・ヘルスケア研修


昨日は、総合病院の看護師さん対象『メンタル・ヘルスケア研修』でした。

コーチングの考え方は、メンタル・ヘルス(こころの健康)にも効きます!!

今回は、グループに分かれて、いくつかのコミュニケーション・ワークを行いました。

職場が同じ病棟の方同士ではなく、別の病棟の方、ふだんあまり話したことのない方同士で
グループを作っていただきました。

初めて会話する人たちとは思えないほど、笑顔が溢れています。
見ているだけで、嬉しくなってきます。
あっ、研修講師ですので、見ているだけじゃないですよ。
お一人おひとりに関われないのは残念ですが、全体にはしっかり関わっております!

急性期メンタルヘルス③

今回の研修受講者は、プリセプター、 新人に教える・指導する役割を担った方々です。

内容は、メンタル・ヘルスケアではありますが
プリセプター対象の意味、つまり、
新人に教える・指導することの“そもそも”のところ
しっかり押さえたうえで、内容に入っていきました。

本当は、“そもそも”のところが、しっかり理解できていれば
こころの栄養は、自分自身で生み出し、じゅうぶんに補給できるのです。

ご担当いただいた副看護部長も
研修終了後、この“そもそも”のところが、皆分かっていない部分なのだと
おっしゃっていました。

それほど、大事なことなのです。

急性期メンタルヘルス②

7月も、複数の病院や病院ネットワークで、メンタル・ヘルス研修の予定が入っています。

対象者ごとに、“そもそも”のところにご自身で気づき、認識が変わる
工夫したいと思います。

急性期メンタルヘルス12.6.8

毎年、なぜか、夏に集中して、研修させていただくことが多いのです。

暑さに負けないよう、体調はしっかり整えて臨みます!

 


病院という涙を流す場


病院での診察の待ち時間に
クライマックスに近づいた小説 『永遠の0 (講談社文庫)』 を読んでいると
不覚にも涙が溢れ出しそうになり、必死で我慢しました。

院内で泣くと周りの人にどう思われるかと我に返り、小説を味わうどころではなくなってしまいました。

我に返って思ったのは
病院という場では、いろんな涙があるだろう、ということです。

患者さんの涙やその家族の涙、医療者の涙 ・・・。

いろんな人がいろんな涙を流す場だからこそ
病院は、「誰にとっても優しい場所」であってほしいです。

そんなことを思いながら
私自身は、これからも医療現場で働く人のよりよいコミュニケーションのお手伝いを
しっかりとやっていこうと思います。

ご存知かと思いますが、『永遠の0』は、病院の話でも病気の小説でもありません。

クライマックスシーンは、もう一度じっくり読み直して、心置きなく泣きますね~(*^-^*)

※この記事は、2013年5月16日 facebook投稿記事を加筆したものです
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『医療現場で働く人のコーチング』の原点となった総合病院にて


今日は、以前コーチング研修やアサーション研修を担当させていただいていた総合病院で
本年度の研修の打ち合わせでした。
すでに60回ぐらい通った場所ではありますが
2,3年ぶりの再訪は、懐かしくもあり、新鮮でもありました。
研修だけでなく、100名近くの看護職の方々の個人コーチングも担当し
私にとって、『医療現場で働くひとのコーチング』の原点となった
また、多くを学ばせていただいた、育てていただいた病院でもあります。
数年ぶりに、また研修を担当できることが本当にうれしくて張り切っています!
初心を忘れず、精一杯、努めたいと思います。
写真は病院前の公園です。桜の季節がいちばん美しいです。
終わった後なのが残念です~~
※この記事は、2013年4月22日 facebook投稿記事を加筆したものです
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看護師さんの世界の広がり


今日の読売新聞に目を通すと
フィリピン女性が、看護師国家試験に合格した写真入り記事が目に飛び込んできました。
読売ONLINE版 ⇒ 『看護師挑戦 フィリピン女性に合格の春』
新聞では、今、大阪の病院で、いきいきと働く女性の姿が掲載されていて
3年間、看護助手として働きながら、猛烈に勉強した様子が伝わってきました。
この女性が、日本で合格の桜の春を迎えられて、本当によかった、と思い、
と新聞紙に向かって、思わず、「おめでとう!」と言いそうになりました。
日本語という大きな壁を乗り越えて
晴れて、この日本で、看護師として働く彼女の笑顔に、清々しい気持ちになりました。
看護の世界も、国境の無い、大きな世界へと広がり始めているように感じます。
コーチングやコミュニケーションを通じて、これからも、看護師さんたちと関わっていく私自身、
個々の看護師さん、ひとつの病院内の組織としてだけでなく、地域社会、日本国内、
世界的視野・・・さまざまな視点を持つことの大切さを考えさせられました。
看護師さんたちが主体的によりよく働くためのお役に立てるよう
ともに成長していけるよう、磨きをかけていこうという気持ちがますます強まりました。
看護師さんたちの笑顔を想像しながら、軽やかに、地道に、努力したいと思います!


医療者への安心感


先週は、少し体調を崩していました。
皆さんも、春先は、体調にじゅうぶん気をつけてくださいね。
この症状は、何科を受診すればいいのだろう?と考えて、まずは内科を受診しました。
内科受診後、皮膚科にかかる必要があることもわかり、皮膚科も受診しました。
両方とも近くのクリニックです。
どちらのクリニックでも、安心して医療を受けられました。
私の言う「安心」とは、いくつかあります。
どちらのドクターも、きちんと話を聞いてくれて、向き合ってくれます。
辛い症状に対して共感的で、こちらの気持ちに自然な距離感で寄り添ってくれます。
親身になってくれているのが伝わってきます。
私にとっては、“治療”してくれる存在であり、“ケア”してくれる存在でもあります。
「医療は、人と人とのかかわり」 
あらためて思いました。
処方された薬のおかげもあり、順調に回復しています。
回復につながる一番は、やはり医療者に対する安心感です。
医療にはいろんな側面がありますが
こうして安心して医療を受けられることの有難さを実感しています。
今回の体調不良では、他にもいろいろ考えることができました。
いつもと違う体験は、本当に貴重です。
それに
体調が悪ければ、何の困難もなく、医療を受けられる。
これほど、こんな貴重なことはありません。
だからこそ
私は、これからも、医療現場で働くひとを心からサポートしていきたいのです!!

関連記事:『さいだねからの手紙』もご覧ください。
“医療の現場で働くということ ~一般人の視点~”
       ↓↓ 
http://blog.livedoor.jp/saidane/archives/24951186.html


“考え方” ・ “行動” 、プラス “感情”


看護師さん対象のコーチング研修を多くさせていただいています。
なんとなく感じながらも、よく見えていなかったことが、
6年ほど前、看護職の方から頂いた看護関連の書籍を、今一度読み直し、明確になりました。
感情と看護―人とのかかわりを職業とすることの意味 (シリーズ ケアをひらく)
研修のなかでも
“感情” をしっかり扱っていくことが、今後いっそう重要になってくると感じています。
“考え方” ・ “行動” 、プラス “感情”
看護師さんたちが、よりいきいきと可能性を発揮できる、より良くなるための研修を
真剣に(いつも真剣ですが、さらに絞り出して)つくっていこうと思います。
できることは、まだまだあります! はい!


行動的に!


春が近づいて、徐々に行動的になってきました。
自分が動き出すと、それと連動するかのように
周辺のいろんなことが、思いもよらない形で動き出す、そんな体験をしています。
じっとしていると、何も動かない。
待っていても、何も動かない。
自分が行動すると、環境にも変化が起きます。
環境が変わるから、自分が変わるのではないのです。
意識的に、行動的に!


【参加者の感想】 第4回 主体性を高めるグループ・コーチング ~安心して話せる場づくり~ 


昨年ご好評いただいた【主体性を高めるグループ・コーチング】を
今年も引き続き、2月9日(土)に開催しました。
テーマは、『安心して話せる場づくり』
今回は、医療現場で働く方々、医療に間接的にかかわる方々がお集まりくださいました。
毎回のテーマやその人のタイミングによって、参加いただく方々も違いますが
初対面とは思えないほど、打ち解けた和やかな雰囲気のなか、自然な流れが生まれます。
このグループ・コーチングの軸となる“主体性”と、毎回のそれぞれのテーマが融合して
奥の深い内容になっていくのを毎回実感しています。
ご参加の皆さんの感想をご紹介します。
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○とても自然の流れで、さえぎることなく進むことに感心しました。
自分を見つめたいとも思うし、でも、今とっても充実していることにも気づけました。「これしかない」のではなく、自分でこれを選んだのだと納得していこうと思います。
いろんな立場の方の話を聞いて、いろいろと考えることができました。前回もそうですが、初めての人達の集まりとは思えません。

(女性 50代)

○自由な感覚で話が出来て、流れはgoodです。
仕事のことだけでなく、日常会話をもっと大切にし観察することで、スタッフの変化をしっかりキャッチ(行動・言葉・表情)した安心した会話が出来るように意識します。

(N M様 40代)

○全体の流れは、良かったです。良い質問があり、他の人からの意見を頂き、参考になる。
奥が深く、自分の気持ち・考えを知ることをまず行っていき、少し冷静にキャッチしていきたい。人と人との関係を大切にしていきたい。
グループでの話のなかから、ヒントを頂けた。一方的に講義を受けるのではなく、自分で問題に気づける。

(女性 40代)

○以前、講義を受けさせてもらい、ほんの少し物事を見る視点を広くできているかな・・・と思えるところもありましたが、主体性の高い他の参加者に大いに刺激をいただきました。すごい・・・と思いつつも、まだまだ学べば変わっていけることもできると思い直しました。
“どうしようもない!どうにもならない!という反応を選んでいるのも自分” これを肝に銘じて忘れず過ごしたいです。

(N M様 30代)

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ご参加ありがとうございました。
主体性を高めることに関心をお持ちの方は、なぜか、主体性の高い方ばかりです(笑)
よりいっそう主体性を高めることを選択している方々と一緒に学べる場です。


未熟


大学生のコミュニケーション・トレーニングでの感想のなかに
よく出てくる言葉があります。
「未熟」です。
コミュニケーション・トレーニングでは、
出来ている、わかっている、と思っていたことが、実は、そうではなかった、体験をします。
そこで、未熟な自分に直面します。
未熟ということは、“伸び代”があるということ。
まだまだ成長の余地があるということ。
伸び代とは、可能性のことです。
私も、大学生と同様、自分の「未熟」な部分をしっかり受け止めて
慢心しないよう努めたいと思います。
どうしても、自分には甘くなっちゃうんですよねー。 
いかん、いかん! 気を引き締めて、可能性の伸び代をのばすぞ♪

☆★☆
「未熟」について、別のブログでも書いています。覗いてみてください。
『さいだねからの手紙』 72通目~二人三脚


人間の欲求、生きる根源


先日、ブログ『さいだねからの手紙』~医療現場で働くあなたへ~で
「61通目~余命」という記事をアップしました。
ブログ記事、“余命”についての着想は
山田詠美の著書 『学問 (新潮文庫)』 から得たものです。
今までに読んだ山田詠美の著書は、この1冊、『タイニーストーリーズ』のみ
おそまつなものです。 
今回、この『学問』を読んでみようと思ったのは
あるメルマガの過去記事で紹介されていたのがきっかけです。
いやはや~、秀逸な小説に出会いました。
「性」と「生」のとらえ方が、ぐーんと広がりました。
解放されたような気分です。
読み終わってはじめて、この小説の全体を味わうことができる・・・
なんとも表現し難い余韻のようなものに包まれます。
登場人物は、人間の欲求を象徴しているのだと思いました。
主人公の仁美は、「性欲」
千穂は、「睡眠欲」
無量は、「食欲」
食欲・睡眠欲・性欲は、人間の三大欲求。
そして、「この世界、ぜーんぶ、おれのもんにすること」と両手を広げて夢を語った
心太に関しては、マズローの欲求段階説をイメージしました。
心太は、「マズローの欲求の5段階すべて」を包括しているように感じました。
人間の欲求が、舞台の田舎町の風景とともに、流れるように美しい文章で表現されています。
ここには、人間の生きる根源の「学問」が描かれています。
読み返したくなる1冊になりそうです。


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