学びコラム

考えるとは


池田晶子の本に出会ったのは、つい最近のこと。
図書館の返却本の棚にあった 『人生のほんとう』 に出会ったのがきっかけです。
一見敷居が高く感じる 『哲学』 を、
わかりやすい言葉で語っている講演の記録を本にまとめたものです。
とても面白く、世界や事象のとらえ方がぐんと広がる体験をしました。
続いて、読んだ本は、 『14歳からの哲学 考えるための教科書』 です。
14歳という年齢は、とーっくに過ぎている私でも、とても興味深く、面白く読めました。
読んで理解できない=面白くない、とか、答えがある=内容がある、
という考え方の人もいるかもしれません。
そういう人には、消化不良の、満足度の低い本、ということになるのかもしれません。
私にとっては、「考える」ことについて、深く考える入口に立ったかの感覚です。
それは、答えを得るための考えるではなく、物事のうわべを考えるのでもなく、
うわべの奥にある根源的な部分に、問いを立てて、考えるのです。
ここでの「考える」は、難しいことから逃げないことも含まれていて、
それが、哲学での「考える」姿勢なのではないかと思います。
この暑くて長い夏、何もかも止まってしまいそうになりますが、
こんなときだからこそ、池田晶子の本に出会ったのだと考えて、考えてみます!!


ストレス・マネジメント研修


先日、中小規模病院ネットワーク中河内様主催の
ストレス・マネジメント研修を担当させていただきました。
厚労省の調査でも、仕事にストレスを感じている人が多く、
その中で最も大きい要因は、人間関係にあります。
今回は、『人間関係』に焦点をあて、人との関係、事柄のとらえ方の領域を広げる
数種類のコミュニケーション・ワークを行いました。
研修が進むにつれて、皆さんの気持ちがやわらかくなってきているのを感じました。
柔らかな笑顔、元気な笑い声、涙ぐむ姿も見られ、
皆さんそれぞれに、何かしら得ていただけた様子でした。
ストレスを軽くする方法を学ぶながら、
いま、ここで、この場で、ストレスを軽くすることに重点を置いています。
明日からとか、いつかではなく、“今”を大切にした研修を心がけています。

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期限を決める


先日、大阪府下のある医療施設ネットワークでの新人研修を担当しました。
テーマは、『ストレス・マネジメント』
私は医療者でもなく、医療機関で働いたこともありませんが、
仕事は違っても、ストレスに関しては、共通する部分がたくさんあるはずです。
ホテルに入社した二十数年前に、タイムスリップし(もちろん、気持ちだけ)、
当時の私自身を客観的に見てみました。
そして、当時の私の体験談を織り交ぜ、それを呼び水にして、
参加者にも体験を話してもらう時間をたっぷりとり、
参加者どうし互いに共感したり、考え方を広げたりする研修となりました。
当時を振り返ってみて気づいたことは、
ストレスレベルの高い状態から抜け出るとき、私は、いつも「期限を決めていた」ということです。
初めの配属先では、「この部署で1年間がんばってみよう」と決めました。
無意識に設定した期限ですが、
期限を決めることで、仕事のとらえ方や気持ちが前向きになり、
楽ではないけれど、楽しく働く小さな工夫をするようになったのを憶えています。
現在のコーチングの仕事でも、独立したばかりの頃は、
期限を決めることで、前進できた経験があります。
闇雲に期限を決めればよいというものでもなく、
必要なときに自然と、決めていたように思います。
期限を決めることは大事です。
また、期限にこだわらないことも大事です。
そのとき、私たちは、ちゃんと選ぶようにできています。


何とかなると思っているから、何も起きない


“大事件”と呼べるような出来事は、私には、ほとんど起きません。
どうしてなんだろう?と思い巡らせてみると、
「どんなときも、何とかなる」
と信じているからだと思います。
「何とかなる」、そう思っているから、何も起きないのです。
「何とかなると思っているから、何も起きない」
・・・これは「出来事」の捉え方も関係していると思います。
ひとつの出来事、小さな出来事を、クローズアップして捉えないようにしています。
小さな黒い点を、顕微鏡で拡大して、
黒い点だったと分からないくらい黒一色で覆ってしまうと、
はい、あっという間に「大事件」の出来上がりです。
意識しているのは、感情を自動操縦にして反応しない、ということです。
反応してしまうと、その事にとらわれ、その出来事が、どんどん大きくなっていくからです。
出来事に対する自分の反応を意識することが大事です。
反応しないようにするのではなくて、意識的に、どう反応するのかを選びます。
そうすると、結果的に、何も起きない。
大したことは、起きないのです。
これは、らくちん。


【参加者の感想】 第2回 主体性を高めるグループ・コーチング ~相手のことを理解する~ 


6月9日(土)、【第2回 主体性を高めるグループ・コーチング】を開催しました。
今回のテーマは、『相手のことを理解する』でした。
相手や自分の感情の外在化や、感情の本質 “愛”について、
参加者全員が思ったことを口に出し、言葉を重ねながら深めていきました。
参加の皆さんの感想です。
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○相手を理解するにも、「自分」に目を向けることが必要なのだとわかった。いつも目先のことだけに気をとられ、「相手」となったら、相手ばかりに気をとられている自分がいるなと思いました。もっと自分を好きになることから始めようと思います。

(I.M様 40代)

○メンバーの話をきくことができ、自分の意見も話すことができて、よかったと思います。参加前までは、日々の出来事にただ反応していただけだったと感じました。これからは、一つひとつの出来事に対して、選択して反応できるように考えていきたいです。

(女性 30代)

○ゆっくり進んでいくので、わからないことがそのまま過ぎていくことがなく、一つひとつ納得できることが多かった。
私が今、何を苦手としているのか、など少し考えることができた。私自身の感情の見方ってこうだったなと改めて思い出した。
しんどい時に、もう少しはやく自分の状況や感情を客観視できるように今日のグループ・コーチングをきっかけに冷静になりたい。

(中嶋美保様)

○時間を気にすることなく、スムーズに楽しく参加できました。いろんな世界(職業・立場)の人に出会い、いろんな考え方を聞けて、自分が狭い世界で物事を見ていることに気づきました。でも、その世界を愛して大好きだということにも気づきました。

(女性 50代)

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ご参加ありがとうございました。
次回は、9月開催予定です。


ネガティブ思考


コーチングをしていると、よく思うことがあります。
ネガティブ思考の人はいるけれど、
その人自身がネガティブな人なんて、一人も存在しない、
ということです。
ネガティブな人とは、「ネガティブな思考にはまっている状態」の人であって、
決して、その人の存在がネガティブなのではありません。
どういうふうに生きていけばよいのか、わからない
自信がない
モチベーションが上がらない
楽しいことなんてひとつもない
ネガティブ思考状態のときは、
ネガティブな考えが、見事なまでに数珠繋ぎに出てきます。
どんどん数珠繋ぎに話していって、話して話して・・・
すると、自分のことに気づき始めます。
負けず嫌いな性格
最後まで粘り強くやり通す
人と関わるのが好き
ネガティブ思考がフィルターとなって、フィルターを通った後に出てくるものは、
ありのままの自分を認める思考、自己肯定感です。
自分の中にある考え(ネガティブであろうと、ポジティブであろうと)を話すことで、
人は、主体的になっていきます。
主体的になると、自分に責任を引き寄せます。
自分自身に責任を持つと、“本当の”選択と行動をします。
ネガティブ思考は、主体性を高める大事な要素のひとつだと思います。
ある一面を切り取って、ネガティブ思考の状態はあっても、
ネガティブな人なんて、いないのです。


自分で映す鏡


先日、久しぶりに歯医者さんへ行って来ました。
奥歯に小さな黒い部分を見つけて、もしや虫歯では~?
レントゲンと診察で、虫歯は無いとのこと。ホッ。
奥歯の黒い部分は、歯石でした。
今回の受診で、
自分では、しているつもりの歯磨きが、できていないことが分かりました。
上下の奥歯4本が、まったく磨けていなかったのです! ガ~ン!!
一番奥の手前の歯までは、磨きすぎぐらい磨いているのに、
上下奥歯4本は、存在しないかのように、磨いていなかったのです。
今は、意識して、いちばん奥の歯も磨いています。
しかし、今までどおりに磨くと、歯ブラシがいちばん奥まで届かないので、
歯ブラシをぐいっと奥まで差し込んで、違和感たっぷりで磨いています。
習慣になるまで、違和感のなくなる日まで、地道に続けます。。。はい。
もうひとつ、衝撃的だったのは、
左上奥に親知らずがあって、右と左の歯の数が違う、ということでした。
舌で触ってみると、確かに左のほうが1本多いです。
今までまったく気づかなかった新事実。
やはり、たまには(できれば定期的に)、専門家に診てもらって、
専門家に鏡となってもらい、自分の状態を確認することの大切さをしみじみ実感しました。
自分で映す鏡では、自分の体にもかかわらず、客観的に観察しきれないものですね。
自分の見たいようにしか見ていないのですから。。。
そして、晴れて、私の歯のファミリー入りを果たした奥歯4本、
これからは、大事にケアしていきたいと思います。
今までの分も、・・・これからも、お世話になります。


成長


成長には、いくつかの種類があるように思います。
ひとつは、
子どもから大人への成長です。
それは、体の成長や、スポンジのように新しいことを吸収する成長。
身長が伸びるように、上へ上へと伸びて成長します。
30歳代ぐらいまでは、上方に伸びていく感覚が私にはありました。
40歳代に入って、
もうひとつ別の成長を感じるようになりました。
それは、上へ伸びていく成長ではなく、空間を満たしていく、横に伸びていく成長です。
子どもの頃のように、新しいものを吸収して伸びるのとはまた違い、
今までの経験の蓄積からの考え方や物事の捉え方が、他の考え方や捉え方と融合したり、
古い考え方を手放して、新しい考え方に持ち替えたりと、
自分の考え方・捉え方が、やわらかく広がっていく成長です。
高みを目指して成長するだけが成長ではなく、
自分のまわりにも目を向けて、横に広がって伸びていくのも成長だと思います。
しっかりと根を張り、自分にくつろぎながら、隅々まで、成長していく感覚です。
人生あと半分。
今日は、成長について、少しだけ成長した自分がいます。


好きなことをする


携帯電話の手続きのため、ショップに行きました。
担当してくれたスタッフと、スマートフォンの話になりました。
彼は今までに、10機種ぐらい機種を変えて使ってみたそうです。
もちろん、お客様に説明するため、というのもありますが、
彼自身、携帯が好きだからだそうです。
「好きなことを仕事にされてるんですね。いいですねー」
と私が言うと、
しみじみと彼の口から出た言葉は、
「好きでないと続かない仕事です」

好きなことをする。
とても大切なことです。
好きな仕事をしていると、仕事だという感覚がなくなります。
仕事の中に、好きなことを発見すると楽しくやりがいを感じます。
好きなことを(仕事に)している人と接すると、こちらも気分が良くなります。

好きなことをする自分に躊躇せず、好きなことをやり続ける。
好きでないことをやり続けるより、チャレンジだと思います。


第2回 主体性を高めるグループ・コーチング ~相手のことを理解する~


“主体性”を軸に、さまざまな視点から、人間関係やコミュニケーションについての
考え方やあり方の領域を広げていくグループ・コーチングです。
今回のテーマは、『相手のことを理解する』です。
私たちは、他者との関係がうまくいっているとき、お互いに理解しあえていると感じます。
もちろん、うまくいかないときもあります。
そんなとき、私たちは、“相手に自分のことを理解されていない”と感じます。
裏を返せば、相手も、“あなたに自分のことを理解されていない”と感じているのではないでしょうか。
私たちは、“相手に理解してもらおう”と相手の考え方や行動が変わるのを期待しがちです。
しかし、主体性の高い人は、相手のことを理解しようとします。
その積み重ねが、良好な人間関係へとつながります。
相手を理解するためのトピックや、人生をより豊かにするためのエッセンスを織り交ぜながら、
少人数で、ゆったりじっくり、楽しくあたたかく、他者と自分に向き合います。
主体的に生きることは、人間関係を築く土台となり、あなたの人生に豊かさをもたらします~
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【日  時】  2012年6月9日(土) 13:30~16:30 (13:15開場)
【参加費】  5,000円   
【会 場】  ドーンセンター 4F 小会議室4  大阪市中央区大手前1-3-49 
       京阪【天満橋駅】下車。1番出口より東へ約350m
       地下鉄谷町線【天満橋駅】下車。1番出口より東へ約350m
       JR東西線【大阪城北詰駅】下車。2番出口より土佐堀通り沿いに西へ約550m 
       http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
【定 員】   6名 (定員になり次第締め切り) ※残席2名
【お申込み】 セミナー予約フォームからどうぞ
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