2008年

コミュニケーションと睡眠時間


先日、テレビで観たのですが、
『ロング・スリーパー』と 『ショート・スリーパー』という区分けがあるそうです。
睡眠が9時間以上の人をロング・スリーパー、
睡眠が6時間以下の人をショート・スリーパーと呼ぶそうです。
ロング・スリーパーは、アインシュタインや(ゲゲゲの鬼太郎の)水木しげる、
ショート・スリーパーは、ヒトラーやJ・F・ケネディ。
ロング・スリーパーの特徴は、クリエイティブな人。
ショート・スリーパーの特徴は、外交的で精力的に仕事をこなすタイプ。
今でいうと、ワタミの渡邉社長は、朝5時起きのショート・スリーパーで、
ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊さんは、11時間睡眠のロング・スリーパーです。
なるほど納得です。
発揮する能力の違いで、睡眠時間が変わってくるのか?
睡眠時間の違いで、発揮する能力が違ってくるのか?
どちらにしても、睡眠時間と発揮する能力は密接に関係しているようです。
ということは、睡眠時間によって、コミュニケーションの傾向も違ってくるのでは?
というのが、私の疑問です。
外側に表れるコミュニケーションに違いがありそうです。
ショート・スリーパーは、人とのコミュニケーションのスピードがはやい。
ロング・スリーパーは、人とのコミュニケーションのスピードがゆっくり。
調べたわけではなく、私の受けた印象です。
コミュニケーションと睡眠時間の関係に興味がわいてきました。
みなさんは、クリエイティブ派?外交派?
まわりの人はどうでしょう?
睡眠時間を聞くだけで、タイプがわかるかも。
睡眠時間を聞くだけで、コミュニケーションが広がりそうです。
※「さいだねブログ」では、同じテーマを別の視点で書いています。
  お時間ありましたら、こちらもご覧ください。
   http://d.hatena.ne.jp/saidane/20080206/p1


日本画家・堀文子


ホルトの木の下で』という本を読みました。
以前、新日曜美術館でも紹介されていた日本画家の堀文子の自叙伝です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2007/0916/index.html
関東大震災、第二次世界大戦を経験し、海外に移住、世界を放浪し、
さまざまな人々と出会い、89歳の今も絵を描き続けている芸術家です。
自分の心や信念に従って生きてきた人だなと思います。
大正・昭和・平成。
3つの時代を、流されるままに生きてきた人ではないのに、
肩肘張った感じがまったくないのが爽快です。
堀文子という人は、今も少女のような好奇心を持ち続けています。
いきものたちの命を見つめ、彼女は、今日も新しい発見をしています。
いくつになっても成長できる。
成長し続けるも止めるも、自分。
堀文子の 『ホルトの木の下で』は、自分の未来に希望を与えてくれる一冊でした。
89歳の私は何をしているんだろう。
楽しみでしょうがない!


星野リゾート すべてに貫くポリシー


星野リゾートの人材採用ページを見てみました。
採用情報のページに入る前に、このようなインパクトの強いページが用意されています。
星野リゾート採用サイト → http://recruit.hoshinoresort.com/index.html
「喫煙者は採用しない」
企業姿勢がダイレクトに示されています。
“YES”とクリックすると、喫煙者を採用しない理由が明確に説明されています。
どれも納得の理由です。
かと言って、強硬な姿勢でもなく、
たばこを断つことを誓約すれば問題なしです。
自分で考え、自分で判断し、自分で行動する人材。
星野リゾートの必要とする人材を明確に打ち出しています。
人材像は、誰が見てもはっきり伝わるでしょう。
裏を返せば、対象外の人材が集まって来ない。
採用面接など、採用に割く時間も無駄にかけなくてすみます。
人材というソフト面に対して、採用の仕組み(ハード面)が効率的に構築されています。
スタッフの一日の仕事も掲載されています。
9時5時の生活を望む人は、はっきり言って無理でしょう。
やる気のある、向上心のある、本気の人だけを採用対象としている、
とダイレクトに伝わってきます。
採用に限らず、お客様へのサービス、環境への取り組みなど、
すべてにおいて明確なポリシーが貫かれています。


美の壺 ~屏風と人


アート好きな私は、NHK 『美の壺』もお気に入り番組のひとつです。
この番組は、毎回、壱のツボ、弐のツボ、参のツボ、というふうに
3つの切り口から、鑑賞法を紹介しています。
この番組の切り口は、物事を見る時の視点の増やし方を、私に伝授してくれています。
日常生活で目にする物事を、いろんな切り口(視点)で捉える訓練にもなります。
それが、コーチとしての筋力アップにもつながっていると思います。
もちろん、部下やお客さま、まわりの人とのコミュニケーション力アップにもつながるでしょう。
先日のテーマは、“屏風”。
「弐のツボ◇折り曲げて立てることを前提に描かれている」 では、
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20080125.html
絵を見る上で大切なのは視点だ、とのこと。 
屏風絵は、折り曲げて立てることによって、立体的に見える。
見る者の座る位置によって、描かれているものの印象がまったく違って見える。
右側から見ると、川が流れている、その流れを目で追うことができます。
一方、左側から見ると、川岸の樹木や茂みに生命力を感じます。
大切なのは視点。
このことは、“人”でも同じことが言えるのではないでしょうか。
人を、ある視点からのみ見ていると、その視点からの印象のその人しか見えません。
自分が立ち居地を変えて、その人を見ると、違った側面が見えてきます。
今まで見えていなかった(見ようとしていなかった)その人らしさが、立体的に見え始めます。
人が作り出した屏風。
その屏風には、私たち人間の姿が反映されているようにも、宿っているようにも受け取れます。
屏風をつくった人は、屏風自体に、人を見ていたのでしょうか。
屏風も人も、見る側の立ち居地やコミュニケーションのとり方で、
より深く知ることも、より深くかかわることもできるようになっている。
屏風も人も、立体的にそこに立っていてくれるのですから。
あなたが位置を少し変えるだけ。
つくづく感じます。
アートも人も、なかなか深い・・・。
だから、興味が尽きないのです。


コミュニケーションと時間


今年に入ってのある日、10年ぶり再会の友人と食事をし、
また別の日、20年ぶり再会の友人とも食事をしました。
10年ぶりの友人は、前職の同僚。
20年ぶりの友人は、高校の陸上部仲間。
久しぶりに会うのは、ワクワクする気持ちと、少しばかりのドキドキ感。
楽しみな気持ち(ワクワク)と緊張感(ドキドキ)。これはセットですね。
会った瞬間、10年ぶりだろうが、20年ぶりだろうが、まったく関係なくなります。
ちょっと会ってなかっただけのように、話が弾みます。
話が弾むだけでなく、会話に深みもあります。(お互い大人になった証拠)
コミュニケーションに、会わなかった時間のブランクは関係ないということ。
一緒に過ごした時間があるから。
時間だけでなく、その時々、気持ちも一緒に過ごしたから。
同じ体験を共有し、お互いに共感できるから。
そこには、安心感があります。
お互いにどこかでつながっているという安心と信頼。
お互いの人生は、それぞれの一本の別々の道だけれど、以前どこかの地点で交わり、
つながった瞬間や、ともに過ごした瞬間がある。
そのつながりを大事にコミュニケーションすると、時間も距離も関係なくなります。
ふたりして、同じことを、私に気づかせてくれました。 
別々に会ってるのに。
さすがです。
やはり私の友達です。やってくれます。


さんまの爆笑☆睡眠トーク 


ほぼ日刊イトイ新聞。
久しぶりにのぞいてみたら、おもしろいのがありました!
ほぼ日の睡眠論 『さんまシステム』です。
http://www.1101.com/suimin/samma/index.html
寝ない人、さんまのインタビューが連載されています。
さんまの “クワー(笑)”が文字になると、これまた笑えます。
今日のジミーちゃんの話、おもしろすぎる!
睡眠という切り口だけでも、さんまの影響力は大きいのだなと思いました。
他の芸人さんがマネをして寝ないで、たいへんな目に遭っている・・・これも笑いになる。
生きてるだけで、まるもうけ。
だから、寝なくても大丈夫なのかも。


映画 『アース』とバックミンスター・フラー


先週、ドキュメンタリー映画『アース』を観に行きました。
http://earth.gyao.jp/ ※音が出ます
最近では、NHK『プラネットアース』は欠かさず観ましたし、
古くは、『野生の王国』も毎週楽しみにしていました。(ワシやタカの鳥シリーズは特に!)
子どもの頃から、生き物や自然が大好きな私にとって、
『アース』に登場する生物も自然も、自分とまったく関係ない存在とは思えないのです。
他の生物より、人間のほうが優れているなんて思えません。
他の生物がいるから、私たちは生きていける。
なにひとつとして無関係ではない。
私たち人間の行為の犠牲になっているのは他の生物だ、ということを、
この映画を観てかみしめてほしい。。。
この映画を観終わって、
私がかみしめたのは、バックミンスター・フラーの言葉でした。
  「人類とは、この星で、
   時間を口にし、生活の糧を稼がなくてはいけないと信じている唯一の生物だ」
人類は今、眼を覚まさないと、本当に取り返しのつかないことになる。
心の底からそう感じました。


東京電力元会長 平岩外四氏の言葉


年末に録画していた 『あの人に会いたいスペシャル』を観ました。
『あの人に会いたい』については、以前、日々これ好日でも書きました。
http://www.a-relation.com/diary/2007/04/post_183.html
今回は、2007年に亡くなられた著名人たちの特集でした。
どの人の言葉も紹介したいくらい心に残っていますが、
なかでも、東京電力元会長 平岩外四氏の言葉が特に心に響きました。

組織がだんだん大きくなってくると、その組織の中に、自分の個性というものは
埋没してしまう。
そうすると、組織が動いてしまって、責任を取る者が誰もいなくなってしまう。
無責任体制ができてしまう。それは、あっちゃぁならない。
組織が人を動かすような組織は、おそらく衰退していってしまう。
しかし、人が組織を動かしているような組織は、どんどん発展していきますよね。

自分が埋没していく感覚、よくわかります。
会社員時代、自分という人間の存在が薄れていく危機感にも近い感覚は常に持っていました。
見たくなくても聞きたくなくても入ってくる、日常の一部と化している、企業の謝罪会見。
誰が誰に対して、謝罪しているのかよくわからない。
誰かが責任を取っているとは感じない。
平岩外四氏の言うとおり、衰退していく組織(企業)の姿なのかもしれません。
人が組織を動かしている、人の姿が見える組織(企業)には、未来が開けているのでしょう。
一人ひとりが、組織に埋没してしまうことなく、その人の強みや個性を発揮し、
いきいきと生きていくサポートをする。
これがコーチである私の役割。
肝に銘じ、今年も前進!


過去最高の幸福


ある新年会に出席しました。
簡単に近況など自己紹介、そして、始まる前に引いた紙の色ごとに話すテーマが違う、
という趣向が凝らされていました。
2008年の誓い
私だけが知っている私の秘密
過去最高の失敗
過去最高の幸福
子供の頃の私
過去最大の出来事
私の自慢・・・
全部思い出せませんが、たくさんののテーマ(お題)がありました。
私が引いたテーマは、「過去最高の幸福」でした。
う~ん、カコサイコウノコウフク、、、  (何故、カタカナなんだ??)
私にとって大切なテーマかもしれないと思いながら、過去から現在を一気に振り返りました。
今、幸福だと感じている自分がいます。
コーチングで、クライアントさんの思考や感情、行動の変化に立ち会うことができる。
うれしいことも辛いことも分かち合える。
人間のうちにある、本来持っている力のすばらしさを実感できる幸福に感謝します。
究極、過去最高の幸福は何か?と問われるならば・・・
その瞬間はまったく記憶にないけれど、
この世に生まれてきたことが私の過去最高の幸福、かな。


いけばな展で私が観たもの


IMG_0426.JPG
いけばな展を観に行ってきました。
目的はふたつありました。
ひとつは、学生時代から華道を続けている友人の作品を観る。
もうひとつは、私には縁のなかった未知の世界をのぞいてみる。
会場はいくつかに別れていて、メイン会場は劇場型のホールをうまく利用していました。
ホールに入ると、上から全体として鑑賞できます。
座席間の通路の階段を下りて行くと、角度が絶えず変わるので、一段一段違って見えます。
途中で、席に座って鑑賞することもできます。
間近では、個々に作品を鑑賞できます。
ステージ上の作品は、下から見上げる角度でも鑑賞できます。
こういうふうに空間を活かした鑑賞方法もおもしろいなと思いました。
友人の作品も素敵でした。
シンプルな凛とした美しさ。
観る側には、無駄のない美しさ、上品さが伝わってきます。
友人曰く、「シンプルなものほど難しいねん」
誤魔化しが効かないということか・・・。
友人は事もなげに言います。
「学生時代から数十年これだけはずっと続いてる。一生続けていくと思うよ」
華道という私にとっての未知の世界が見せてくれたのは、
友人の大切にしている生き方でした。


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