学びコラム

子どもの好奇心


2歳半の甥が今夢中になっているもの。
それは、私が生まれる前にテレビ放映されていた『ウルトラQ>』です。
ウルトラQ コレクターズBOX (初回限定生産)
甥の母である私の妹は、息子のハイ・テンションな姿を見ながら、ポロリ。
「必要なこと覚えてくれたらいいのに」
妹のこの気持ち、理解できます。
それとは逆に、
ウルトラQが今の甥っ子にとって必要なことで、好奇心いっぱいなこと。
好奇心のあることが、この子に大切なことなのだろうと感じました。
私たち大人が必要だと思うことは、
今、この瞬間を生きる子どもにとって必要でないことが多いように感じます。
大人も子どもも、無限の可能性をもった存在です。
しかし、いろんなことに興味と好奇心を無限に持てる幼児期は、
特に大切なのではないでしょうか。
成長するにつれて、少しずつ少しずつ、否応なく制限が増してきます。
何色にも染まっていない、透明な子どもの好奇心は、今この瞬間を生きている証です。
子どもの好奇心は、無限の可能性を秘めた宝箱。


ビリーズ・ブートキャンプ 継続は力なり


研修中に話題にのぼるぐらい、研修先の皆さんも興味をもっていたり、挑戦していたりする、
話題の 『ビリーズ・ブートキャンプ』に私もチャレンジしてみました。
私の場合、このエクササイズを続けると確実に体重が増えると思いました。
筋肉がつきやすい体質です。ジョギングで2kg増えましたから。
腹筋割れるかもしれません。
初っ端から、私の体質のことに話がずれてしまいました。
ヨイショッと、軌道修正。
ビリーズ・ブートキャンプの基本編。
確かに今までにはない、奇抜な運動が興味を引きます。
このエクササイズの核になるものに焦点を当てると、
そこに見えてくるものは、いたってシンプルです。
ひと言で表現すると、“継続は力なり”。
ひとつひとつのエクササイズを一連の動きにしてしまっています。
休むことなく、継続する。
これが短期間でもダイエットできる要素のひとつなのではないかと思いました。
継続するための仕掛けの数々。
何といっても、ビリーのやる気にさせる言葉のシャワー。
「俺について来い!」と言われると、ついて行く!がんばる!
「君ならできる!」と言われると、私はできる!がんばる!
自分も入隊した気分になります。
「Can it ! Can it ! Can it ! Done it ! Done it ! Done it ! 」
ビリーの意識改革の言葉のシャワーをたっぷり浴びます。
また、画面には、ビリーの後方に、チャレンジしている普通の人たちも映っているので、
一人じゃなく、みんなと一緒にがんばっている感覚に陥ります。
そして、ビリーの斜め後ろ横には、弟子らしき女性の引き締まったボディ、
しっかり割れた腹筋が、必ず視野に入るようになっています。
続けると、あなたもこうなれますよ。
目指す理想の体型も、目の前に用意されています。
心理的なポイントを押さえたDVDエクササイズです。
他の事柄でも同じことが言えるのではないでしょうか。
初めはうまくできなかった仕事も、日々繰り返していくと身につきいてきます。
完全にマスターすると、応用して仕事の範囲を広げることもできます。
人間関係もちょっとぎこちなくなったら、はい、そこで終わり。
断ち切ってしまうと、お互いの溝は広がるばかりです。
常にコミュニケーションをとり続けることで、溝を埋めることも、橋をかけることもできます。
何事もモノにしたければ、継続すること。
継続は力なり。
王道であり、いちばんの近道であるのかもしれません。


サービスは流れの中にあり、その瞬間にあり、奥深いもの


私のメンター・コーチとランチをしていた時の出来事。
パスタを食べ終わったけれど、パンがまだ残っている状態。
パンにパスタソースをつけて食べていました。
話しながら食べているので、手が止まることもあります。
その瞬間にパスタ皿を下げられてしまいました。
メンター・コーチは、
「ひと言、声かけてくれたらいいのにね」
そうなんです。
「空いたお皿を、お下げしてよろしいですか?」
このひと言がないのです。
私の好きなものに例えると、
美術館で、まさに鑑賞している絵画を、目前でさっさと外して持って行かれるようなもの。
映画館で映画の本編が終わり、エンドロールの途中で場内が明るくなり、
席の入れ替えで追い出されるようなもの。
美術館や映画館でこんなことあり得ない。
食事は、食べている時だけが食事じゃない。
サービスは、どこからどこまでと区切るものでもない。
そのテーブルに載っているものは、そのテーブルのお客さまのものです。
ひと言添えて確認する。
当たり前のことをするだけ。
当たり前でシンプルなことを大切にし、着実に積み上げていく。
そうすると、サービスとはどんなものか?
あなたの答えが見つかるのではないでしょうか。
サービスは平面的でも、直線的でもない。
サービスは流れの中にあり、その瞬間にあり、奥深いもの。


あなたの中の豊かさ


コーチングを通じて、私が伝えたいことのひとつに、
「あなたはすでに豊かである」
ということが挙げられます。
コーチをつける人は、よりよくなりたいという向上心を持っています。
この『向上心』という“心”はとても大切なものです。
しかし、この向上心を、「不足している自分」+「向上心」 というふうに、
足りていない自分を埋めるものとして位置づけていませんか?
私の位置づけは、「今の自分」+「向上心」
「今の自分」 はどんな存在なのか?
私たちは、「すでに豊かな」存在なのです。
目標を持てるという、その心が豊かです。
そのために、コーチをつける行動そのものが豊かです。
なんでも話せる友達がいる豊かさ。
本を読んで感動できる豊かさ。
ご飯を食べておいしいと感じる豊かさ。
何気ない日常に、自分を見出す豊かさ。
仕事をしている自分も豊かです。
これしか自分にできる仕事はない、と思うのでなく、
この仕事ができている、この仕事をしている自分がいる。
これって豊かだよね、と。
自分の持っている豊かさを挙げてみましょう。数えてみましょう。
足りない、できていないものを数える前に。
私たちは、たくさんの豊かさを持っているのです。
自分の豊かさを理解した上での向上心は、揺るぎないパワフル・マインドとなるでしょう。


無限の可能性


「人には無限の可能性がある」
コーチングでの基本的な考え方のひとつです。
私自身は未来志向がとても強い傾向にあるので、
この考え方をはじめて聞いた時、自分の未来が一気に広がりました。
とても勇気づけられました。
反対に、目の前にある物事に、コツコツと着実に取り組んでいくのが
得意な人の中には、不安を感じる人もいるかもしれません。
(一概には言えません。あくまでも例えとして)
目に見えない可能性、その可能性に輪をかけて、無限である、と言われても、
「はい、そうですか。そうですね」とならない気持ちもよくわかります。
そういう場合、
「人には無限の可能性がある」 を別の観点で捉えてみてはいかがでしょう。
そうすると、このように言えるのではないでしょうか。
「可能性に制限をかけるのは自分自身である」
“無限” を “有限”にしてしまうのは自分自身以外の何者でもない。
○○することは、私には無理だ。
△△しても、失敗するにちがいない。
言い換えてみると、
○○にチャレンジしてみよう!
△△して失敗しても、命まで取られるわけじゃない!(言いすぎ?)
こういうふうに考えてみてはいかがでしょう。
可能性を生かすも殺すも、あなた次第。


意識の方向


ある企業での長期間に渡るコーチング研修がもうすぐスタートします。
研修のイメージを膨らませるために参考にさせてもらおうと、
ある大学のコーチング自主ゼミを見学に行ってきました。
(結局、参加しました)
クライアント役の学生さんは、大勢が見ている中でも
意識が自然と内側に入っていきます。
コーチの意識がコーチ自身の内側に向いている。
それはコーチングではなくなります。
クライアントの意識が、しっかりクライアント自身の内側に向き、
内面にアクセスできる状態にある。
これがコーチングです。
そういう場をつくることの大切さを、コーチとして再認識しました。


そのままにしておかない


最近、コーチングの勉強会に参加する回数がめっきり減っていることに気づきました。
コーチ同士の集まりに、久しぶりに参加しました。
今回、参加して学んだことは、
「腑に落ちないことをそのままにしておかない」
ということです。
ある事について聞かれ、答えたのですが、
自分の発言(答え)に何か引っかかるものを感じながら、
会話は流れていきました。
「腑に落ちない」 「違和感がある」 「気持ちがモヤモヤする」
このような表現ができます。
引っかかりながらも、何に引っかかっているのかわからず、
その場と時間を過ごしたので、いつもよりテンションの低い自分がいることにも
引っかかりながら・・・。
帰りの電車で、セルフ・コーチング。
ある事について、ある事の「人」に対して引っかかっていたのではなく、
ある事の「内容」に対して引っかかっていたのです。
答えを出したつもりでも、自分の本当の答えでない時もあります。
浅いところで答えているよ、と自分の感情がサインを出してくれます。
日常ははやいスピードで過ぎていきます。
小さな違和感、それが何であるのかじっくり問いかける時間もないくらいのスピードで。
腑に落ちない、小さな違和感を、そのままにし、どんどん積み重ねていくと、
ますます本当の自分から遠ざかり、迷路に迷い込んでしまいます。
「腑に落ちないことをそのままにしておかない」
その答えを自分で見つけることが大切です。
自分の感情に、深さや広がりがあることを意識する。
モヤモヤしたままなのに、浅いところで決着をつけない。
同じことを何回も繰り返さないためにも。


素直


このコラムのテーマは 『学び』です。
今日はコラムの大テーマである『学び』に絡めて書きたいと思います。
学ぶ、学びを深める、そのために大切なことは何だろう?
私にとって、学ぶために大切なことは?
そう問うた時、一番に浮かんだのは、“素直”であるということでした。
特に、個人で仕事をしていてると、
企業で働いていた時のように上司もいないので、
助言や苦言を言ってもらえることが少なくなってきます。
会社に勤めている時は、
アドバイスや注意されても、時には素直に受け止めず、
聞き流したり、反発心がわいてきたり、やる気をなくしたり・・・子どもっぽかったなぁ。
よりよい仕事をしよう。人間性を磨こう。
そのためには、他者の意見や助言に素直に耳を傾け、素直に受け止め、
どうやったらもっとよくなるだろう?
そう捉えるほうが得るものも大きいのです。
「素直な人」というのは、
「誰の言うことでもよく聞く人」ではなく、
「誰の言うことでも受け止め、自分の中でよく咀嚼し、自分のものにしていく人」
「どんな人からでも、どんな出来事からでも、学ぼうとする“素直”さを持った人」
素直な人は前向きです。
素直な人は前向きに学ぼうとするので、良いことがたくさん起こります。
意固地にならず、ひねくれず、まずは、素直に受け止めてみましょう。
学びたいのなら、学ぶことが楽しいと思えるようになりたいのなら、
素直に受け止めてみましょう。
本来のあなたであり、自然なあなたであり、息苦しくないラクなあなたでありたいのなら。
“素直”であることは、ありたい自分を見つける近道かもしれません。
人生は学ぶことだらけです。
真に学ぶ人は素直な人。


呼吸を合わせる 


加藤晴彦、ともさかりえ出演の映画 『AIKI』。
AIKI
ストーリーは、
ボクシングに打ち込む青年が交通事故に遭い、下半身麻痺となる。
車椅子の生活で自暴自棄になっていた青年が、合気柔術と出会うことで変わっていく・・・。
デンマーク人の実話をもとにした映画です。
あまり人に話したことはなかったのですが、
実は、私も2年間ほど合気道をしていました。
一応、初段で黒帯を持っていました。今はどこにあるのかも分かりません。
あくまでも20年前の話です。今はまったくです。
この映画 『AIKI』の中でも、何回か出てきた
  呼吸を合わせる
という言葉。
この“呼吸を合わせる”ことは、コーチングに通じるものがあります。
コーチングの“ペーシング”に近いものがありますが、
ペーシングよりさらに深いものなのではないかと私は捉えています。
それは、話すスピードや使う言葉、うなずきなど、私たちの目に見えて
合わせるものだけでなく、感覚的なもので、目に見えないものです。
合気道をしていた当時の記憶をたどると、
“呼吸を合わせる”とは、真剣に相手をよく見る。観察する。
相手の動きを読む。
すると、自然な流れみたいなものの中にいることが感じ取れます。
その時、呼吸が合い、次の技、動きが生まれます。
相手とつながるような感覚的なものです。
このつながりが、“氣”なのかもしれません。
合気道だけでなく、他のスポーツや日常でも同じことです。
ボクシングや相撲、バスケットボールなどは、
呼吸を合わすことができるから、かわすこともできます。
そして次の動きへと流れるようにつながります。
対相手のスポーツはもちろん、水泳では、水と空気と自分自身に呼吸を合わせます。
日常では、子どもを寝かしつける時、自然と呼吸を合わせているでしょう。
掃除する時や料理する時もそうです。
あらゆるもの、すべてのものと調和し、呼吸をあわせています。
“呼吸を合わせる”とは、相手だけでなく、相手と自分を取り巻くすべてに、
呼吸を合わせるということです。相手と対峙することとは対極にあります。
日常のあらゆる場面で、呼吸を意識してみてください。
得るものがきっとあるはず。


共感


共感のない会話は、そこらへんにゴロゴロしています。
共感がなくても、会話は一応成立します。
共感があると、会話にお互いの感情が流れあいます。
特に、相手にとってのバッド・ニュースをあなたが伝える場合、
相手に起きたバッド・ニュースをあなたが聞く場合。
「たいへんだったね」と言葉をかける。
相手と一緒にガッカリする。
グッド・ニュースの場合も同じです。
「よかったね!」と言葉をかける。
相手と一緒になって喜ぶ。
「共感」とは、「分かち合う心」
「共感」とは、「思いやり」
「共感」とは、「あなたの中にある優しさの表現」
人に起きる出来事や感情は、あなたにも同じように起きます。
その時、あなたに起きていない出来事だったとしても、感情だったとしても、
共感することができます。
これが私たちの良さではないでしょうか。
共感がなくなると、人のことはもちろん、自分のこともわからなくなります。
共感がなくても会話は成立します。
しかし、共感のない会話に信頼は生まれません。
会話は、よりよい人間関係と信頼関係を創り出すための大切なつながりです。


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