日々これ好日

映画『ミュンヘン』


スピルバーグ監督の最新作『ミュンヘン』。
ぐったりとした状態で劇場を後にしました。
1972年のミュンヘン・オリンピックでの史実に基づいたこの映画は、
2時間44分、スクリーンから目をそらすことを許してくれない作品です。
つまらなくってぐったりしたのでなく、精神的に、ぐっさりと、ぐったりときました。
そして、家に帰ると真っ先に、世界地図を広げてしまう、そんな作品です。
イスラエルやパレスチナ問題について、予備知識があるほうが、この映画をもっと理解できるでしょう。
知らなくても、現在の私達を取り巻く世界情勢にどうかかわっているか考えることができます。
ユダヤをはじめ民族間の対立は、長い歴史を経て、その糸を1本1本解きほぐすことができるとは
思えないほど、複雑に絡まってしまっています。
そこに、アメリカという糸が、大義名分のもと、さらに絡まっている現在に、
この映画は、警鐘を鳴らしているように感じました。
以前、同僚だったエジプト人のスタッフに、日本人のスタッフが、
エジプト人とアラブ人を十把一からげにした物言いをした時、
そのエジプト人は、日本人スタッフの胸元をつかんで、ものすごい剣幕で怒りました。
凄まじいものがありました。
その時、民族的なことを決して冗談にしてはいけないと悟りました。
世界には、映画『ミュンヘン』のように、報復につぐ報復、終わりのない報復が、
延々と続いている国々もあるのです。
この映画は観ているうちに、主人公の感情を否応なしに味わってしまいます。
赤みを抜いたカラー映像のシーンでは、白昼夢を見ているかのような錯覚に襲われました。
夢であってほしいと思うほど、出口のない現実がそこにあります。
テロや戦争の映像を、毎日のようにニュースで見聞きします。
私達日本人も望む望まないに関係なく、この複雑に絡んだ糸のどこかに絡まっている、
そんな気がしてなりません。
今の私にできること・・・テロや戦争を、テレビのBGMのように扱わない。
少し意識してみようと思います。
映画『ミュンヘン』公式サイト http://munich.jp/


ハウルの動く城


DVDでやっと観ました『ハウルの動く城』。
劇場公開されている時は、なぜか興味がありませんでした。
キムタクがハウルの吹き替えと聞いても、ふ~ん、その程度の反応でした。
スタジオジブリ作品では『ホーホケキョ となりの山田くん』でさえ、映画館に足を運んだ私なのに、
ハウルをどうして観に行かなかったのか、今さらながらに不思議です。
お城の中での食事シーン。
チーズを見た瞬間、『アルプスの少女ハイジ』のチーズだ!うれしくなりました。
一気に童心に返りました。
宮崎作品は、いくつになっても楽しめますし、愛や勇気、平和など、
さまざまなメッセージを発信してくれています。
若くても狭い世界に自分を閉じ込めていたソフィー。
90歳の老婆の姿に変えられ、狭い世界から自分を解放し自由になり、
いきいきと行動する姿に、こんな言葉が重なりました。
「80歳を過ぎたら、もっといろんなものが見えてくる。」
荒地の魔女役の美輪明宏が、あるテレビ番組で言っていた言葉です。
90歳のソフィーの言動や美輪さんの言葉に、年をとることが楽しみになってきました。
80歳の私~好奇心を持って想像します。
80歳の私には、どんな世界がみえるのだろう、と。


『地球(ガイア)をつつむ風のように』


ドキュメンタリー映画『地球交響曲』の龍村仁監督のエッセイ集
『地球(ガイア)をつつむ風のように』を読みました。
『地球交響曲』を観に行ったという話を知り合いにしたところ、この本を貸してくれました。
地球交響曲ファンは、けっこう多いのだなと実感しました。
この本には、カムチャツカでひぐまに襲われて亡くなった写真家・星野道夫氏への、
龍村監督のあふれんばかりのおもいが込められています。
星野氏は、第3番に出演予定で、撮影直前に亡くなりました。
ふたりは、今も深いところでつながっているのが伝わってきました。
私達は、“自分”という人生の持ち主であり、さらに“ガイア理論”でいうと、
“地球”という大きな生命体の営みの一環でもあります。
自分にとっては、どんなささいなことも、自分のすべてのように受け止めてしまい、
苦しくなる時があるものです。
そんな時、今、自分に起こっていることを、地球規模で、俯瞰(ふかん)で捉えてみると、
きっと別のものが見えてくる。
おおげさかもしれませんが、そういうメッセージを私は受け取りました。
また、この映画の出演者は皆、目立とうとする派手さはなく、自分の信じる道を、
地球とともに、穏やかに生きています。
実にシンプルです。
『地球交響曲』第1番から5番のDVDが発売される予定です。
多くの人に見てもらいたい作品です。


信楽焼きのコーヒーカップ


先週末、信楽へ行って来ました。
信楽といえば、たぬき。
信楽焼きの店先には、大小びっしりとたぬき達が並んでいました。
幸運を招く『黄金たぬき』なるたぬきも。
黄色いたぬきは初めて見ました。
“ちょいカワたぬき”といったところでしょうか。
気になる方は、クリック!http://www.tanukimura.com/
あるお店のゆったりとした2階ギャラリーで、私好みのコーヒーカップを見つけました。
中川雅佳さんという陶芸家の作品。
土のいい匂いがしてきそうな、あたたかさを感じるコーヒーカップです。
今、その信楽焼きのコーヒーカップにコーヒーをいれ、
信楽土産のお饅頭『ぽん太村のまめだぬき』を食べながら、ほっこりしています。
こんな寒い日には、お気に入りのコーヒーカップから伝わってくる温かさ、いいものですね。


C.W.ニコル氏 『森の再生を目指して』


私の愛読書「通販生活」の中に、カタログハウスの学校のイベントが掲載されています。
大阪校での『黒姫山からのメッセージ~森の再生を目指して』という環境セミナーに参加しました。
講師は、某シューズメーカーや某ウイスキーのCMと言えば思い出す(ちょっと古いかな)、
作家のC.W.ニコル氏。
20数年前に、長野の小さな森を買い、森の再生活動をはじめた動機や自然に対する考え、
今私達にできることは何かを、彼の半生と絡めながら興味深く語ってくれました。
「姉妹都市」というのはあるけれど、「姉妹森」とういのはない。
ニコル氏のユニークな発想力にたくましさを感じました。
英国ウエールズの広大な森と、彼の黒姫の小さな森は、「姉妹森」なのだそうです。
「人間には、森の遺伝子がいっぱい。森に住むチンパンジーと人間の違いは、たったの2%」
という言葉が印象に残りました。
私達の生活は便利になりました。
しかし、「自然とともに生きている」実感は、どれくらいあるでしょうか。
人間もかつては森の一部、自然の一部だった・・・のではなく、今もなにひとつ変わらず、
自然の一部だということを、私達の表層意識は忘れてしまっていても、私達の遺伝子は憶えている。
森の再生の話を聞きながら、こんなふうに感じました。
そして、ニコル氏に、私達が忘れ去ってしまった自然の情緒を感じる日本人の心を見つけました。


大学も変わりましたね


先々週の日曜日、京都大学時計台本部での勉強会に参加しました。
一般にも貸し出されている会議室があります。
大学の正門を入っての第一印象は、「あれっ?こんなにきれいだった??」
十数年前の薄っすら残っているイメージとは違って、垢抜けた感じが・・・。
2年ほど前に、改修工事がされたそうです。
1階のラ・トゥールというフレンチ・レストランでランチにしようとみんなで降りていくと、
レストランの前は、人であふれ返っていました。
待ち時間を聞くと、1時間!!
休日なので学生はほとんどいません。
一般の人ばかりです。
そんなに有名なの?美味しいの?
結局、正門横のカフェテリアで食事をしました。
ここも小洒落たというか、明るく開放的でした。
京都大学も変わったなぁ。
私が学生時代に知り合った京大生さんたちからは想像できないです。
当時は、それはそれで味があってよかったのですが。
時代の流れを感じました。
夕方のニュースでは、関西学院大と聖和大が合併協議に入ったと報道されていました。
少子化で、今後、大学はどう変わっていくのでしょう。


THE有頂天ホテル


三谷幸喜脚本・監督の映画『THE有頂天ホテル』。やっと新春公開です。
はじめは、この秋公開予定だったように記憶していますが、延びたようです。
この映画のチラシに、赤いバンダナをしたアヒルを捕まえようとしている役所広司の姿が。
そうです。何が起こるかわかりません。何が起きても不思議じゃないのがホテルだと思います。
私自身、お客さまスペースで、動物に遭遇したことはなかったのですが、バックヤードでならありました。
トイレに行こうと事務所を出て、従業員用通路を歩いていると、
突然、鳥が猛スピードでこちらに向かって飛んできました。
鳩でもスズメでもなく、鳩より小ぶりな鳥でした。
迷路のようなバックヤードに、どこをどう迷い込んだのか。
捕まえようとすると、おもいっきり逃げます。
鳥も必死でした。
お客さまスペースのロビーに出てしまうと、手がつけられません。
従業員通路を鳥が飛んでいる状況は、おもしろいけれど、ロビーに出てしまってはと考えると、
こちらも必死。
ほどなく、男性社員の手に、御用となりました。
『THE有頂天ホテル』の公開が待ち遠しいです。
どんなホテルマンやお客さまが出てくるのか期待大ですね。
「あー、こんな人、いたいた~」とか口走っているかも。


モーターパラグライダーで空撮 矢野健夫


飛行撮影家・矢野健夫氏の撮影風景を特集した番組『赤い翼~シルクロードを飛ぶ~』を見ました。
モーターパラグライダーを操縦しながら、デジタルカメラで撮影する。
至難の業です。
その映像が素晴らしく美しい。
特に、低空飛行の映像は、臨場感にあふれ、自分の目で見ているかのような錯覚に陥ります。
鳥には、世界がこんなふうに見えているのですね。
上空は、さまざまな方向からの風が吹いています。
その風をとらえ、うまく乗り、撮影するのは、本当に難しいことでしょう。
矢野氏は、いとも簡単なことのように、自然を感じ、自然と融合し、見事な映像を私達に届けてくれます。
この番組の再放送は12月13日深夜、さらに、12月29日はロングバージョンで再放送される予定です。
もう一度、見てみようと思います。
矢野健夫オフィシャルサイト http://www.bird-eyes.com/index.html
NHKスペシャル『新シルクロード』  http://www.nhk.or.jp/silkroad/index03.html


姓名について


「最近の子供の名前って、読み方が難しいよねー」
友人と姓名の話になりました。
名前は、生まれる人ごとに違って(同じ名もありますが)、どんどんバリエーションが増えていくけれど、
姓(氏名の氏のほう)は決まっているから、多少増減はあっても一定数であまり変化がないのかな?、
なんて話になりました。
改名は聞いたことがありますが、改姓はあまり聞きません。
無いことは無いのでしょうが。
私が生きてきた年数だけでも、世の中は急速に変化しています。
私達の“姓”には、今後どんな変化があるのでしょうか?
確かに、女性が外国人と結婚すると、“姓”のバリエーションは増えていますよね。
日本の歴史の流れの中で、姓名を考えてみると・・・
大なり小なり変化しています。


15年前のフロント


先日、ホテルのフロントで一緒に仕事をしていた先輩のお宅へ、もう一人の先輩と遊びに行きました。
この3人で、十数年前、有馬温泉に1泊で出かけたこともありましたが、
ひとりの先輩は、きれいさっぱり忘れていました。ちょっと寂しいぞ。
久々の再会でしたが、何の違和感もなく、3人で15年前の記憶を引っ張り出してきて、
笑い転げました。
当時は、バブルの終わり頃で、個性的なお客さまが多かったので、そういうお客さまの面白い所を
見つけるのが楽しみのひとつでした。
当時のお客さまやスタッフの話題が尽きることなく出てきました。
くだらないことでも楽しもうとする所は、3人とも、今も変わっていないなあ、と感じました。
笑いのツボが同じなんですね。
笑いすぎて、翌日、腹筋が痛かったほどです。
当時は、若くても体力的にきつく、仕事量も半端じゃなかったけれど、思い出は楽しかったことばかりです。


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