学びコラム
承認の重要性 ~看護師コーチング研修 5
『承認する』 『認知する』
コーチング・スキルの中で、特に重要なスキルだと私は考えています。
相手を承認するためには、相手のことをよく見ていないとできません。
相手のことをよく見ていると、それだけではじゅうぶんでないことに気づきます。
相手に好奇心をもって、全身で傾聴する。
相手に対する“好奇心”と“傾聴”が大切です。
承認するという行為の前段階に、
相手の良いところやさいだね(才能のたね)を、すばやく受信するわけです。
そして、受信したものを相手に伝えるのです。
承認は、される側にもする側(相手にも自分)にもプラスのエネルギーになります。
マザー・テレサの言葉です。
パンがなくて死ぬ人が数え切れないほどいます。
そして同時に、数え切れないほど多くの人々が、
ちょっとでいいからその存在を認めてほしいと願いながら、
わずかばかりの愛すら与えられないが故に、生きる勇気を失っているのです。
『マザー・テレサ 愛と祈りのことば (PHP文庫)』より引用
「その存在を認めてほしいと願いながら・・・生きる勇気を失っているのです」
承認の重要性は、その言葉の内容よりも、
“あなたのことを見ていますよ、あなたの存在を認めている人間がここにいますよ”
という存在認知が、まさにマザーの言葉にある“生きる勇気”につながっているのだと
私は信じています。
感想に表れる様々な反応 ~看護師コーチング研修 4
研修の終わりに、ひとり一言ずつ感想を話してもらいます。
私はその感想をとても楽しみにしています。
全員が同じ内容を学び、体感し、同じ時間をともに過ごしていても、
それぞれ受け止め方や感じ方が違います。
ものの見方や考え方は、一人ひとり違います。
同じ人は一人もいないのです。
だからこそ、誰一人として間違っている人はいないのです。
感想の中にも、その人が何を大切にしているかが表れます。
それぞれ個性が表れます。
それぞれの強みが見え隠れしています。
私流に言うと“さいだね”(才能のたね)が動き始めています。
日常で何気なくやってきたことが、学びを通してつながっていく人。
研修での体験を、頭で理解しよう、整理しようとしている人。
今までとは違う考え方に戸惑う人。
自分の持っている信念とぶつかる人。
コーチング研修が触媒となって、さまざまな化学反応が起きています。
何か変化が起きはじめているけれど、何かわからない状態が伝わってきます。
それぞれに何が起きているのか、コーチにはわかっているのではないか?
わかっているけれど、言わないだけじゃないの?
こんなふうに思っているかもしれません。
コーチは、クライアント(受講者)を荷台に乗せて走らない、というか走ってはならない。
私は、私の荷台には私らしいものや私が乗せたいものを乗せて走っています。
人や人の悩みまで乗せて走らない。それがコーチです。
何か変化が起きはじめているとしたら、その答えはその人の中にあります。
その答えを見つけるためのサポートをするのがコーチの役割です。
チームワーク ~看護師コーチング研修 3
チーム全員でひとつの目標に向かって行動する。
目標は達成ならず。タイムオーバー。
Aさん 「達成できなかったことが、めちゃくちゃ悔しい」
Bさん 「二つの方法を試してみて、どちらも笑いながら取り組めたのがよかった。
みんなで一緒に試してみるのが楽しかった」
Cさん 「始める前に、なぜこれをやるのか、やる意味を考えた」
人はそれぞれ大切にしているものが違います。
Aさんは、目標を達成することを大切にしています。
Bさんは、目標に向けてのプロセス(過程)を大切にしています。
Cさんは、何のためにするのか意味を明確にし、目標に取り組むことを大切にしています。
チームで目標に向かう時、
Aさんタイプのみ集まったチーム、Bさんタイプのみのチーム、Cさんタイプのみのチームだと
目標達成は困難なものになります。
Aさんも、Bさんも、Cさんも、Dさんも、Eさんもいて、
どんな状況でどんな役割で、それぞれの強みを最大限に発揮するかが大切です。
チームの目標でも、個人の目標でも、サポートがもっとも必要な状況も違ってきます。
チームワークとは、それぞれの強みをじゅうぶん発揮するとき、最も機能します。
話しを聞いて何を感じたかが大切 ~看護師コーチング研修 2
引き続き、
Aさんはどんな人か? BさんがAさんの人となりを伝える。
「Aさんは□□□だそうで、△△△なんだそうです」
上記は、Aさんが話したことをそのまま記述的に伝えています。
聞いている側は、「ああ、そういう人なのね」とは思っても、
Aさんに対する好奇心はあまりわいてきません。
そこには、Aさんの心も、Bさんの心も表れていないように感じます。
「Aさんが□□□と話された時、表情が輝いて、このことを大切にされているのだなと感じました」
「Aさんの仕事に取り組む前向きな姿勢が伝わってきました」
Aさんの話を聞いて、Bさん自身がAさんのどんな人柄を感じたか、Bさんが感じたAさんを伝えるほうが、聞いている側(他者)にはAさんの人となりが伝わります。
Aさんのことをもっと知りたくなります。
それに、Aさんもうれしい気持ちになります。
Aさんの話を聞いて何を感じたかBさんの言葉で伝えると、
AさんもBさも、聞いている人たちも・・・その場にいる全員でコミュニケーションしている一体感があります。
相手と自分の違いに焦点が当たる ~看護師コーチング研修 1
Aさんはどんな人か?
Aさんの人となりをBさんが他の人に伝える。
「私と違って、Aさんの○○○なところがいいなと思います」
多くの人が、“私と違って”という表現をします。
この表現が、ふだん人の話を聞くとき、何に焦点が当たっているかを象徴しています。
私たちは、ふだん相手の話を聞いているときも、自分自身に焦点が当たっているのです。
表面上は人の話を聞いているようで、実は自分自身と会話しています。
「私とは違うな」
「私だったらこうするのに」
相手と自分の違いに意識が集中しがちです。
コーチングでの傾聴は、相手に意識を集中して聴きます。
まずは、自分の意識がどこに向いているのかを意識してみることから始めましょう。
【セミナー開催】 ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー
看護師さんを応援!!
≪ストレス・マネジメントのためのコミュニケーション・セミナー≫
ストレス要因の大半は人間関係にあります。
コーチング・コミュニケーションをベースに、あなた自身と周囲の人のコミュニケーションを見直し
再発見し、ストレスをマネジメントするコツを楽しみながら学びましょう。
ストレス・マネジメントはもちろん、患者さんへの対応やスタッフ育成・チームワークにも役立つ
内容です。
●こんな人におすすめ●
人間関係にストレスを感じている人/コーチングやコミュニケーションに興味のある人
自分の思いが伝わらない・相手の意図がわからないと感じている人/人と話していてイライラ
することが多い人/相手のこと・自分のことをもっと知りたい人/ストレスはないという人
→セミナーチラシPDFをダウンロードする ※FAXでもお申し込み受付中!
→お申し込みはこちらから!
開催日: 第1回 2008年7月18日(金)10:00~12:00(受付9:45~)
「五感でコミュニケーション」
いちばん使っているのはどの感覚?
~物事を認識する感覚の違いをストレス・マネジメントに活かす~
第2回 2008年8月21日(木)10:00~12:00(受付9:45~)
「コミュニケーションのスタイル」
なぜそんなこと言うの? どうしてそんなことするの?
~行動・思考傾向の違いとストレス解消のコツ~
第3回 2008年9月25日(木)10:00~12:00(受付9:45~)
「価値観を発見する」
価値観はいきいき充実の源泉。 あなたは何を基準に判断していますか?
~価値観に基づいた選択とストレスの関係~
※1回完結 ※興味のある回にご参加ください(連続での参加大歓迎です!)
対 象: 看護師、医療現場で働く人
定 員: 各回 30名
会 場: 大阪産業創造館 5F研修室 大阪市中央区本町1-4-5
地下鉄堺筋線堺筋本町駅下車12番出口
または地下鉄中央線堺筋本町駅下車2番出口 いずれも徒歩5分
地図
参加費: 各回3,000円 (当日お支払いください)
お申込受付期間: 各回とも3日前まで (7/15・8/18・9/22)
講 師: 浜端久美 (財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチ
シティホテルにて、フロント、営業企画など15年間勤務後、プロコーチとして独立。
サービス業で働く人、経営者、管理職、営業職100名以上にコーチングを行う。
近年は、医療現場で働く人への個人コーチングやコーチング研修が増加し、
やりがいを感じている。
お申し込みはこちらから!
+++++++++++++
看護師さんをはじめ、医療現場で働く人は、毎日がストレス・レベルの高い環境にあります。
“病気”というストレスを抱えた患者さん。
“病気の家族がいる”というストレスを抱えた患者家族。
ストレス状態にある人たちと、常にストレスの高い状態から関係がスタートします。
このことにお気づきですか?
あまりにも日常になりすぎて、自分自身のコミュニケーション環境がどんなものか
考えたこともなかった、という人もいらっしゃるでしょう。
それでは、普段ストレスを感じた時、どんなふうに解消していますか?
友達と話す/買い物をする/たっぷり睡眠をとる/旅行する
などなど、誰もがそれぞれのリフレッシュ方法、ストレス解消法で、
うまくバランスを保っている人も、そうでない人もいるかもしれません。
次に、ストレスを感じるとき、それはどんな時でしょう?
多くの人が、仕事関係、人間関係、夫婦関係、上司との関係、子どもとの関係など、
人と人との関係でストレスを感じています。
ストレスの要因は、職場や家庭で生じています。
しかし、私たちは、職場や家庭で感じるストレスを解消する方法として、
職場や家庭以外に目を向けがちです。
友達と話す/買い物をする/たっぷり睡眠をとる/旅行する
自分スタイルのリフレッシュ方法をやめる必要はありません。
自分がリラックスでき、楽しめることをする。これはとても大切なことです。
ただ一時的にストレスを解消しても、またストレスは生じます。
そのストレスの要因の大半は、職場や家庭で生じています。
職場や家庭で生じたストレスを、
職場や家庭以外で解消しても、職場や家庭でのストレスはなくなりません。
同じことの繰り返しです。
ストレスの大半が、人間関係から生じていると感じている。
ストレスの大半が、コミュニケーションと関係があるのではないかと思っている。
そんなふうに感じている人には、自分スタイルのストレス解消法にプラス・・・
これです! ↓ ↓
ストレスのもとになっているコミュニケーションを見直してみませんか?
コーチング・コミュニケーションをベースに、
あなた自身のコミュニケーションや周囲の人のコミュニケーションを見直し再発見し、
ストレスをマネジメントするセミナーを開催します。
→セミナーチラシPDFをダウンロードする ※FAXでもお申し込み受付中!
→お申し込みはこちらから!
医療現場で働く皆さまのご参加をお待ちしています!
決めたはずが、決め切れていない
前回に引き続き、
“人間というものは、
いつでも自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質を持っている”
このことを実生活で体感する出来事がありました。
この自分を中心に見たり考えたりする性質は、誰にでもあります。
自分のことではない他者の問題をも、自分が何とかしなければと、コントロールしようとします。
ある出来事で、私の中に、
他者の問題をコントロールしようとする自分がいることに気づきました。
私の場合、どういうときに何とかしよう、コントロールしようとするのが表れるかというと、
自分の立ち居地を決めたはずだけれど、決め切れていない状態のときです。
頭ではこの立ち居地でいこう、と決めています。
しかし、心が決めかねています。
どうするか(この立ち居地でいこう)・・・doingを決めても、
自分自身がどうありたいか(心)・・・beingの部分で決めかねている、迷いがある状態。
100%OKを出せていない状態です。
beingとdoingが統合されると、コントロールでない自分らしさで関われます。
今はっきりしているのは、100%じゃない自分がいる、ということ。
このことがはっきりしている自分にOKを出す。
すると、私の場合、その後の自分の言動に責任が持てるようになります。
吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』
『君たちはどう生きるか (岩波文庫)』を読んでみようと思ったのは、
国連難民支援 日本UNHCRのホームページのウガンダUNHCRリラ事務所・
所長の高嶋由美子さんのインタビューを拝見したのがきっかけです。
http://www.japanforunhcr.org/act/a_africa_uganda_03.html
インタビューの中で高嶋由美子さんは、
“吉野源三郎の著書『君たちはどう生きるか』も私の人生のバイブル書です。
落ち込みそうなときに、この本を読み返すたびに、またがんばろうと思わせてくれるのです”
ウガンダという国で難民支援をしている人が励まされる本とは一体どんな内容なのだろう?
そんな好奇心がきっかけでした。
一気に読み終えました!
初版は第二次世界大戦前の1937年です。
今読んでも古さを感じない内容です。
個人の人生と社会がいかにつながっているかを再認識しました。
コーチングと重なる内容もあり、おおいに共感しました。
その部分を要約すると、
『コペルニクスが地動説を唱えるまでは、地球のまわりを回っているのは太陽や星だと、
目で見たままに信じていた。
人間というものは、いつでも自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質を
持っているためだ』
ものの見方ひとつで、世界が広がります。
見方をちょっと変えるだけで、宇宙の真実が姿を現します。
今まで説明のつかなかったいろんなことが法則で説明されるようになり、
人類の進歩につながり、今の社会があるのです。
また、子どもの頃の苦い体験も思い出されます。
そして、苦い体験はそれぞれ違うけれども、どの人も持っているのだということを知ります。
その体験が今の生き方にも影響しているのだということも・・・
次に読み返す時も、一気に読み終えるだろうと思える一冊です。
ノンステップバス
日常の交通手段として、バスを利用することは滅多にありませんが、
仕事先への移動に使うことがたまにあります。
最近はノンステップバスが増えているので、
旧式のステップありのバスに乗り合わせることは、ほとんどありませんでした。
久しぶりのステップバス。(こんな呼び名じゃないだろうけれど)
段差がとても大きく感じました。
ノンステップを使い慣れていると、
あれっ?こんなに差があったなんて~、ちょっとした驚きです。
お年寄りが多い時間帯だったので、全員が乗り込むまでに、かなりの時間を要しました。
思わず介助しようかと思ったぐらいです。
バスのステップを上がるのも、お年寄りにとっては大変な動作です。
自分の目線だけで物事を捉える習慣は、やっぱり意識しないと変えられないものだ、
と実感しました。
ノンステップバスで、
「このバス乗りにくいわっ!」という声を耳にしたこともあります。
もっと便利に快適に。
人の欲求は便利さと快適さを求めて、さらに多様化の時代なのかもしれません。
お礼状をいただいて
ある市民団体にボランティアスタッフとして関わり、4年目になります。
その市民団体主催のフォーラム開催当日も、ボランティアスタッフとして参加しました。
大きなイベントがあった後は、いつもお礼のハガキをいただきます。
その市民団体のスタッフそれぞれが、ひと言ずつコメントを添えてくれた
心のこもったハガキを受け取った時は、毎回うれしい気持ちになります。
あるボランティアスタッフの方が、「おハガキありがとうございました」
とスタッフの方に伝えていらっしゃいました。
その場面に遭遇して、頭に岩が落ちてきたような衝撃を受けました。
私もハガキをもらってうれしい。
この気持ちは、お礼を伝えていたボランティアスタッフの方と同じだと思います。
それでは、この人と私の違いは何か?
それは、お礼状をもらって当然という気持ちが私にはあるということ・・・
傲慢。
だから、お礼状をもらったことに対してお礼を言う、
という気持ちがスッポリ抜け落ちていたのです。
お礼を対価だと捉えていたということですよね。
こんな自分が恥ずかしい。
感謝知らずの自分が情けない。
してもらったことを、私が何かをしたからだ、と相殺する自己パターンを目の当たりにしました。
このボランティアスタッフの方に感謝します。
ほんとに大切なことを教えてくださいました。
“やってもらって当然” から、“やってもらったことに感謝する” に変えていこう!



